一戸建て マンション

マンションと一戸建てはどっちがお得?


住宅を購入するときに、マンションなのか、戸建にするのかで迷う方もいらっしゃると思います。最終的には購入者とそのご家族の価値観やライフスタイルによるところが大きいのですが、何を基準に判断していけばいいのか、迷う方が多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、様々な視点で見た時のマンションと戸建の違いや優れている点などについてお伝えしていきます。これから住宅を購入しようと思っていて、マンションか戸建か迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

一戸建てにはない、マンションの管理費・修繕積立金

マンションには、戸建てにはない管理費・修繕積立金があります。ここでは戸建てにはないマンションの管理費・修繕積立金が、マンションにどのようなメリットをもたらすのかみてみましょう。

管理費はお金を払って楽が出来る

マンションと戸建て、両方とも住んだの経験がある方は分かると思いますが、マンションの魅力は管理費は掛かるものの、お金を払って楽が出来ることです。

戸建てに住んでいる方にとっては少し贅沢とも思うかもしれませんが、忙しい方は費用を負担してもやってもらいたい方もいるでしょう。マンションはそれが可能です。

一例を上げると、エントランス周りの清掃や草むしり、電球の交換などは、戸建てに住んでいれば業者に依頼しない限り、全て自分でやらなければなりません。筆者も昔は一戸建てに住んでいて、夏の時期は草むしりに一日以上かかっていました。しかしマンションはこれらのことを、全て管理会社がやってくれます。

マンションのメリットは、そうした手間を、費用を負担することで全て管理会社に任せられます。つまり管理費はお金を払って、普段やるべき管理活動を代行してもらっていると考えると分かりやすいでしょう。

一戸建てでも修繕積立金は必要

マンションは原則、修繕積立金を毎月積み立てなければいけません。これをデメリットと考える方もいるようですが、一戸建てでも同じく修繕積立金に似たシステムは必要です。

両者の違いは、マンションが毎月定期的に組合によって徴収されますが、戸建ては所有者に任せている点です。

そもそも住まいの修繕コストは、資産価値を維持するためにも、マンション・戸建てに限らず必要で、戸建てだから修繕コストが掛からないわけではありません。

特に戸建ては10~15年周期で必要となる外物塗装工事を怠ると、雨漏り等家の不具合を誘発する恐れがあり、それが将来の売却価格にも影響してきます。

こう考えると、マンションは毎月修繕積立金がかかるとはいえ、戸建でも別途ご自身で修繕計画をたて、それに沿って積み立てていく必要があるのです。

一戸建てとマンションの修繕費用の比較

それではマンションの大規模修繕費用は、一住戸当たりどのぐらいの金額なのでしょうか。東京都の資料によると、マンションの実態を調査したところ、およそ90万前後から120万円辺りがマンションの大規模修繕費用のボリュームゾーンといえそうです

(出典:東京都マンション実態調査結果 2013(平成25)年3月

もちろん総戸数や、地方になるとこれより安くなるかもしれませんが、それでも90~120万円が一つの目安と考えられそうです。ただし2013年時の資料ですので、今の建築費用を考えるともう少し上がると思います。

一方戸建て住宅だと、屋根・外壁(バルコニー込み)塗装とサイディング取り合いのコーキングの打ち直し工事を一斉に行なった場合、一戸当たり大体150万円ぐらい掛かると言われています。そう考えると一戸建てとマンションの修繕費用の比較は、マンションの方がややお得だと考えられます。

ただ戸建住宅は一度メンテナス工事を行うと、その後は再び同様のメンテナンスは不要となる程、住宅の持ちが安定してきます。マンションではエレベーターや機械式駐車場などの共用設備に対する修繕費用も掛かってきます。

そのため最初の大規模修繕工事以降(12年から15年目以降)、一戸建てとマンションの修繕に掛かる費用は逆転すると考えられています。

ただマンションは大規模修繕工事があるため、それがデメリットのひとつのように考える方もいるようです。しかしここまでの話で分かるように、修繕積立金は戸建てにも必要なものですし、大規模修繕に掛かるコストは、将来的にはマンションの方が負担は重くなる点は意識しておくべきでしょう。

修繕や建替えに対する自由度

もう一つ、マンションと戸建には大きな違いがあります。それは修繕や建替えに対する自由度です。マンションは大人数が一つの建物を共有して生活するスタイルなので、修繕や建替えに関する決定は、住民で組成される管理組合の議決が必要になってきます。

比較的、管理組合の運営が上手くいっているマンションでは、こういった決定もスムーズに進みますが、中には管理組合がちゃんと機能しておらず、合意形成が進まないまま所有者の意思にかかわらず修繕や建替えが進まないケースもあります。

「マンションは管理を見て買え」という格言があるくらい管理状況が非常に重要なポイントになります。将来、負担が大きくなったり、住人の合意形成が進まなくなるようなリスクのあるマンションを買ってしまわないためにも、依頼する不動産エージェントはしっかり選ぶようにしましょう。

買ってはいけない中古マンションについては、関連記事「買ってはいけない中古マンションとは?」も合わせてご参照ください。

自家用車が多い人は一戸建ての方が得

またマンションと一戸建てはどっちがお得かと言う場合、自家用車が多いお宅は一戸建ての方が圧倒的にです。

なぜなら戸建住宅は土地を単独所有していますが、マンションは管理組合で所有しているからです。そのため自家用車が多い世帯は駐車費用の点で考えても、その差は大きくなります。

またマンションは、自転車やバイクを置く場合も費用が掛かることがあります。そのため月々のランニングコストを気にされている方は、戸建てを中心に物件を探しています。

ただし車に乗らない世帯もありますし、首都圏では駐車場がかなり空いているマンションもあります。そのためマンションか戸建という選択は、生活者のライフスタイルによるところ大きいとも言えます。

一戸建てにはないマンション利便性

マンションを選ぶメリットは、相対的にみて一戸建てにはない利便性にあります。

ご存知の通り、マンションは駅や中心部に近い立地に建てられ、一戸建ては閑静ではあるものの駅や中心街からやや離れた住宅地に建築されます。通勤・通学や買い物に圧倒的に便利なのはマンションの方です

また前項にも書いていますが、マンションは管理費というお金を払って、住まいの管理だけではなく、コンシェルジュサービスを受けられるマンションもあります。またスケールメリットを活かした充実した共用設備や、スーパーなどが併設されたり、戸建にはないメリットがあります。

しかも高齢化社会になり、こうしたマンショの持つ利便性を求めるニーズは年々高まりを見せています。

確かに戸建てにも一定の変わらないニーズがあります。しかし、都心部では少しでもラクに生活できるマンションの利便性を志向する流れは、もはや止められない流れといったら少し言い過ぎでしょうか?

人によっては時間=お金

人によっては時間=お金。これは特にマンションでの暮らしを考えた場合にあてはまる言葉です。

「人によっては時間=お金」とは、人は生きていく上でお金も重要ですが、成果を出すためには時間もお金に引けを取らず重要で、場合によってはお金に勝るほど時間は重要度を増しているという考え方です。なぜなら、時間は個人の資産にも強力なレバレッジをもたらすからです

もしマンションに住むことで通勤ストレスが改善されれば、その余裕から更なる仕事などの成果をあげることに繋がります。そして仕事の成果が、暮らしや生活そのものに余裕をもたらすというわけです。

マンション以外の生活関連でも「時間=お金」は顕著に表れています。私たち生活にコンビニは欠かせない便利な存在ですが、それ以上にアマゾンなどネット通販が、最近では利便性と時短では勝っています。私たちがコンビニに行かなくなったのは、ネット通販の存在が多分に関係しています。

「時間=お金」の傾向も、その流れは止められないものでしょう。

マンションと一戸建てのどちらが得かはその人の価値観次第

冒頭にも申し上げましたが、結局のところ、マンションと一戸建てのどちらが得かは、究極その人の価値観次第です

なぜなら、たとえどんなにマンションの暮らしが利便性に富むとしても、クルマが好きでひと家庭で車を数台所有するのが当たり前となっている地方では、戸建志向はそう簡単には止まらないでしょう。

また都心部でも、ライフスタイルやその人の価値観によっても住む家は違ってきます。

たとえばクルマは乗らない家庭でも、ペットを数種類飼ってたりする家や、少し極端ですが野生種の草花を育てている家は、マンションよりも戸建ての方が向きます。つまりマンション・戸建にそれぞれメリット・デメリット、損得があれども、住む人の価値観は千差万別なのです。

そうした意味でも、マンションと一戸建てのどちらが得かは、生活者のライフスタイルやその人の価値観によって変わってくると言えそうです。

あなたの価値観にあった物件を提案してくれる不動産エージェント選びを

あなたの価値観を具現化して、そのお手伝いをしてくれるのが不動産エージェントです。ただ物件を仲介すればいいと考える業者では、後から後悔してしまうこともあるのではないでしょうか。

あなたのご家族の価値観やライフプランニングを加味して、最適な提案をしてくれる。そして、買ってはいけない物件を買ってしまわないようにコンサルティングしてくれる、そん不動産エージェントをぜひ選ぶようにしてください。

まとめ

最後にこの記事のポイントをまとめてみました。

  •  マンションの魅力の一つに、費用(管理費)を払って生活を楽にできることが挙げられます。
  •  修繕コストは戸建てにも必要なもの。
  •  マンションと戸建には自由度の違いがある。
  •  クルマが多い家庭は戸建てがやはり有利。
  •  マンションの持つ利便性は今後広く求められる。
  •  マンションと一戸建てのどちらが得かは、その人の価値観次第。

最終的にはマンションと一戸建てのどちらが得かは、その人のライフスタイルや価値観次第によって変わるもの。そして選ばれるエージェントとは、あなたの価値観を具現化して、失敗を防いでくれるコンサルタントなのではないでしょうか。

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