不動産の取引をするにあたって不動産会社の担当者はパートナーとして、あなたの取引をフォローしてくれる頼もしい存在です。
特に不動産売買においては金額も大きくなるため失敗は許されません。
しかも不動産は商品の特性上、担当者のスキルや経験によって結果が大きく変わると言われています。
ですから仲介手数料を払ってでもプロにしっかり働いてもらった方が、結果として消費者の利益は守られるということの方が多いのです。
あなたもせっかくであれば不動産会社の担当者にはしっかり頑張ってほしいものですよね。
そこでこの記事では不動産会社が一番嫌がることや、敬遠されがちな残念なお客様の特徴をお伝えします。
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不動産屋は付き合い方次第で味方にも敵にもなる
不動産取引に普段から慣れていない消費者からしてみたら、取引自体が分からないことだらけです。
不動産会社との取引も分からないことだらけなのではないでしょうか。
かたや不動産会社の担当者も人ですから、業務とはいえど感情があります。
良いお客様に対しては通常の業務以上に頑張ることもあれば、好まないお客様には手を抜いたり、最悪断られたりグループ会社のブラックリストに乗ることもあります。
そして不動産業界は非常に横のつながりも強く、嫌われたお客様の情報が共有されることも稀にあります。
いずれにせよ、担当者によって大きく結果が変わる取引なのに、嫌われるようなことはできれば避けたいものですね。
そこでここからは不動産屋に敬遠される人の7つの特徴を解説します。
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不動産屋に敬遠されがちな残念な方の特徴7つ
ここから解説する特徴は、私自身の経験だけでなく、業者仲間やハウスクローバーの不動産エージェントさん達との話の中でシェアされている内容となり、不動産会社の生の声です。
1、自分の情報を語ろうとしない
職業であったり収入であったり、必要最低限の情報は担当者と共有しましょう。
素性がしれない人に対して不動産屋が抱く印象は「怪しい」です。
不動産取引は俗にいう「反社」の人たちも紛れ込んできます。
売買の時には、特に現金客に関して、不動産屋はより一層警戒感を強めます。
そのお金の出所はどこか?マネーロンダリングの対象にもなりやすい取引となります。
また住宅ローンを使う時は反社チェックは銀行で行われますが、現金取引の場合は不動産会社で行わなければいけません。
どんな理由があるにしろ、ご自身の情報を出したがらない人は敬遠されます。
積極的に提案をしてもらえるということはまずありません。
2、仲介手数料を値切る
仲介手数料は多くの不動産会社にとって唯一の収入源です。
特に正当なサービスを提供していると自負している業者にとって、値引き交渉は心証的に良くありません。
もちろん価格交渉の理由にもよります。
ただ単に諸経費を抑えたいからは、心証的には最悪です。
例えば「会社を窓口にして依頼すると社割が効く業者があるのだが、できれば〇〇さんのところで買いたいから同じようなことはできないか?」というような正当な理由があれば交渉は通ることが多いでしょう。
またタイミングとして、取引が成立する直前で交渉するのは論外です。
少なくとも業務を依頼する時点でしておくべきです。
ただし例に挙げたような正当な理由がない場合は、担当者からは優先順位の低いお客と見なされてしまいますし、要求が多いと取引を断られることもあります。
正規の手数料を支払ってでも、対価に見合う以上の仕事をしてもらった方が結果的には良いのではないでしょうか。
ちなみに仲介手数料無料や半額の業者もいますが、それにも理由はあります。
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3、担当者を明らかに下に見ている
「業者なんだからこれくらいやってもらって当たり前」というスタンスもあまりに見えすぎてしまうと敬遠されてしまいます。
担当者も人ですから、へり下る必要はもちろんありませんが、最低限の礼儀は忘れないようにしましょう。
お客様だから何を言っても何をやってもいいというものではありません。
4、物件探しの条件がぼんやりすぎるor厳しすぎる
物件を探すにあたり、条件があまりにもぼんやりし過ぎていて、何を提案したらいいか絞れないお客様もいます。
物件を片っ端から紹介している時間的な余裕は業者にはありません。
一方で物件の条件が厳しすぎる人もいます。
プロから見て「こんな条件の物件ないよ」という物件を探しているお客様もいます。
これらのお客様は業者側から見ると時間がかかり過ぎて費用対効果に合わないお客様として敬遠されます。
5、こちらの提案を一切受け入れない
先述の物件条件に問題があったとして、こちから色々ヒアリングする中で、
「この予算ではまず見つからないので予算を上げるか、条件を減らしませんか」
「家族構成や生活スタイルからすると、マンションよりも戸建ての方が合うと思います」
と提案することもあります。
色々お話をする中で、こちらの意見も聞き入れてくれる方もいれば、その時はいい返事をするのですが結局何も意見を聞き入れていない方もいます。
こちらがいくら提案をしても聞き入れてもらえないのであれば、業者からは敬遠されてしまいます。
6、申し込みをキャンセルする
申し込みとは、契約前に出す書類のことで売買の場合は、「買付申込書」などと呼ばれます。
申し込み自体に法的な拘束力はありませんが、商談が纏まれば基本契約が前提となっています。
商談がまとまらなかった場合は問題ありませんが、商談がまとまったのにキャンセルをすることは基本やめておきましょう。
約束を破る人というレッテルを貼られてしまうので、その後の取引に影響します。
業者によっては取引停止になるところもあります。
一方で、業者が無理矢理に申し込みをすることを勧めてくることがありますが、この場合は注意が必要です。
ダメな不動産業者の特徴を解説した記事もありますので、そちらも参照ください。
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7、決める気があるのか分からない人
例えば言われていた条件にぴったりな物件なのに決断を何故か下さないお客様も、結局買うのかどうか分からないと思われていまい、敬遠される傾向があります。
ただこれに関しては私なりに思うところがありまして、決める気があるのに決められないお客様もいると思っています。
決められない理由として多いのは「予算」です。
決める瞬間になって、この金額を毎月払っていけるのだろうかと、現実を目の前にして急に不安になるかもいらっしゃいます。
この原因は事前にしっかり無理のない予算について検討ができていなかったことにあります。
これはお客様だけでなく、予算をしっかり掘り下げずに話を進めようとしてしまった不動産業者側にも責任があると思います。
予算については物件を探す前、そして不動産会社に行く前に把握しておきましょう。
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不動産屋が一番嫌がるのは?
先ほど紹介した中で不動産屋から一番嫌がられる行為はどれになるのでしょうか?
結論から言えば、業者によって違ってくるでしょうし、どれが一番か決めることができないというのが本当のところではないでしょうか。
ただ複数当てはまってしまう方は、かなり高い確率で優先順位の低いお客様として認定され、積極的な提案はしてもらえなくなります。
提案をしてもらえないどころか、最悪の場合、取引停止やグループ会社にブラックリストとして載せられてしまうこともあります。
繰り返しにはなりますが、担当者も人ですので、気持ちいい取引ができるよう最低限のマナーは守ったほうがいいと思います。
もちろん中には業者側の方が悪いということもあります。
特に良くないイメージがそのまま実態という業界ですので、そもそもちゃんとした担当者を探すということが大前提となります。
ハウスクローバーでは、全国の優良な不動産エージェント(担当者)が探せるプラットフォームですので、ぜひご活用いただければと思います。
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まとめ
不動産屋に嫌われる、敬遠されがちな特徴7つをまとめておきます。
- 自分の情報を語ろうとしない
- 仲介手数料を値切る
- 担当者を明らかに下に見ている
- 物件の条件がぼんやりとし過ぎているor厳しすぎる
- こちらの提案を一切受け付けない
- 申し込みをキャンセルする
- 決める気があるのか分からない
これらのポイントを押さえて、不動産業者や担当者と接するようにしてください。
宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。また同時に、毎年全国から2〜300組ほどの住宅購入希望者の相談があり、実際の購入もサポートする現役の不動産エージェントでもある。業界歴は15年以上。多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営している。自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。
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