この記事で分かること
- ブラックリストの正体と3つの信用情報機関
- 自分の信用情報を取り寄せる方法と費用
- ブラックリストでも住宅ローンが通った3つの事例
- 通りやすい銀行と避けたほうがいい銀行
- 審査を通すための4つの対策
- 審査に落ちたときにやること
- 配偶者がブラックリストのときの考え方
個人信用情報でブラックリストに載ってしまうと、住宅ローンが借りられなくなるというのは有名な話です。実際にその通りだと思いますし、住宅ローンはおろかクレジットカードなども作れなくなります。
しかし不動産業界に17年以上いて、たくさんの方の住宅購入のお手伝いをしていると、ブラックリストに載っているにも関わらず、住宅ローンを借りられた方も、数は少ないものの実在しました。
そこでこの記事では、ブラックリストに掲載されているにも関わらず、住宅ローンを借りることができたお客様の事例や、そこから推測できるブラックリストに載っても住宅ローンが借りられる条件について考察してみたいと思います。
ただし、この考察については、あくまで私の主観的な予測によるものなので、絶対に借りられることを保証するものではありませんが、人によっては参考になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。こちらの記事は動画でもご覧になれます。

宅地建物取引士、2級FP技能士、ホームステージャー2級
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。また同時に、毎年全国から2〜300組ほどの住宅購入希望者の相談があり、実際の購入もサポートする現役の不動産エージェントでもある。業界歴は17年以上。多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営している。自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。
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ブラックリストの定義とは?
そもそもの話ですが、ブラックリストとはどんな状況なのでしょうか?ブラックリストという言葉をご存知の方は多いと思いますが、正しく理解できている方は意外に少ないので、まずはブラックリストについて解説します。十分に理解しているという方は、次の段落に読み進めていただいて構いません。
まずブラックリストとは、各金融機関や貸金業者、カード会社などが加盟する個人信用情報機関に登録されている内容で、特定の記載がある状態のことを言います。
個人信用情報とは、個人におけるクレジットやローンの借り入れ状況や返済状況に関する情報のことで、加盟している金融機関が借りすぎや個人の信用を判断するために参照する情報のことです。
クレジットカードやローンはもちろんのこと、携帯の分割払い履歴などもこの個人信用情報に記載されます。住宅ローンにおいても、審査をする金融機関は必ずこの個人信用情報を確認します。個人信用情報機関は主に以下の3つがあります。
- CIC
- JICC
- 全国銀行個人信用情報センター(KSC)
それぞれの違いを解説していきます。
CIC(シーアイシー)
CICはクレジット会社の共同出資により1984年に設立された組織で、クレジットカードを発行する信販会社や消費者金融などが多く加盟をしている情報機関です。
クレジットカードの利用やキャッシング、消費者金融の借り入れがある方などは、こちらのCICを確認すると良いでしょう。インターネットでマイナンバーカードがあれば即時開示もできますので、急いでご自身の個人情報を確認したい場合にも便利です。
CICの開示情報は一つのカードや借り入れに対して以下のようになります。

一番下にあるアルファベットの並びが、正常に返済されているか、遅れがあったかどうかを示す記号になります。「$」マークは正常に返済された時につく記号で、「A」マークは指定日に入金がなかったことを示すマークです。
この遅延マークも直近で複数あると、住宅ローンに通らないことがよくありますが、2年経つと消えていくため、直近でほとんどなければ問題になることもほとんどありません。
ちなみに、この遅延マーク自体はブラックリストではありません。CICで言うところの、ブラックリストというのは、開示情報の返済情報に異動(返済日から61日以上または3ヶ月以上の遅延)と記載があることです。
その他にも、保証債務の履行・代位弁済、任意整理、自己破産、個人再生の履歴がある方も、ブラックリストとして扱われます。基本的にこれらの情報の掲載期間は、事故の解消がされてから5年間とされています。
JICC(ジェイアイシーシー)
JICCは、消費者金融が中心となって1986年に設立された組織です。CICに加盟している大半の消費者金融や信販会社に加え、ネット銀行などさらに幅広い金融機関が加盟しています。
3つの個人情報機関のうち、最も加盟金融機関が多いとされています。JICCはスマートフォンのアプリから開示を申し込めますので、CICと合わせて開示すると良いでしょう。
JICCの開示は以下のようになります。

JICCでのブラックリストの状態は、「異参考情報等」のところに「遅滞」や「債務整理」などの記載があることです。また、保証債務の履行・代位弁済、任意整理、自己破産、個人再生の履歴がある方も、CICと同じようにブラックリストとして扱われます。JICCについても、事故履歴の掲載期間は、事故が解消されてから5年間となっています。
全国銀行個人信用情報センター(KSC)
KSCは、全国銀行協会(JBA)によって運営されている組織です。メガバンクや地方銀行、ネット銀行、信用金庫、信用組合が加盟しています。
情報掲載期間がCICやJICCよりも長いものもあり、加入資格は最も厳しいと言われています。現在はインターネットからも開示を申し込めますが、CICのような即時の開示はできず、最短でも3〜5営業日かかります。
KSCの開示情報は以下のようなものになります。

KSCでは、「返済区分」をチェックしましょう。ここに「遅滞」と記載されているとブラックリストになります。遅滞以外にもCICやJICCと同じように、保証債務の履行・代位弁済、任意整理、自己破産、個人再生の履歴がある方も、ブラックリストとして扱われます。
掲載期間は、自己破産と個人再生が7年を超えない期間とされており、他の2つよりも長いことが特徴です。その他の事故情報は5年となります。
それでは次からは、実際に上記で解説してきたようなブラックリストと呼ばれているような事故情報がありながら、実際に住宅ローンを借りることができた方の事例をご紹介します。ここにある事例はご本人の承諾を得られたもののみ掲載しております。
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自分の信用情報は自分で取り寄せられる(CIC・JICC・KSCの開示手順と費用)
ここまで3つの信用情報機関をご紹介しましたが、これらの情報は金融機関だけが見られるものではありません。
ご自身の情報であれば、誰でも手数料を払って取り寄せることができます。
私がお客様に必ずお伝えしているのは、住宅ローンを申し込む前に開示してくださいということです。
心当たりがあるまま申し込んで落ちてしまうと、その申込の記録が6ヶ月間残ってしまい、次の金融機関の審査でも不利になります。
先に自分の状態を知ってから動いたほうが、結果的に近道になります。
CICの開示(インターネットなら500円で即時)
CICはインターネットと郵送の2つの方法があります。
インターネット開示は手数料500円で、毎日8:00〜21:45に申し込みができ、スマートフォンの画面上で開示報告書をその場で確認できます。
支払いはPayPay・楽天ペイ・クレジットカード・キャリア決済に対応しています。
本人確認には、クレジットの契約に使った電話番号から発信できる電話か、有効なマイナンバーカードのどちらかが必要です。
郵送の場合は手数料1,500円で、申し込みから1週間〜10日ほどで開示報告書が届きます。
急いで確認したいときは、インターネット開示が一番早い方法です。(出典:CIC「情報開示とは」2026年8月時点)
JICCの開示(スマホアプリで700円)
JICCはスマートフォンアプリからの申し込みと、郵送での申し込みができます。
スマホ申込は手数料700円(税込)で、本人確認にマイナンバーカードの署名用電子証明書を使います。
開示結果はアプリでダウンロードする形で、申し込みから1〜3日程度かかります(土日祝日と年末年始を除く)。
郵送の場合は手数料2,177円(税込)で、コンビニエンスストアで郵送開示利用券を購入して申し込み、書類がJICCに到着してから7〜10日かかります。
CICと違って結果はその場では出ませんので、時間に余裕を持って申し込んでください。(出典:JICC「開示を申し込む」2026年8月時点)
KSCの開示(インターネットで800円・郵送のみではない)
KSCは以前は郵送だけでしたが、現在はインターネットからも開示を申し込めます。
手数料は800円で、最短3〜5営業日で開示報告書をダウンロードできます。
ただし本人確認にマイナンバーカードの読み取りが必須で、NFC機能のあるスマートフォンが必要です。
SMS認証とメールアドレスの登録も求められます。
CICのような即日の開示はできませんので、住宅ローンの申し込みが決まっているなら早めに手続きしてください。(出典:全国銀行協会「本人開示の手続き」2026年8月時点)
開示報告書のどこを見れば「異動」が分かるのか
CICの開示報告書は、契約ごとに「クレジット情報」という形で並んでいます。
その中の「返済状況」という欄に、異動の有無が記載されます。
CICが異動として登録するのは、延滞・保証履行・破産の3つです。
ここに「異動」の2文字が入っていれば、金融機関からはいわゆるブラックリストの状態に見えています。
保有期間は情報の種類ごとに決まっていて、クレジット情報は契約期間中および契約終了後5年以内、申込情報は照会日から6ヶ月、利用記録は利用日から6ヶ月です。
KSCは取引情報が5年以内で、官報に公告された破産・民事再生の情報だけは7年以内と長く設定されています。(出典:CIC「CICが保有する信用情報」、全国銀行協会「センターの概要」2026年8月時点)
3機関すべてを開示したほうがいい理由
3つの機関は加盟している会社が違います。
銀行や信用金庫の情報はKSC、クレジットカードや信販会社はCIC、消費者金融はJICCに集まる傾向があります。
1つだけ開示して何もなかったからといって、残りの2つにも何もないとは限りません。
合計で2,000円ほどですので、住宅ローンという何千万円の判断の前に、3つとも取り寄せておくことをおすすめします。
ブラックリストに載る具体的なケース一覧
ここまでブラックリストの定義と3つの信用情報機関について解説しましたが、具体的にどのような行為でブラックリストに載ってしまうのか、一覧にまとめておきます。
- クレジットカードやローンの支払いを61日以上または3ヶ月以上延滞した
- 奨学金の返済を長期間延滞した(意外と知られていないが、日本学生支援機構の奨学金はKSCに登録される)
- 携帯電話の分割払いを長期間延滞し、強制解約になった
- 債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)を行った
- 保証人になっていた債務で代位弁済が行われた
- クレジットカードやローンの強制解約を受けた
- 過払い金返還請求を行った(金融機関によっては事故情報として扱う場合がある)
特に注意が必要なのは、奨学金と携帯電話の分割払いです。これらは「ローン」という意識が薄い方が多く、知らないうちにブラックリストに載ってしまうケースがあります。住宅購入を考えている方は、まずCIC・JICC・KSCで自分の信用情報を確認することをおすすめします。
それでは次からは、実際に上記で解説してきたようなブラックリストと呼ばれているような事故情報がありながら、実際に住宅ローンを借りることができた方の事例をご紹介します。ここにある事例はご本人の承諾を得られたもののみ掲載しております。
保証会社に代わりに返済してもらった(代位弁済)
返済が滞ったまま一定期間が過ぎると、保証会社が本人に代わって残債を金融機関に支払います。
これが代位弁済で、CICでは「保証履行」として異動に登録されます。
本人としては督促が止まって借金が消えたように感じるのですが、返済先が保証会社に変わっただけで、信用情報には最も重い記録が残ります。
短期間に複数の金融機関へ申し込む
住宅ローンに落ちた方が、慌てて他の銀行へ次々に申し込んでしまうことがあります。
申し込んだ記録は申込情報としてCICに6ヶ月間残り、他の金融機関からも見えます。
短期間に何件も並んでいると、それだけでお金に困っている人だと判断されて、審査が慎重になります。
私がお客様に「落ちても闇雲に出さないでください」とお伝えしているのはこのためです。
クレジットカードの強制解約とリボ払いの延滞
カードの支払いを繰り返し遅らせるとカード会社から強制解約されることがあり、これも事故情報として扱われます。
リボ払いは毎月の請求額が小さいため、残高が膨らんでいることに気づきにくく、いつの間にか延滞につながっているケースをよく見ます。
住宅ローンの審査では、リボ残高そのものも借入として返済比率に組み込まれます。
スマートフォン本体の分割払い
スマートフォンを分割で購入すると、それは通信料金ではなく割賦販売(分割払いの契約)として信用情報に登録されます。
通信料と本体代金がまとめて引き落とされているため、うっかり残高不足で落ちたときに、本体代金の延滞として記録が残ります。
ご自身では「携帯代を少し遅らせただけ」という感覚でも、信用情報の上ではローンの延滞と同じ扱いになります。
私が実務で見てきた中でも、心当たりが本当にないという方の原因がこれだった、ということは珍しくありません。
同姓同名・生年月日が同じ別人と取り違えられる
件数としては多くありませんが、同姓同名で生年月日も同じ方の情報と混同されてしまうことがあります。
心当たりがまったくないのに異動が付いている場合は、この可能性を疑ってください。
各信用情報機関には本人申告情報という制度があり、混同のおそれがあることをあらかじめ登録しておくこともできます。
ブラックリスト(自己破産歴有り)でも通った事例①:フラット35
まずはフラット35で住宅ローンを借りることができた方の事例です。購入物件は新築戸建て(ハウスメーカー)です。
この事例の方は私の直接のお客様ではなかったのですが、私のYoutubeを見ていただき、相談をされてきた方です。
相談内容は以下の通りです。
- すでに購入する物件は決まっている
- フラット35の事前審査は留保
- フラット35の本審査に出して1ヶ月返答がない
- 1年前に自己破産をしている(!)
フラット35の本審査が1ヶ月以上かかっているのだが、可能性はあるのだろうか?と言う相談でした。普通であれば1年前の自己破産であれば、絶対に無理だろうというところなのですが、なぜか事前審査は「留保」。
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自己破産歴が直近であれば、そもそも事前審査自体も否決になるはずなのですが、留保から本審査に進めたとのことでした。そして本審査が始まって1ヶ月という時間が経つため、不安になって私のところに意見を聞きたいと言うことで、問い合わせをしてきたというのが経緯です。
私の感想として、留保でも本審査に進むこと自体が最初は理解に苦しみましたし、しかも本審査が始まって1ヶ月とも経つとのこと。通常の本審査は1〜2週間くらいで回答が来ますし、ダメならダメでもっと早く回答も来ているはずです。
状況的に考えにくいのですが、もしかしたら可能性があるかもとお伝えしました。その後、また相談者の方から連絡をいただけて、結果はなんと「承認」とのことでした。
ちなみに相談者が自己破産に至った経緯は、親族の保証人になったのですが、親族が自己破産をしてしまい、保証人である相談者に請求が来たのですが、払うことができずに自己破産をしたというものでした。
ブラックリスト(遅滞)でも通った事例②:ろうきん
次のケースは、女性の独身の方の中古マンション購入の事例です。こちらは私の直接のお客様でした。
属性は看護師で、そこそこの年収もある方で、特に問題があるような方ではありません。とある中古マンションを内覧し、気に入ったので買付を出しました。それと合わせて住宅ローンの事前審査を申し込んだのですが、結果はまさかの否決。
こういう時、銀行はハッキリと教えてくれないのですが、なんとなくの雰囲気で個人信用情報だと直感で理解しました。そしてお客様にそのことをお伝えして、CICを確認してもらったところ、「異動」の記載がありました。
3年前のことで、引っ越した際にカードの住所変更をしていなくて、年会費が落ちずにそのままになってしまっていたことによる遅滞ということがわかりました。
ただ現在の属性を考えれば可能性はあるだろうと考え、ろうきんへ事前審査を持ち込みました。結果として事前審査は通りました。しかし、このお客様の勤め先が国立病院であったため、国家公務員扱いとなり、ろうきんは利用できませんでした。
ろうきんはその名の通り、労働者のための金融機関なので、労働組合の対象とならない方は利用ができないそうです。独身でなければ大丈夫とのことでしたが、独身の方で結婚予定でもなかったので、ろうきんはブラックとは違う理由で見送りました。
ブラックリスト(遅滞)でも通った事例③:地銀
このケースは、事例②と同じお客様です。ろうきんが使えないと分かったので、次は地銀に持ち込みました。結果、事前審査は承認になり、売買契約後の本審査も無事承認になり、中古マンションを購入することができました。
ブラックリストでも住宅ローンが借りられるケースの考察

ここに紹介できなかった事例もまだありますが、これらの俗にいうブラックリストになっている方でも、住宅ローンが借りられたケースで、どんな方であれば通るのかを考えていきます。ちなみにこの考察は明確な基準があるわけでなく、あくまで私自身の考察になります。
まず私が考えるブラックリストでも住宅ローンが通る方の特徴として、お金のだらしなさがないということです。つまり、個人信用情報を見たときに、遅延がたびたび見られるなど、お金にだらしないイメージを持たれてしまうと通らないと考えます。
実際、同じように公務員のケースでブラックリストに掲載された方は、明らかにこのパターンにハマる方で、実際どこの銀行に事前審査を出しても、住宅ローンは通りませんでした。
今回ご紹介させていただいた事例で、ケース①の自己破産は、あくまで自身に非があるものではなく、不可抗力のものでした。
ケース②と③の方は、本人に全く非がないものではないものの、他の返済歴は滞りもなく返していたため、金融機関が「お金にだらしない人ではない」と判断したのだと思います。もちろん現在の属性も大きく寄与したと考えています。
明確な判断基準があるわけでもなく、その基準も公開されていないので、あくまで推測ではありますが、この傾向はある程度見られるのではないかと考えています。
ブラックリストでも住宅ローンが通りやすいと考えられる銀行
次に、ご自身の個人信用情報になんらかの問題があるときに、住宅ローンが通りやすい銀行について解説します。まず避けるべきは、メガバンクとネット銀行です。
メガバンクは比較的優良な顧客に対して融資をしたいという考えがありますので、個人信用情報になんらかしらのネガティブな情報が載っていると、すぐに否決になります。
中には消費者金融で借りたことがある(遅延歴なし)だけでも否決になったこともあります。そしてネット銀行は、事前審査は人が行うのではなく、AIが審査をしているので、ネガティブな情報が載っているだけで機械的に否決になることが多いです。
逆にお勧めしたいのは、地銀・信金・ろうきん・JAなどです。これらの金融機関は事前審査がAIではなく人が行うところがほとんどで、イレギュラーなケースでも取り組んでくれる可能性があります。
ろうきんでは、過去に団信に入れない方が、生命保険に加入していたので、それを団信代わりに住宅ローンを借りることができたというケースもあります。
ブラックリストでも住宅ローンを通すための4つの対策
通りやすい銀行を選ぶこと以外にも、以下の対策を検討してみてください。
事故情報の消滅を待つ
最も確実な方法です。CIC・JICCでは解消から5年、KSCでは最大7年で事故情報が消えます。消滅後にクレジットヒストリーを積み上げてから住宅ローンに申し込めば、通常の審査と同じ条件で臨めます。
頭金を多く用意する
自己資金を多く用意することで、借入額が減り返済負担率が下がるため、審査に通りやすくなります。また「計画的にお金を貯められる人」という印象を金融機関に与えることもできます。購入価格の20%以上を目標にすると良いでしょう。
属性を向上させる
勤続年数を長くする、年収を上げる、安定した雇用形態に就くなど、現在の属性を向上させることも審査にプラスに働きます。事例②③の方が通った要因の一つは、看護師という安定した属性でした。
複数の金融機関に相談する
金融機関によって審査基準は異なりますし、同じ金融機関でも担当者によって結果が変わることもあります。1つで否決になっても諦めず、複数の金融機関にチャレンジしましょう。
ただし闇雲に金融機関に出すことで、ブラックリストが解消しても金融機関に、ブラックリストであったことの情報が残ってしまいます。あくまでこの手法は、可能性があると見込まれる場合にのみ有効です。経験豊富な不動産エージェントに相談の上、どこまで進めるべきか判断するようにしましょう。
「信用情報を消す裏ワザ」は存在しません
ブラックリストについて調べていると、信用情報を回復させる裏ワザといった言葉を見かけることがあります。
先にはっきりお伝えしておくと、登録された事故情報を人の手で早く消す方法はありません。
事故情報は登録期間が過ぎれば自動的に消えるもので、期間が来る前に消す手続きは制度として用意されていないからです。
「情報を消してあげる」と持ちかけてくる業者は、いわゆるヤミ金や詐欺の入口だと考えてください。
手数料だけ取られて何も変わらないか、さらに信用情報を悪くする借り入れに誘導されるかのどちらかです。
唯一の正当な手続きは、登録内容が事実と違う場合の訂正の申し立てです。
身に覚えのない登録があったときは、開示報告書を持って各信用情報機関に申し出れば、登録した会社への調査が行われます。
それ以外のケースでは、期間が過ぎるのを待つのが結局いちばん早い方法です。
通るかどうかより、通ったあとに返せるかが本番です。
→ ハウスクローバーで予算を逆算する
住宅ローンの審査に落ちたときにやること
審査に落ちたとき、金融機関は理由を教えてくれません。
個人情報の保護と、審査基準を明かさないという方針があるためです。
理由が分からないまま次に進むと同じ結果を繰り返すことになりますので、次の順番で動いてください。
すぐに他の金融機関へ申し込まない
前述のとおり、申し込んだ記録は6ヶ月間残ります。
落ちた直後に何件も申し込むと、その履歴自体がマイナスになります。
まずは手を止めて、原因を確かめるところから始めてください。
信用情報を開示して原因を確かめる
異動が付いているのか、それとも借入が多いだけなのかで、打つ手はまったく変わります。
異動があるなら期間が過ぎるのを待つ話になりますし、異動がないなら借入を整理すれば通る可能性があります。
まずは3機関を開示して、事実を確かめてください。
返済比率を下げる
年収に対する年間返済額の割合を返済比率といい、住宅ローンの審査では大きな判断材料になります。
ここには住宅ローンだけでなく、車のローン、カードローン、スマートフォンの分割払い、奨学金の返済も合算されます。
使っていないカードローンの契約枠も、借りられる枠として数えられることがあります。
借入を返済して契約を解約し、使わないカードを整理するだけで、借入可能額が数百万円変わることがあります。
審査の性格が違う金融機関に変える
メガバンクやネット銀行はスコアリングによる機械的な審査が中心で、異動があるとその時点で否決になりやすい傾向があります。
一方で地銀・信金・ろうきん・JAは人が審査に関わるため、事情を汲んだ判断がされることがあります。
フラット35は民間の銀行とは審査の考え方が異なりますので、あわせて相談してみる価値があります。
ただしどこであっても、異動が付いたまま必ず通るということはありません。
配偶者(旦那・妻)がブラックリストでも住宅ローンは組める?
「夫がブラックリストに載っているけれど、住宅ローンは組めるのか」「妻名義なら通せるのか」というご相談も、実際によくいただきます。
住宅ローンの審査は、申し込む本人の個人信用情報をもとに行われます。そのため、夫婦のどちらか一方だけがブラックリストの場合、ブラックではない側の単独名義(単独で申し込む)であれば、住宅ローンを組める可能性は十分にあります。
注意したいのは、収入を合わせて借入額を増やす「収入合算」や、夫婦それぞれが借りる「ペアローン」、どちらかが連帯保証人になるケースです。これらはブラックの配偶者も審査の対象に含まれるため、その信用情報が原因で否決になりやすくなります。世帯の収入を全部使って大きく借りたい場合ほど、配偶者のブラックが響いてしまうのです。
対処としては、まずブラックでない側の単独名義で、無理のない借入額に収める方法があります。単独名義にすると借りられる金額は下がるので、頭金を増やす、物件価格を見直すなどで調整します。どうしても希望額に届かない場合は、配偶者の事故情報が消える(解消から5年〜7年)のを待つ、人が柔軟に審査してくれる地銀・信金・ろうきんやフラット35に相談する、といった選択肢を検討します。
いずれにしても、配偶者のブラックを隠して収入合算やペアローンを申し込んでも、金融機関は必ず信用情報を確認するため発覚します。隠さず正直に状況を伝えたうえで、住宅ローンに強い不動産エージェントと一緒に、どの組み方が現実的かを設計するのが結局は近道です。
ブラックリストの人は保証人・連帯保証人になれるのか
住宅ローンでは、収入合算やペアローンのときに配偶者が連帯保証人や連帯債務者になります。
このとき保証人側の信用情報も必ず確認されますので、保証人がブラックリストの状態だと、その形での申し込みは通りません。
逆に言えば、ブラックリストでない側の単独名義で、単独の収入だけで組める金額に抑えるという選択が現実的です。
借入可能額は下がりますが、通る可能性は大きく上がります。
ブラックリスト解消後にやるべきこと
ご自身のブラックリストが解消するのを待って、すぐに金融機関に住宅ローンを申請する前に、必ずやっておいてほしいことがあります。それは、ご自身の個人信用情報を確認することです。
個人信用情報に傷がついて5年、もしくは7年が経ったら履歴の消滅条件を満たしますが、ごく稀に金融機関が情報を削除し忘れていることがあります。
それを確認する意味でも、必ず書類上もブラックリストが解消されているか確認しましょう。もし情報が残ったままなら、ブラックリストのきっかけになった金融機関に連絡をして、情報を消してもらうようにしましょう。
不安であれば不動産エージェントに相談を
個人信用情報に不安を感じている方は、まず購入のお手伝いの経験が豊富な不動産エージェントを探すようにしましょう。不動産業界は、売却が得意な担当者と購入が得意な担当者に分けられます。もちろん両方が得意な担当者もいますが、住宅ローンに関しては、購入の経験が豊富であればあるほど、過去のデータベースが蓄積されていきます。
また経験が豊富な担当者は、銀行の良い担当者と繋がっていることが多くあります。不動産売買の良し悪しが、不動産事業者の担当者によって結果が大きく変わるように、住宅ローンの結果も金融機関の担当者によって変わることが多いのです。
今回のケースでろうきんと地銀のケースを紹介しましたが、担当者はちゃんとできる人を選んでいます。本当に出るか出ないかが分からないグレーなケースは、金融機関の担当者によって、承認になることもあれば否決になることもあります。
住宅ローンに関わる不安がなかったとしても、住宅購入にはスキルと経験が豊富な担当者を選ぶべきですが、住宅ローンに不安がある方はより一層、その傾向が強くなることを覚えておいてください。
では、どのように担当者を探せばいいのか。私が企画運営をしている「ハウスクローバー」では全国の優良な担当者が、本人の自己紹介文だけでなく、利用したユーザーの評価などで客観的にも判断できるサイトになっております。
他にも無理のない予算をシミュレーションできたり、物件探しの自動化ができたりと、住宅購入に欠かせないサービスが全て無料で利用できますので、ぜひ活用していただければと思います。ご自身で悩んでいるよりも、まずは不動産エージェントに相談をしてみましょう。
公務員や大企業勤務ならブラックリストでも通るのか
公務員の方や、上場企業にお勤めの方からよくいただく質問です。
住宅ローンの審査では、勤務先・勤続年数・年収といった属性と、信用情報はまったく別のものとして見られます。
属性がどれだけ良くても、異動が付いている状態では否決になるのが原則です。
金融機関から見れば、返せる力があるかどうかと、約束どおり返す人かどうかは別の話だからです。
ただし属性の良さがまったく無駄になるわけではありません。
事故情報が消えた後の審査では、安定した勤務先と勤続年数は強い材料になります。
私が見てきた中でも、異動が消えるのを待ってから申し込んだ公務員の方が、その後は問題なく承認されたケースがあります。
待つ期間を、頭金を貯める期間と割り切っていただくのが現実的な進め方です。
住宅ローンを申し込む前の信用情報チェックリスト
申し込む前に、次の項目をご自身で確認してみてください。
- CICの開示報告書を取り寄せ、返済状況欄に「異動」がないか確認した
- JICCの開示報告書を取り寄せ、延滞や法的手続きの記録がないか確認した
- KSCの開示報告書を取り寄せ、取引情報と官報情報を確認した
- 過去6ヶ月以内に複数の金融機関へ申し込んだ記録がないか確認した
- クレジットカードのリボ残高とキャッシング残高を確認した
- 使っていないカードローンやクレジットカードを解約した
- スマートフォン本体の分割払いの支払い状況を確認した
- 奨学金の返済に遅れがないか確認した
- 車のローンや教育ローンを含めた年間返済額を計算した
- 配偶者と収入合算やペアローンを考えている場合、配偶者の信用情報も確認した
- 身に覚えのない登録があった場合、訂正の申し立てを検討した
まとめ
この記事のまとめ
- ブラックリストでも住宅ローンが通ったケースは実在する(ただし数は少ない)
- 通った方の共通点は「お金にだらしない人ではない」と判断されたケース
- ブラックリストに載る原因は延滞・債務整理・代位弁済・強制解約など。奨学金や携帯分割払いも対象
- 事故情報の掲載期間はCIC・JICCで5年、KSCで最大7年
- 通りやすい銀行は地銀・信金・ろうきん・JA。メガバンク・ネット銀行は避ける
- 対策は、消滅を待つ・頭金を多く用意・属性を向上・複数の金融機関に相談
- 配偶者がブラックなら、ブラックでない側の単独名義で組める可能性がある(収入合算・ペアローンは不利)
- 事故情報が消える時間が経っていたとしても、自身の個人信用情報は必ず確認をすること
- 不安がある方はまずCIC・JICC・KSCで自分の信用情報を確認し、経験豊富な不動産エージェントに相談
-
フラット35って何?自己破産後に住宅ローンは組めるのか解説|カケコム
www.kakekomu.com
よくある質問(FAQ)
Q. ブラックリストに載ると何年間住宅ローンが組めないですか?
事故情報の掲載期間は、CIC・JICCでは事故解消から5年、KSC(全国銀行個人信用情報センター)では自己破産・個人再生で最大7年です。掲載期間が過ぎれば事故情報は消えますが、消えた直後は「ホワイト(クレジットヒストリーがない状態)」になるため、半年〜1年ほどクレジットカードの正常な利用実績を積んでから住宅ローンに申し込むことをおすすめします。
Q. ブラックリストに載っているか自分で確認する方法は?
CIC(インターネット開示で即時・500円)、JICC(スマホアプリで700円・1〜3日程度)、KSC(インターネット開示で800円・最短3〜5営業日)の3つの信用情報機関で開示請求ができます。住宅ローンの申込みを考えている方は、事前にCICとJICCの2つは確認しておくことをおすすめします。
Q. ブラックリストでも住宅ローンが通る銀行はどこですか?
地銀・信金・ろうきん・JAは人が事前審査を行うため、イレギュラーなケースでも柔軟に対応してくれる可能性があります。フラット35も独自の審査基準を持っています。逆にメガバンクとネット銀行は避けた方が良いです。メガバンクは厳格な審査基準、ネット銀行はAI審査のため機械的に否決されることが多いです。
Q. ブラックリストが消えた後、すぐにローンは組めますか?
事故情報が消えた直後は組めない可能性があります。クレジットヒストリーが全くない「ホワイト」状態は、金融機関から「過去に何かあったのでは」と疑われることがあるためです。まずクレジットカードを作り、半年〜1年間正常に利用して返済実績を積んでから住宅ローンに申し込む方が通りやすくなります。
Q. 奨学金の延滞もブラックリストになりますか?
なります。日本学生支援機構(JASSO)はKSC(全国銀行個人信用情報センター)に加盟しているため、奨学金の返済を3ヶ月以上延滞すると事故情報として登録されます。奨学金はローンという意識が薄い方が多く、知らないうちにブラックリストに載ってしまうケースがあります。住宅購入を考えている方は、奨学金の返済状況も必ず確認しておきましょう。
Q. 住宅ローンの審査でブラックリストはバレますか?
バレます。金融機関は住宅ローンの審査で必ずCIC・JICC・KSCといった信用情報機関に照会するため、自己申告しなくても事故情報は分かります。むしろ申込書で正直に伝えず、後から発覚すると、審査否決や契約解除につながるおそれがあります。不安があるときは、事前に自分でCIC等を開示して状況を把握しておきましょう。
Q. 何回延滞すると住宅ローンのブラックリストに載りますか?
回数というより「延滞の長さ」が基準で、一般的に返済日から61日以上、または3ヶ月以上の延滞があると「異動(事故情報)」として登録されます。1〜2日の短い遅れがすぐにブラックになるわけではありませんが、短い遅延でも何度も繰り返すと信用情報に記録が残り、住宅ローン審査でマイナスになります。心当たりがある方はCIC等で確認しておくと安心です。
Q. ブラックリストに載った5年後なら住宅ローンは組めますか?
事故情報が消えていれば、通常どおり審査を受けられます。ただし消えるのは「事故が解消してから」5年であり、延滞したまま放置している間は年数が進みません。まず滞納を解消し、そこから期間を数えてください。KSCの官報情報(破産・民事再生)だけは7年以内と長く設定されています。
Q. 公務員ならブラックリストでも住宅ローンは通りますか?
属性と信用情報は別々に見られるため、公務員であっても異動が付いている状態では否決が原則です。ただし事故情報が消えた後の審査では、安定した勤務先と勤続年数は強い材料になります。待つ期間を頭金を貯める期間と考えていただくのが現実的です。
Q. 信用情報の開示にはいくらかかりますか?
2026年8月時点で、CICはインターネット開示500円・郵送1,500円、JICCはスマホ申込700円・郵送2,177円、KSCはインターネット開示800円です。3機関すべてを開示しても2,000円程度で済みます。加盟している会社が機関ごとに違うため、1つだけでなく3つとも確認してください。
Q. スマートフォン本体の分割払いを延滞するとブラックリストに載りますか?
載ります。スマートフォン本体の分割払いは通信料金ではなく割賦販売の契約として信用情報に登録されるためです。通信料とまとめて引き落とされるので気づきにくく、心当たりがないという方の原因がこれだったというケースをよく見ます。
Q. ブラックリストの人は住宅ローンの保証人になれますか?
なれません。収入合算やペアローンでは連帯保証人・連帯債務者の信用情報も必ず確認されるため、保証人側に異動があるとその形での申し込みは通りません。ブラックリストでない側の単独名義で、単独の収入で組める金額に抑えるのが現実的な選択です。









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30代男性