マンションを購入するときに、そこまで気にされることが少ないエレベーターですが、実際に住んでみると、「事前に知っていたら」と後悔をすることも少なくありません。
マンションに住んでみて後悔するエレベーター事情とはどんなものなんか。
またエレベーターで後悔しないために、マンション購入で気を付けるポイントは何か。
この記事では、マンション購入時に気をつけておきたいエレベーターで気をつけておくべきポイントについて解説します。
宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。また同時に、毎年全国から2〜300組ほどの住宅購入希望者の相談があり、実際の購入もサポートする現役の不動産エージェントでもある。業界歴は15年以上。多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営している。自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。
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マンション購入後でありがちなエレベーターに関する後悔
マンションで快適な生活をするうえで、エレベーターの影響は大きいです。
本章では、マンション購入後でありがちなエレベーターに関する後悔についてご紹介します。
エレベーター渋滞がすごい
エレベーター渋滞とは、朝の時間帯などエレベーターの利用頻度が高いときに待ち時間が多くなり、エレベーターホール前に滞留する人が多くなることです。
特にタワーマンションでは、利用頻度が多くなると停まる階数が多くなるので、エレベーターがなかなか来ない事態に陥ることや、さらに緊急搬送時に時間がかかるケースがあります。
これにより、エレベーター渋滞がすごいと日常生活に不便さを感じて後悔します。
エレベーターが遠い
エレベーターまで遠いと、重たい荷物を持っているときやゴミ出しをするとき、また時間がなく急いでいるときなどに不便さを感じることが多いでしょう。
エレベーターの前は同じフロアの住人が滞留するから避けたいと思い、エレベーターから離れた住戸を選ぶことがあります。
しかし、エレベーターに近い住戸を選ぶと、不便さを感じることや億劫に感じることが少なくなります。
特に、戸数が多い大規模マンションでは、エレベーターから遠い住戸が多くなるので、エレベーターの距離までが離れすぎていない住戸を選ぶようにしましょう。
引っ越しの時にエレベーターに荷物が乗らない
例えば、エレベーターに奥行きがなく大型の家具などが運べないことです。
引っ越し当日に発覚してしまった場合、後日の配送となることや別料金となり費用負担が多くなる可能性があります。
もし大型の家具を搬入する予定があれば、予めエレベーターのサイズを測っておくことがおすすめです。
マンションの最適なエレベーターの数は?
マンションの最適なエレベーターの数は、50戸につき1基と言われています。
例えば、100戸のマンションであれば2基のエレベーターが理想的です。
50戸に1基であれば、日常的なエレベーターの利用に不便さを感じずに、機器の修繕費やメンテナンス費についても無理なく賄える台数と言えるでしょう。
もちろんエレベーターの数が多ければ、日常生活の快適性は良くなりますが、その分メンテナンス費等が増えることで修繕費として負担する金額が多くなります。
よって、50戸に1基のエレベーターが付いているマンションを目安に選ぶようにしましょう。
マンション購入で気をつけたエレベーターについて
マンションなど集合住宅には当たり前のように付いていると思われているエレベーターですが、購入時には気を付けたいことがあります。
マンションにエレベーターがない
共用廊下がない古い団地などでは、エレベーターなしの物件は良くあります。
このようなマンションでは、日常生活で都度階段の昇降が生じ、特に重い荷物を持ちながら階段を上がるのは大変です。
他にも、階段の昇降で作業が大変であることから、引っ越し料金や家具などの配送料金がエレベーターがない分高くなることもあります。
エレベーターがないマンションは、築年数が古い団地タイプの建物などでよく見られますが、割安さなどに惹かれて購入するときにはこれらについて留意する必要があります。
スキップフロアになっている
スキップフロアとは、エレベーターが一部の階に停まり、停まる階のみ共用廊下があるというマンションになります。
スキップフロアであることで、エレベーターが停まる階以外に居住した場合、日常生活で階段の昇降が生じてしまいます。
スキップフロアのマンションで共用廊下がない階数であれば、部屋の独立性やプライバシー性を確保できるメリットがある反面、フラットで移動できないことで重い荷物を運ぶときなどに苦労するケースも考えられます。
このようなことから、スキップフロアのマンションを選ぶ時には、これらの特性を考慮して検討しましょう。
エレベーターが部屋の横にある
エレベーターホールの前に同フロアの住民が滞留しやすく、話し声などが聞こえてくることがあります。
また、最近はエレベーター周りや機器自体の遮音性が取られていますが、築年数が古いマンションではエレベーター作動時に機械音や振動が生じるケースがあります。
よって、エレベーターが部屋の横にあるマンションを選ぶときには、ワンフロアの世帯数や実際エレベーターが作動したときに部屋内に音や振動が伝わってこないかなどを確認するのが良いでしょう。
エレベーターのリニューアル費用は積み立てられているか
エレベーター本体の交換をすると莫大な費用がかかり、積み立てが行われていなければ多額の費用負担が生じる可能性があります。
エレベーターは、メンテナンスを行いながら使用していきますが、20年〜30年程度経過すると老朽化と安全対策により交換が必要です。
その際の費用は、エレベーター1基あたり1,500万円前後とされており、予め積み立てを行っていなければ交換工事用の捻出は難しいでしょう。
マンションを購入するときは、売買契約前に長期修繕計画などを見て、エレベーターの交換費用の見積や計画がしっかりと記載されているかを確認します。
マンション購入は、住みやすさに直結するエレベーターで後悔しないように
マンションの生活で欠かすことができないエレベーターは、住みやすさに直結する大事な要素です。
特に高層階を検討する場合には、エレベーターの使用頻度は必然的に多くなることから、日頃からの使いやすさやエレベーターの設置台数なども気にかけてマンション探しを行っていきましょう。
宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。また同時に、毎年全国から2〜300組ほどの住宅購入希望者の相談があり、実際の購入もサポートする現役の不動産エージェントでもある。業界歴は15年以上。多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営している。自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。
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