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【2025年11月】中古マンション・中古戸建の価格推移、相場・マーケット情報

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2025年11月までのレインズに登録された成約データから、最新のマーケット情報をお届けします。

マーケット分析において成約価格だけでなく、需給バランスとの比較で市場動向を把握できるように、在庫件数についても抽出しています。

なおデータを元にした市況分析は、AI(Chat GPT)によるものです。

また抽出したマーケットの対象とされている都道府県は、データ数の分母が一定数以上のものに限定しています。

目次から目的の物件種別と都道府県をクリックすると、該当のデータにジャンプできます。

目次は記事の冒頭、もしくは記事の左下に表示されている「目次」ボタンをクリックすると開きます。

また、スマホで閲覧する場合は横向きの方が、見やすいかと思います。

中古マンション相場

1、東日本(北海道、宮城県)

北海道

年月成約件数(件)成約㎡単価(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
2024/1125727.501.92,7831.7
2024/1218729.573.02,7770.1
2025/0116430.343.52,818-0.6
2025/0227031.967.92,767-2.7
2025/0329427.982.42,706-3.9
2025/0426028.88-8.62,639-7.0
2025/0525326.86-2.42,625-4.9
2025/0625330.520.32,660-4.0
2025/0727432.2520.22,617-5.8
2025/0823327.952.02,600-8.5
2025/0924228.93-4.42,553-11.2
2025/1026030.024.32,503-13.6
2025/1128330.179.72,511-9.8

北海道の中古マンション市場は、2024年11月から2025年11月にかけて、成約件数・価格・在庫の各指標において比較的安定した推移を示しました。成約件数はおおむね230~290件前後で推移し、2025年3月や7月、11月にはやや多めの水準となっています。札幌市を中心とした都市部では居住ニーズが堅調で、転勤需要や実需層による購入が市場を下支えしている状況です。

成約㎡単価はおおよそ27~32万円台で推移しており、月ごとの変動はあるものの、全体としては緩やかな上昇基調が見られます。特に2025年7月は前年比20%超の上昇となっており、築浅物件や立地条件の良い物件が相場を押し上げたと考えられます。一方で、2025年4月や9月など前年比がマイナスとなる月もあり、物件の質やエリアによる価格差が拡大している点が特徴です。

在庫件数は2024年末から2025年にかけて減少傾向が続き、2,700件台から2,500件前後まで縮小しています。前年比でもマイナス幅が徐々に拡大しており、供給が絞られている状況がうかがえます。このため、条件の良い物件は比較的早期に成約する傾向が続いています。

宮城県

年月成約件数(件)成約㎡単価(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
2024/118738.55-1.81,5364.1
2024/128738.204.51,4933.5
2025/019041.6114.31,5264.7
2025/0210234.69-6.51,5214.8
2025/0313233.96-2.71,5145.6
2025/049733.88-1.61,5084.7
2025/0511233.76-12.11,5142.0
2025/0612632.64-11.61,439-3.7
2025/0711833.971.01,466-1.4
2025/0810737.836.81,468-0.9
2025/0911037.16-2.11,432-3.0
2025/1011140.3912.31,422-4.2
2025/1113336.81-4.51,405-8.5

宮城県の中古マンション市場は、2024年11月から2025年11月にかけて、成約件数・㎡単価ともにやや弱含みながらも安定した取引が続いた一年となりました。成約件数はおおむね90~130件の範囲で推移し、2025年3月と11月には130件超と比較的活発な動きが確認されています。仙台市を中心とした都市部需要が市場の中心であり、地方部との差は引き続き大きい状況です。

成約㎡単価は32~41万円台で推移し、北海道と比較すると高水準を維持しています。ただし、前年比ではマイナスとなる月が多く、2025年5月や6月には2桁の下落率が見られました。これは高価格帯物件の成約が一巡したことや、買い手側の価格慎重姿勢が強まった影響と考えられます。一方、2025年10月には前年比12%超の上昇となっており、好立地・築浅物件への需要は依然として強いことが分かります。

在庫件数は2024年後半から2025年にかけて徐々に減少し、1,500件台から1,400件前後まで低下しています。2025年6月以降は前年比マイナスに転じており、供給調整が進んでいる状況です。在庫減少により、価格の下支え要因が生まれている点は注目されます。

2、関東圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)

東京都

年月成約件数(件)成約㎡単価(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
2024/111,770107.146.223,632-10.2
2024/121,696105.236.723,227-9.9
2025/011,759112.4412.123,518-9.9
2025/022,304106.935.523,536-10.0
2025/032,661111.1510.522,948-8.6
2025/042,152112.659.023,076-6.7
2025/052,127116.0413.123,277-3.9
2025/062,360117.0113.223,188-1.6
2025/072,164119.6711.923,2710.3
2025/081,921119.7518.423,148-1.3
2025/092,431118.4613.222,795-3.9
2025/102,234121.0615.722,722-4.8
2025/112,230118.5410.622,691-4.0

東京都の中古マンション市場は、2024年11月から2025年11月にかけて、全国でも突出した強さを維持した一年となりました。成約件数は月間1,700件台から2,600件台で推移し、特に2025年3月には2,661件と高水準を記録しています。都心部への人口集中や共働き世帯の増加、賃貸から購入への移行などが背景にあり、需要は極めて堅調です。

成約㎡単価は105万円台から120万円台で推移し、全体として明確な上昇基調が続いています。前年比では多くの月で10%前後のプラスとなっており、価格上昇圧力が非常に強い市場であることが分かります。特に都心三区や湾岸エリア、再開発エリアでは高値成約が続き、相場全体を押し上げています。

一方、在庫件数は22,000件台まで減少し、前年比では一貫してマイナスとなっています。供給不足が続いていることが価格上昇の最大要因であり、良質物件は短期間で成約する状況が常態化しています。

埼玉県

年月成約件数(件)成約㎡単価(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
2024/1133142.476.15,7435.2
2024/1233345.341.35,6623.1
2025/0136342.34-2.55,6890.6
2025/0245243.49-4.55,660-0.2
2025/0357342.09-4.85,487-2.3
2025/0445042.350.75,437-2.4
2025/0544542.10-2.55,444-1.1
2025/0650943.322.85,405-1.2
2025/0746443.51-1.55,408-2.4
2025/0839143.502.25,455-3.6
2025/0948944.77-2.15,350-5.7
2025/1045442.91-2.15,378-5.8
2025/1155444.164.05,260-8.4

埼玉県の中古マンション市場は、東京都のベッドタウンとしての性格が色濃く反映された一年となりました。成約件数は330件台から570件台で推移し、2025年3月には573件と年間ピークを迎えています。都内価格の高騰を背景に、割安感のある埼玉県への需要流入が継続している状況です。

成約㎡単価は42〜45万円台で推移し、価格変動は比較的緩やかです。前年比ではマイナスとなる月も多く、急激な価格上昇は見られませんが、その分市場は安定しています。駅近物件や都心直結路線沿線では堅調な価格を維持する一方、郊外エリアでは価格調整が進むなど、エリア間格差が広がっています。

在庫件数は5,700件台から5,200件台へと徐々に減少し、2025年後半には前年比マイナス幅が拡大しています。供給が徐々に引き締まることで、価格の下支え要因となっています。

千葉県

年月成約件数(件)成約㎡単価(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
2024/1137240.817.24,54212.2
2024/1237739.608.14,5119.9
2025/0136641.294.94,5156.6
2025/0244541.280.34,3992.9
2025/0356037.26-7.54,2541.1
2025/0443938.27-6.84,171-3.1
2025/0537139.952.24,225-3.7
2025/0642736.57-9.84,300-1.5
2025/0743041.401.74,3891.0
2025/0839739.642.34,356-2.3
2025/0947940.28-5.14,350-2.5
2025/1049140.753.64,327-5.0
2025/1153741.371.44,137-8.9

千葉県の中古マンション市場は、2024年11月から2025年11月にかけて、成約件数は比較的安定しているものの、価格面ではやや調整局面が見られました。成約件数は370件台から560件台で推移し、春先には取引が活発化しています。東京都東部へのアクセスが良いエリアを中心に需要が集まっています。

成約㎡単価は36〜41万円台で推移し、前年比ではマイナスとなる月が多く確認されました。これは高値成約が一巡したことや、買い手側の価格に対する慎重姿勢が強まった影響と考えられます。一方で、築浅・駅近物件では依然として堅調な価格が維持されています。

在庫件数は4,500件台から4,100件台まで減少し、2025年後半には前年比で大きくマイナスとなっています。供給が徐々に絞られていることで、市場の下支え要因となっています。

神奈川県

年月成約件数(件)成約㎡単価(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
2024/1173458.240.911,7295.1
2024/1275258.921.111,5814.0
2025/0175458.901.111,7562.7
2025/0295156.31-3.711,6190.8
2025/031,19755.14-6.311,252-1.4
2025/0490957.52-3.011,324-0.8
2025/0589857.01-3.411,368-0.9
2025/061,00356.28-5.211,5351.8
2025/0792159.663.511,6211.8
2025/0884458.900.711,6190.0
2025/091,07658.804.311,355-1.7
2025/101,04359.375.311,242-4.4
2025/111,11459.111.511,068-5.6

神奈川県の中古マンション市場は、首都圏の中でも規模が大きく、2024年11月から2025年11月にかけて活発な取引が続きました。成約件数は700件台から1,100件台で推移し、特に2025年3月には1,197件と高水準を記録しています。横浜市・川崎市を中心とした需要の強さが市場を支えています。

成約㎡単価は55〜59万円台で推移し、東京都ほどではないものの高水準を維持しています。前年比では前半はマイナスが目立ちましたが、2025年後半にはプラスに転じており、相場が持ち直している様子が見られます。再開発エリアや利便性の高い駅周辺では価格競争力が依然として高い状況です。

在庫件数は11,700件台から11,000件台へと減少し、2025年後半には前年比マイナスが拡大しています。供給が引き締まることで、価格の下支え効果が生じています。

3、中部圏(愛知県、静岡県、石川県)

愛知県

年月成約件数(件)成約㎡単価(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
2024/1137233.665.51,53610.7
2024/1235031.71-0.41,4780.7
2025/0133034.42-2.41,486-2.0
2025/0244334.412.51,489-3.7
2025/0355531.61-7.51,7828.3
2025/0443032.792.21,605-7.8
2025/0537232.35-1.81,5795.0
2025/0648632.513.01,73613.9
2025/0741431.83-4.11,475-3.0
2025/0836632.03-6.01,4684.9
2025/0945835.2811.01,6286.1
2025/1044232.55-9.41,490-2.9
2025/1150132.91-2.21,428-7.0

愛知県の中古マンション市場は、成約件数が概ね330〜555件の範囲で推移しており、取引量は安定している一方で、年度末(2025年3月:555件)に山が出るなど季節性も明確です。㎡単価は31〜35万円台が中心ですが、月ごとの振れがあり、2025年3月は単価が相対的に低め(31.61万円)となる一方、2025年9月には35.28万円(前年比+11.0%)と上振れするなど、成約物件の構成(立地・築年・専有面積・グレード)により平均が動いていることがうかがえます。前年比で見るとプラス・マイナスが混在しており、強い上昇トレンド一辺倒というより「高値圏での揉み合い」に近い局面です。
在庫は概ね1,400〜1,800件台
で、前年比はプラスの月が目立ちます。これは供給(売出し)が増えやすい環境にあることを示し、買い手側の比較検討が進みやすい状況です。一方で、成約件数が一定水準を保っているため、需給が崩れて急落する局面ではなく、価格は粘りやすい構造と言えます。
将来予測としては、名古屋市中心部や主要沿線の利便性が高いエリアでは、需要が底堅く単価の下支えが続く見通しです。ただし在庫が増えやすい局面では、売主側の強気一辺倒は通りにくく、築古・駅遠・競合多の物件は価格調整が先行しやすくなります。今後は「立地・築年・管理状態」で二極化が進み、平均単価は横ばい〜緩やかな上昇、成約は堅調維持という展開が想定されます。

静岡県

年月成約件数(件)成約㎡単価(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
2024/116629.12-2.6374-1.1
2024/124729.35-14.73350.9
2025/018130.6822.5370-3.6
2025/026728.62-1.2311-13.4
2025/038928.21-1.2341-19.6
2025/047933.0519.3326-23.5
2025/057728.78-7.9351-6.1
2025/067030.15-6.2370-11.3
2025/076627.71-20.0363-8.8
2025/086428.79-18.53565.6
2025/098329.87-7.839911.8
2025/107731.699.9356-4.3
2025/116134.1917.4326-12.8

愛知県の中古マンション市場は、成約件数が概ね330〜555件の範囲で推移しており、取引量は安定している一方で、年度末(2025年3月:555件)に山が出るなど季節性も明確です。㎡単価は31〜35万円台が中心ですが、月ごとの振れがあり、2025年3月は単価が相対的に低め(31.61万円)となる一方、2025年9月には35.28万円(前年比+11.0%)と上振れするなど、成約物件の構成(立地・築年・専有面積・グレード)により平均が動いていることがうかがえます。前年比で見るとプラス・マイナスが混在しており、強い上昇トレンド一辺倒というより「高値圏での揉み合い」に近い局面です。
在庫は概ね1,400〜1,800件台
で、前年比はプラスの月が目立ちます。これは供給(売出し)が増えやすい環境にあることを示し、買い手側の比較検討が進みやすい状況です。一方で、成約件数が一定水準を保っているため、需給が崩れて急落する局面ではなく、価格は粘りやすい構造と言えます。
将来予測としては、名古屋市中心部や主要沿線の利便性が高いエリアでは、需要が底堅く単価の下支えが続く見通しです。ただし在庫が増えやすい局面では、売主側の強気一辺倒は通りにくく、築古・駅遠・競合多の物件は価格調整が先行しやすくなります。今後は「立地・築年・管理状態」で二極化が進み、平均単価は横ばい〜緩やかな上昇、成約は堅調維持という展開が想定されます。

石川県

年月成約件数(件)成約㎡単価(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
2024/1173458.240.911,7295.1
2024/1275258.921.111,5814.0
2025/0175458.901.111,7562.7
2025/0295156.31-3.711,6190.8
2025/031,19755.14-6.311,252-1.4
2025/0490957.52-3.011,324-0.8
2025/0589857.01-3.411,368-0.9
2025/061,00356.28-5.211,5351.8
2025/0792159.663.511,6211.8
2025/0884458.900.711,6190.0
2025/091,07658.804.311,355-1.7
2025/101,04359.375.311,242-4.4
2025/111,11459.111.511,068-5.6

石川県の中古マンション市場は、成約件数が7〜31件と小さく、月々の成約内容により平均㎡単価や前年比が大きく振れやすい構造です。実際に㎡単価は21.51万円(2025年4月)から41.22万円(2025年11月)までレンジが広く、特定月に高額帯(中心部・築浅・希少立地など)が動くと平均が跳ね上がり、逆に郊外・築古中心の月は平均が沈みやすいことが示唆されます。前年比もプラスが大きい月とマイナスの月が混在しており、「相場が一方向に動いた」というより、局所的な需給と物件ミックスで数値が動いている印象が強いです。
在庫件数は30〜60件台
で推移しており、前年比はマイナスが目立つ月が多く、売出し在庫が増え続ける局面ではありません。供給が厚くない市場では、条件の良い物件が出ると買い手の関心が集まりやすく、成約が成立すると平均単価が上振れしやすい一方、在庫が薄い分、取引の連続性が出にくい面もあります。
将来予測としては、金沢市中心部など生活利便性が高いエリアでは一定の需要が見込まれ、好条件物件は価格が維持されやすいと考えられます。ただし市場規模が小さいため、金利上昇や景気後退局面では買い手の慎重姿勢が強まり、成約件数が先に減りやすい点に注意が必要です。今後は「中心部・築浅・管理良好=堅調」「郊外・築古=調整」という二極化が進み、平均単価は月次で上下しながらも、全体としては横ばい〜やや不安定な推移になる可能性があります。

4、近畿圏(大阪府、京都府、兵庫県)

大阪府

年月成約件数(件)成約㎡単価(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
2024/1181350.032.13,39610.8
2024/1277251.325.32,973-0.4
2025/0178154.2413.23,178-7.7
2025/021,00552.019.13,319-3.8
2025/031,19752.026.73,7336.9
2025/0489051.012.13,366-0.6
2025/0590552.388.53,4493.3
2025/0698052.888.33,59912.5
2025/0783854.1110.13,3494.6
2025/0879656.094.83,013-1.7
2025/0993355.537.93,394-3.1
2025/1097653.208.03,5227.3
2025/1188753.907.73,279-3.4

大阪府の中古マンション市場は、成約件数が概ね770〜1,200件のレンジで推移し、特に2025年2〜3月(1,005件→1,197件)にかけて取引が強く出ています。春先の需要期に加え、都心回帰や利便性重視の実需が厚いことが背景と考えられます。成約㎡単価は50万円台前半→中盤へと底堅く、2025年8月に56.09万円まで上昇するなど、高値圏を維持しています。前年比も多くの月でプラスとなっており、価格の押し上げ圧力が継続している状態です。一方、在庫件数はおおむね3,000〜3,700件で上下しており、3月に一時増えた後、夏場に減少するなど波があります。供給が急増して市場が緩むというより、「出てくるが吸収もされる」循環型の市況に近く、条件の良い物件は売れ行きが速い一方、駅距離や築年、管理状態で選別が進みやすい局面です。
将来予測としては、再開発やインフラ利便性の高いエリアでは需要が堅調で、価格は横ばい〜緩やかな上昇が見込まれます。ただし金利やローン審査の引き締まりが進むと、購入層が価格に敏感になり、郊外・築古・広さ過大などの物件は成約までの期間が長期化し、価格調整が先行する可能性があります。全体としては「中心部強い/周辺部は選別」の二極化が一段と進む見通しです。

京都府

年月成約件数(件)成約㎡単価(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
2024/1117944.61-7.76160.0
2024/1217554.810.15961.4
2025/0115151.103.8617-3.3
2025/0221148.6212.96765.0
2025/0323251.461.87304.4
2025/0417848.553.5603-5.5
2025/0517850.43-0.8640-1.8
2025/0618447.46-10.568913.9
2025/0717648.878.3601-6.4
2025/0814247.26-7.659710.1
2025/0918559.9628.96311.9
2025/1019955.8316.76431.7
2025/1118051.5415.5615-0.2

京都府の中古マンション市場は、成約件数が140〜230件程度で推移し、大阪府に比べると市場規模は小さめです。その分、月ごとの成約物件の構成差が平均価格に反映されやすく、㎡単価は40万円台後半〜50万円台前半を中心に動きつつ、2024年12月に54.81万円、さらに2025年9月に59.96万円と上振れする局面が見られます。これは中心部の希少立地や築浅・高グレード物件など、単価を押し上げる取引が含まれた可能性が高いです。一方で前年比はプラス・マイナスが混在し、強い上昇トレンドというより「高値圏での振れ」を示しています。
在庫件数は600〜730件程度で大きくは膨らまず、供給が急増して崩れる状況ではありません。ただし、観光地としての特性や用途(実需・セカンド・投資)が交錯しやすく、需給が局地的に動く点は京都の特徴です。価格に見合う価値(立地、管理、眺望、ブランド)を持つ物件は強い一方、条件が平均的な物件は買い手が比較検討しやすく、値付け次第で成約スピードが大きく変わりやすい市況です。
将来予測としては、中心部の供給制約が続くため、希少立地は底堅い推移が想定されます。反面、金利上昇や投資マインドの変化があると、価格の上振れ局面は抑制され、郊外・築古物件から調整が入りやすくなります。今後は「高付加価値物件は堅調、その他は横ばい〜調整」という選別がより強まる見込みです。

兵庫県

年月成約件数(件)成約㎡単価(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
2024/1117944.61-7.76160.0
2024/1217554.810.15961.4
2025/0115151.103.8617-3.3
2025/0221148.6212.96765.0
2025/0323251.461.87304.4
2025/0417848.553.5603-5.5
2025/0517850.43-0.8640-1.8
2025/0618447.46-10.568913.9
2025/0717648.878.3601-6.4
2025/0814247.26-7.659710.1
2025/0918559.9628.96311.9
2025/1019955.8316.76431.7
2025/1118051.5415.5615-0.2

京都府の中古マンション市場は、成約件数が140〜230件程度で推移し、大阪府に比べると市場規模は小さめです。その分、月ごとの成約物件の構成差が平均価格に反映されやすく、㎡単価は40万円台後半〜50万円台前半を中心に動きつつ、2024年12月に54.81万円、さらに2025年9月に59.96万円と上振れする局面が見られます。これは中心部の希少立地や築浅・高グレード物件など、単価を押し上げる取引が含まれた可能性が高いです。一方で前年比はプラス・マイナスが混在し、強い上昇トレンドというより「高値圏での振れ」を示しています。
在庫件数は600〜730件程度で大きくは膨らまず、供給が急増して崩れる状況ではありません。ただし、観光地としての特性や用途(実需・セカンド・投資)が交錯しやすく、需給が局地的に動く点は京都の特徴です。価格に見合う価値(立地、管理、眺望、ブランド)を持つ物件は強い一方、条件が平均的な物件は買い手が比較検討しやすく、値付け次第で成約スピードが大きく変わりやすい市況です。
将来予測としては、中心部の供給制約が続くため、希少立地は底堅い推移が想定されます。反面、金利上昇や投資マインドの変化があると、価格の上振れ局面は抑制され、郊外・築古物件から調整が入りやすくなります。今後は「高付加価値物件は堅調、その他は横ばい〜調整」という選別がより強まる見込みです。

5、西日本(岡山県、広島県)

岡山県

年月成約件数(件)成約㎡単価(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
2024/115130.10-8.41150.9
2024/124432.6315.21316.5
2025/013429.37-1.397-26.0
2025/024132.66-7.21260.8
2025/036229.67-7.2123-27.2
2025/043632.4018.81501.4
2025/054438.1230.1117-18.8
2025/064431.4619.613911.2
2025/075131.966.116718.4
2025/083333.7915.51370.7
2025/093633.307.3129-9.8
2025/103830.111.81510.7
2025/113134.6915.31247.8

岡山県の中古マンション市場は、成約件数が月間30〜60件前後と比較的小規模ながら、一定の需要に支えられて安定的に推移しています。2025年3月には62件と年間で最も多い成約件数を記録しており、年度替わりの住宅取得需要がはっきりと表れています。一方、成約件数が30件台にとどまる月もあり、取引量は月ごとの変動が大きい点が特徴です。

成約㎡単価はおおむね29〜34万円台で推移しており、2025年5月には38.12万円とやや高水準を記録しました。前年比を見るとプラスの月が多く、特に2025年5月や11月は前年比15%超となっており、中心部や条件の良い物件が相場を押し上げたと考えられます。ただし、月によっては前年比マイナスとなる局面もあり、強い上昇トレンドというよりは「底堅く推移しながらの振れ」が実態です。

在庫件数は100〜170件前後で推移し、前年比はプラス・マイナスが混在しています。2025年7月には在庫がやや増加していますが、在庫が急激に積み上がる局面は見られず、需給は概ね均衡していると判断できます。市場規模が小さいため、数十件の在庫増減でも前年比が大きく動きやすい点には注意が必要です。

将来予測としては、岡山市中心部や主要駅周辺など生活利便性の高いエリアでは、実需を中心とした需要が今後も安定的に続く見通しです。一方で、郊外や築年数が経過した物件では、価格競争が起こりやすく、売却期間が長期化する可能性があります。全体としては、価格は横ばい〜緩やかな上昇、成約件数は現状水準を維持する展開が想定されます。

広島県

年月成約件数(件)成約㎡単価(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
2024/1110736.332.6298-2.0
2024/129735.008.22630.8
2025/017240.4320.5298-4.5
2025/028935.95-7.433018.3
2025/0312240.9121.736020.4
2025/049733.58-9.03313.8
2025/058233.42-8.4297-4.8
2025/0612138.9416.432514.8
2025/0711031.80-13.02925.0
2025/088039.482.62978.8
2025/099735.16-5.235115.1
2025/108236.17-6.6310-3.4
2025/1110034.84-4.1284-4.7

広島県の中古マンション市場は、岡山県と比較すると市場規模がやや大きく、成約件数は月間70〜120件前後で推移しています。2025年3月には122件と年間のピークを迎えており、春先の需要期に取引が活発化する傾向が明確です。広島市中心部を軸に、実需層による安定した購入ニーズが市場を下支えしています。

成約㎡単価は33〜41万円台と比較的幅が広く、月ごとの変動が大きい点が特徴です。2025年1月や3月には40万円超となり前年比も20%前後のプラスとなっていますが、2025年7月には**31.80万円(前年比-13.0%)**まで低下するなど、成約物件の構成による影響が強く表れています。全体としては高値圏を維持しているものの、一本調子の上昇ではなく、上下動を伴う相場と言えます。

在庫件数は260〜360件程度で推移し、2025年2〜3月にかけて在庫が増加しています。この時期は売却物件が増え、買い手側の選択肢が広がったことで、価格が伸び悩む月が出ています。一方、夏以降は在庫がやや落ち着き、需給は再び引き締まりつつあります。

将来予測としては、広島市中心部や主要交通結節点周辺では、引き続き安定した需要が見込まれます。ただし、在庫が増えやすい局面では価格交渉が入りやすく、郊外や築古物件から調整が進む可能性があります。今後は立地・築年・管理状態による選別が一段と進み、平均価格は上下しながらも、大きな下落は回避される展開が予想されます。

6、九州・沖縄(福岡県、沖縄県)

福岡県

年月成約件数(件)成約㎡単価(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
2024/1137135.86-2.51,503-2.4
2024/1228938.835.31,426-0.8
2025/0124938.05-4.11,493-5.2
2025/0229639.592.11,426-5.6
2025/0338435.46-8.21,6563.4
2025/0427841.2613.11,489-10.5
2025/0529939.514.91,585-0.1
2025/0635540.235.31,519-1.5
2025/0730641.467.21,489-1.8
2025/0828542.2211.41,354-8.6
2025/0936341.494.61,426-5.1
2025/1033941.3711.51,5704.5
2025/1136243.0119.91,6197.7

福岡県の中古マンション市場は、2024年11月から2025年11月にかけて、成約件数がおおむね250〜380件前後で推移しており、九州エリアの中では最も規模が大きく、安定した取引量を維持しています。特に2025年3月や9月には成約件数が増加しており、転勤・就職・進学といった人口移動に伴う実需が市場を下支えしていることが分かります。福岡市を中心とした都市集積の強さが、他県と比べた際の大きな特徴です。

成約㎡単価は35万円台後半〜43万円台まで緩やかな上昇基調を描いています。2025年後半には40万円台前半が定着し、2025年11月には**43.01万円(前年比+19.9%)**と高い伸びを示しました。これは天神・博多エリアを中心とした再開発効果、築浅・駅近物件への需要集中が相場を押し上げているためです。一方で、前年比マイナスとなる月も一部あり、すべての物件が一様に値上がりしているわけではなく、立地・築年・管理状態による選別が進んでいます。

在庫件数は1,400〜1,600件台で推移しており、大きく積み上がる局面は見られません。2025年前半は在庫がやや減少し、需給が引き締まる場面もありましたが、後半は売出しが増え、再び調整局面に入っています。このため、価格は上昇しつつも急騰には至らず、安定した市場構造を保っています。

将来予測としては、福岡市中心部や地下鉄沿線、再開発エリアでは引き続き堅調な需要が見込まれ、㎡単価は高値圏で推移する可能性が高いです。一方、郊外や築古物件では買い手の価格目線が厳しくなり、成約までの期間が長期化する可能性があります。全体としては「価格は緩やかに上昇、取引量は安定」という持続性の高い市況が続くと考えられます。

沖縄県

年月成約件数(件)成約㎡単価(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
2024/112951.00-1.61433.6
2024/123153.0718.11304.0
2025/012351.44-1.1131-8.4
2025/024650.231.615417.6
2025/034548.467.015319.5
2025/042547.522.2119-27.4
2025/054148.019.2129-9.2
2025/063654.2219.21260.0
2025/073849.913.91354.7
2025/083048.140.0131-7.7
2025/093351.7029.2146-0.7
2025/103457.6510.0135-0.7
2025/112754.436.7123-14.0

沖縄県の中古マンション市場は、成約件数が20〜40件台と小規模であり、月ごとの成約物件の内容によって相場が大きく動きやすい特徴があります。2025年2〜3月には40件超の成約が見られましたが、他の月では30件前後にとどまることが多く、取引量は限定的です。そのため、単月データの上下動は「市場の変化」というより「物件構成の違い」による影響が大きい点に注意が必要です。

成約㎡単価は48〜57万円台と、地方圏としては非常に高水準で推移しています。特に2025年10月には57.65万円まで上昇しており、全国的に見ても上位水準です。これは那覇市を中心とした土地制約の強さ、リゾート需要、移住・二拠点利用ニーズなど、沖縄特有の需要構造が背景にあります。前年比でもプラスの月が多く、価格水準は底堅い状態が続いています。

在庫件数は120〜150件前後で推移しており、2025年に入ってからは減少傾向が目立ちます。在庫が限られているため、条件の良い物件が出ると短期間で成約に至りやすく、価格が維持・上昇しやすい環境です。一方で、市場規模が小さいため、売出しが増えた月には一時的に在庫が膨らみ、成約ペースが鈍ることもあります。

将来予測としては、沖縄県の中古マンション市場は引き続き高値圏で推移する可能性が高いです。観光需要や移住ニーズは中長期的に継続すると見られ、那覇市・主要都市部では大幅な価格下落リスクは限定的です。ただし、金利上昇や景気後退局面では、高額物件を中心に一時的な成約減少が起こる可能性があります。今後は「立地・眺望・築年」による価格差がさらに拡大し、選別色の強い市場になると考えられます。

中古戸建相場

1、東日本(北海道、宮城県)

北海道

年月成約件数(件)成約価格(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
2024/113391,8669.54,8795.9
2024/123081,674-10.74,8445.2
2025/012701,715-6.34,7274.5
2025/023211,788-4.74,5892.5
2025/033691,789-2.14,5482.6
2025/043091,7400.24,6172.1
2025/053431,802-4.94,6621.1
2025/063401,8080.14,614-2.5
2025/073451,8300.64,739-3.2
2025/083201,7874.84,689-5.9
2025/093481,8298.34,825-1.8
2025/103541,6830.14,9590.8
2025/113791,820-2.54,8860.1

北海道の中古戸建住宅市場は、2024年11月から2025年11月にかけて、成約件数が270〜380件前後で推移し、安定した取引量を維持しています。特に2025年3月や11月には成約件数が増加しており、春先の住宅需要期や年度後半の住み替え需要が一定程度存在していることがうかがえます。一方、冬季(12月〜1月)は成約件数がやや落ち込んでおり、北海道特有の季節性が明確に表れています。

成約価格は1,600万円台後半〜1,800万円台前半で推移しており、月ごとの上下はあるものの、全体としては大きな変動は見られません。前年比を見るとマイナスの月が多く、価格上昇局面というよりは、買い手優位の落ち着いた市況が続いていると言えます。築年数が経過した物件や郊外エリアでは価格調整が進みやすく、平均価格を押し下げる要因となっています。

在庫件数は4,500〜4,900件台と高水準で推移しており、前年比ではプラスが続いています。供給量が多いことから、買い手は選択肢を持ちやすく、価格交渉が入りやすい環境です。このため、売主側は立地・価格・リフォーム状況などで競争力を確保する必要が高まっています。

将来予測としては、北海道の中古戸建市場は急激な回復よりも、現状水準を維持しながらの横ばい推移が見込まれます。札幌市近郊など利便性の高いエリアでは一定の需要が続く一方、地方部や築古物件では在庫の長期滞留が進み、価格調整が続く可能性があります。全体としては、成約件数は安定、価格は弱含み〜横ばいの市況が続くと考えられます。

宮城県

年月成約件数(件)成約価格(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
2024/11981,970-21.31,91926.0
2024/12872,064-15.51,93422.7
2025/01752,368-0.31,91615.7
2025/02972,020-10.31,91716.3
2025/031312,2863.71,87514.1
2025/04932,2544.71,90113.4
2025/051172,069-4.11,93112.3
2025/061332,205-9.01,94210.7
2025/071172,42616.61,94010.5
2025/08882,3074.91,9757.9
2025/091372,15810.61,9033.0
2025/101032,29912.01,8840.7
2025/111032,21412.41,9200.1

宮城県の中古戸建住宅市場は、2024年11月から2025年11月にかけて、成約件数が70〜130件前後で推移し、北海道と比べると市場規模は小さいものの、安定した取引が継続しています。特に2025年3月・6月・9月には成約件数が増加しており、仙台市を中心とした実需層の動きが市場を支えている状況です。

成約価格は2,000万円前後〜2,400万円台で推移し、北海道よりも高い水準を維持しています。これは都市部比率の高さや土地価格の違いが影響していると考えられます。前年比ではマイナスの月が多く、価格が大きく上昇する局面ではありませんが、2025年7月以降は前年比プラスの月が増え、やや持ち直しの兆しも見られます。

在庫件数は1,800〜2,000件弱で推移し、前年比では一貫してプラスとなっています。供給が増加していることから、買い手側が慎重に物件を選別する傾向が強まっており、立地や築年、建物状態による価格差が拡大しています。特に郊外エリアでは売却期間が長期化しやすくなっています。

将来予測としては、宮城県の中古戸建市場は、仙台市および周辺エリアでは一定の需要が続く一方、地方部では人口減少の影響を受けやすく、在庫調整が進む可能性があります。価格面では急落リスクは限定的ですが、大幅な上昇も見込みにくく、今後は「立地重視・価格適正」がより重要になると考えられます。全体としては、成約件数は横ばい、価格は弱含み〜安定推移の市況が想定されます。

2、関東圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)

東京都

年月成約件数(件)成約価格(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
2024/114135,6231.06,2275.1
2024/124105,6807.56,1754.5
2025/014085,525-1.56,2713.7
2025/025615,7163.96,2731.9
2025/037236,1205.06,1591.1
2025/045685,7350.16,117-0.3
2025/055585,80411.76,071-1.4
2025/066095,9362.55,961-1.2
2025/075355,87510.56,022-0.4
2025/084725,8458.06,016-1.8
2025/095965,7551.06,108-0.8
2025/105655,6455.66,071-3.4
2025/115956,0607.86,032-3.1

東京都の中古戸建住宅市場は、2024年11月から2025年11月にかけて、成約件数が400件台前半から700件超まで大きく振れながらも、全体としては高水準を維持しています。特に2025年3月には723件と突出して多く、年度末の住み替え需要や相続・資産組み換えによる売買が活発化したことがうかがえます。首都圏の中でも人口流入が続く東京都では、戸建住宅に対する実需が底堅い状況です。

成約価格は5,500万円台〜6,100万円台で推移しており、全国的に見ても極めて高水準です。前年比ではプラスの月が多く、2025年5月・7月・11月などでは二桁近い伸びを示しています。土地価格の上昇や建築コスト高を背景に、新築から中古へ需要がシフトしていることが、中古戸建価格を下支えしています。

在庫件数は6,000件前後で推移し、前年比はマイナスに転じる月が増えています。供給は一定量あるものの、都心近接エリアや利便性の高い地域では在庫消化が進んでおり、需給は引き締まり気味です。

将来予測としては、東京都の中古戸建市場は引き続き高値圏で推移する見通しです。金利上昇局面では購入層の慎重姿勢が強まる可能性がありますが、希少性の高い立地では価格下落リスクは限定的と考えられます。一方、郊外や築古物件では価格調整が進み、エリア・物件条件による二極化がさらに進展すると予想されます。

埼玉県

年月成約件数(件)成約価格(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
2024/112852,392-3.55,64214.1
2024/122392,488-12.35,73414.9
2025/012722,482-8.15,87812.0
2025/023252,399-6.55,95510.8
2025/034862,483-5.65,8919.3
2025/044062,307-6.35,8406.0
2025/054082,565-4.85,8706.3
2025/064472,4778.05,8685.2
2025/074172,423-7.35,8614.6
2025/083792,6428.25,9223.6
2025/094552,385-5.85,9033.9
2025/104172,385-2.25,8183.7
2025/114442,4361.85,7982.8

埼玉県の中古戸建住宅市場は、成約件数が240件〜480件程度で推移し、東京都のベッドタウンとして安定した需要を維持しています。2025年3月には486件と成約件数が大きく伸びており、都内価格高騰を受けた住宅取得層の流入が顕著です。

成約価格は2,300万円台〜2,600万円台が中心で、比較的手の届きやすい価格帯が需要を支えています。一方、前年比ではマイナスの月が多く、価格上昇局面というよりは「横ばい〜弱含み」の調整局面にあります。これは在庫増加と買い手の価格選別が強まっているためです。

在庫件数は5,600件台から5,900件台と多く、前年比でもプラスが続いています。供給過多とまでは言えませんが、買い手が選べる環境であるため、立地条件や建物状態による価格差が拡大しています。

将来予測としては、駅近や都心直結路線沿線では需要が継続する一方、郊外エリアでは価格調整が進む可能性があります。全体としては、成約件数は堅調、価格は横ばい基調で推移し、選別色の強い市場が続くと見込まれます。

千葉県

年月成約件数(件)成約価格(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
2024/112622,610-0.85,26519.1
2024/122302,693-4.05,35021.2
2025/012692,385-1.15,32919.7
2025/023672,5192.35,37715.3
2025/034252,449-7.75,33612.8
2025/043612,395-4.05,37913.3
2025/053722,487-3.35,35612.7
2025/063892,511-4.75,33212.6
2025/073592,587-6.95,42311.2
2025/083252,5531.55,43810.3
2025/093812,6325.25,4367.3
2025/103892,519-3.05,4364.5
2025/113982,6100.05,4393.3

千葉県の中古戸建住宅市場は、成約件数が230件〜420件程度で推移し、比較的安定した取引が続いています。春先の2025年3月には425件とピークを迎え、季節性が明確に表れています。

成約価格は2,400万円台〜2,600万円台で推移しており、前年比はマイナスとなる月が多く、価格はやや調整局面にあります。新築供給が一定量あるエリアでは、中古戸建への価格圧力がかかりやすく、特に郊外エリアでは値下げを伴う成約が増えています。

在庫件数は5,300件台〜5,400件台と高水準で、前年比でも二桁増が続いています。供給が潤沢なため、買い手優位の市況が続いています。

将来予測としては、湾岸部や都心アクセスの良いエリアでは需要が維持されるものの、郊外部では在庫消化に時間を要する状況が続く可能性があります。全体としては、価格は横ばい〜弱含み、成約件数は安定的に推移すると見込まれます。

神奈川県

年月成約件数(件)成約価格(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
2024/113144,0341.26,00619.8
2024/123044,2482.26,01019.8
2025/013413,8022.06,15517.7
2025/024453,919-3.16,21814.8
2025/035653,859-10.16,22713.6
2025/044463,828-11.76,29915.0
2025/054513,806-5.16,26112.6
2025/065023,897-2.66,25311.7
2025/074634,0020.16,24811.9
2025/084373,854-9.56,2799.8
2025/095564,031-4.46,1897.2
2025/104373,9011.26,3347.0
2025/115014,021-0.36,3465.7

神奈川県の中古戸建住宅市場は、成約件数が300件台〜560件台で推移し、首都圏でも大規模な市場を形成しています。2025年3月・9月には成約件数が500件を超えており、横浜市・川崎市を中心とした実需の厚さが特徴です。

成約価格は3,800万円台〜4,200万円台で推移し、前年比ではマイナスの月が目立ちます。これは在庫増加により価格調整が進んでいることを示しています。一方で、駅近・人気エリアでは価格が維持されており、平均値が押し下げられている側面があります。

在庫件数は6,000件超で推移し、前年比でも高水準です。供給が多いため、売却競争は激しく、条件の弱い物件は価格調整が不可避となっています。

将来予測としては、神奈川県の中古戸建市場は今後も二極化が進む見通しです。横浜・川崎などの都市部は安定推移が見込まれる一方、郊外では価格調整が長期化する可能性があります。全体としては、成約件数は維持されるものの、価格は横ばい〜弱含みで推移すると考えられます。

3、中部圏(愛知県、岐阜県、三重県、静岡県、石川県)

愛知県

年月成約件数(件)成約価格(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
24/112332,808-0.14,90719.1
24/122292,926-2.05,06520.2
25/012382,6815.05,11020.5
25/022872,7393.85,13317.2
25/033552,736-3.35,07615.6
25/042532,8062.05,05112.5
25/053052,748-4.15,15613.1
25/063142,732-3.05,19012.7
25/072852,7740.35,19612.0
25/082912,719-7.45,23912.0
25/093502,736-0.45,21610.4
25/103372,586-10.65,28010.5
25/113112,722-3.05,2937.9

愛知県の中古戸建住宅市場は、成約件数が月間200件台後半から300件台半ばで推移し、地方圏の中では比較的規模が大きく安定した市場を形成しています。名古屋市およびその周辺エリアでは、通勤利便性を重視した実需層の需要が根強く、年間を通じて成約件数は底堅く推移しました。一方、成約価格は2,700万円前後を中心に上下しており、前年比ではマイナスとなる月も多く、価格上昇局面というよりは調整色の強い動きが続いています。

在庫件数は5,000件超と高水準で、前年比も二桁増が続いています。供給が潤沢なため、買い手側が比較検討しやすい環境となっており、価格設定や物件条件による選別が一段と強まっています。
将来予測としては、名古屋市中心部や主要鉄道沿線では安定した需要が見込まれる一方、郊外や築古物件では価格調整が続く可能性があります。全体としては、成約件数は維持されるものの、価格は横ばい〜弱含みで推移する見通しです。

岐阜県

年月成約件数(件)成約価格(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
24/11441,27114.01,58612.0
24/12371,139-4.31,61311.5
25/01261,349-6.71,61011.3
25/02591,31710.81,5934.7
25/03641,285-14.61,5895.4
25/04421,43717.51,6016.7
25/05541,515-2.31,6075.3
25/06621,160-11.51,6265.7
25/07481,3696.51,6453.4
25/08621,238-0.31,6616.2
25/09521,232-6.31,6476.5
25/10571,31610.01,6514.8
25/11681,3788.41,6353.1

岐阜県の中古戸建住宅市場は、成約件数が月間30〜60件台と小規模で、月ごとの変動が大きい点が特徴です。名古屋圏への通勤圏に位置するエリアでは一定の需要が見られますが、県全体としては人口減少の影響を受けやすく、取引は限定的です。成約価格は1,200万円前後で推移しており、前年比はプラスとマイナスが混在しています。

在庫件数は1,600件前後で推移し、前年比では増加傾向が続いています。供給過多とまでは言えないものの、成約ペースに比べると在庫消化は緩やかで、売却までに時間を要する物件が増えています。
将来予測としては、駅近や名古屋アクセス良好なエリアでは需要が維持される一方、その他の地域では価格調整が避けられないと考えられます。市場全体は横ばい〜弱含みで、慎重な市況が続く見通しです。

三重県

年月成約件数(件)成約価格(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
24/11671,3378.21,50827.9
24/12571,61222.61,50621.9
25/01481,9319.11,54621.3
25/02671,75122.31,51712.0
25/03911,384-10.41,52211.7
25/04931,379-6.01,53113.2
25/05811,382-6.91,55014.5
25/06651,373-10.11,60417.3
25/07641,455-20.41,63717.9
25/08771,426-8.91,64818.0
25/09781,390-20.51,64112.9
25/101051,502-0.61,6288.7
25/11601,291-3.41,6358.4

岐阜県の中古戸建住宅市場は、成約件数が月間30〜60件台と小規模で、月ごとの変動が大きい点が特徴です。名古屋圏への通勤圏に位置するエリアでは一定の需要が見られますが、県全体としては人口減少の影響を受けやすく、取引は限定的です。成約価格は1,200万円前後で推移しており、前年比はプラスとマイナスが混在しています。

在庫件数は1,600件前後で推移し、前年比では増加傾向が続いています。供給過多とまでは言えないものの、成約ペースに比べると在庫消化は緩やかで、売却までに時間を要する物件が増えています。
将来予測としては、駅近や名古屋アクセス良好なエリアでは需要が維持される一方、その他の地域では価格調整が避けられないと考えられます。市場全体は横ばい〜弱含みで、慎重な市況が続く見通しです。

静岡県

年月成約件数(件)成約価格(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
24/11751,99817.03,68119.0
24/12871,8426.03,71718.1
25/01671,737-12.73,67015.3
25/02881,651-10.13,62610.4
25/031331,591-6.83,5516.7
25/04711,763-5.53,5724.6
25/051011,88217.33,6897.3
25/061181,9773.33,6867.6
25/07961,717-9.43,7368.1
25/08951,7132.13,6913.7
25/091011,768-7.63,6603.3
25/10911,79315.63,6821.3
25/11861,769-11.53,7421.7

静岡県の中古戸建住宅市場は、成約件数が月間70〜130件前後と安定しており、浜松市・静岡市など主要都市を中心に実需が市場を支えています。成約価格は1,700万円前後で推移し、前年比ではマイナスの月が多く、価格はやや調整傾向にあります。

在庫件数は3,600〜3,700件台と多く、前年比でも増加が続いています。供給が多いため、買い手側の選択肢が広がり、築年数や立地条件の差が価格に大きく反映されやすい状況です。
将来予測としては、主要都市部では底堅い需要が続く一方、郊外では在庫調整が長期化する可能性があります。全体としては、成約件数は安定、価格は横ばい〜弱含みで推移すると考えられます。

石川県

年月成約件数(件)成約価格(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
24/11542,01432.8844-1.7
24/12341,89918.3852-2.6
25/01261,75631.98895.0
25/02451,9295.28173.2
25/03461,7760.98090.1
25/04481,8506.28388.3
25/05572,009-32.18496.3
25/06581,7414.18637.3
25/07552,2854.69025.9
25/08461,586-5.09228.0
25/09401,755-4.295813.1
25/10461,8293.596910.7
25/11551,777-11.797014.9

石川県の中古戸建住宅市場は、成約件数が月間40〜60件台で推移し、地方圏としては比較的安定した取引が見られます。金沢市を中心に実需が一定程度存在し、成約価格は1,700〜1,900万円前後と周辺県と比べてやや高めの水準です。ただし前年比では振れ幅が大きく、月ごとの成約物件の構成差が価格に強く影響しています。

在庫件数は800〜1,000件前後で推移し、前年比では増加傾向が続いています。供給増により需給はやや緩んでおり、売却には価格設定の適正さがより重要になっています。
将来予測としては、金沢市中心部では一定の需要が維持されるものの、地方部では価格調整が進む可能性があります。市場全体としては、成約件数は横ばい、価格は弱含みで推移する見通しです。

4、近畿圏(大阪府、京都府、兵庫県、京都府、奈良県、和歌山県、滋賀県)

大阪府

年月成約件数(件)成約価格(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
24/116002,150-7.69,50116.0
24/124982,2020.69,42914.8
25/014692,2890.89,63915.0
25/026492,091-8.19,77612.9
25/038452,293-2.99,65610.6
25/046622,2430.19,71111.1
25/055982,4895.89,77510.9
25/067642,40212.39,80411.4
25/076022,2590.89,97811.4
25/085522,213-12.010,06510.3
25/096402,4003.310,2519.8
25/106672,175-5.310,2318.3
25/117251,995-7.210,2578.0

大阪府の中古戸建住宅市場は、成約件数が月間500〜800件台と全国でも有数の規模を誇り、取引は非常に活発です。特に2025年3月には成約件数が800件を超え、年度末の住み替え需要や相続物件の動きが集中したことがうかがえます。一方で、成約価格は2,000万円前後を中心に上下しており、前年比ではマイナスとなる月も多く、価格面では調整局面が続いています。

在庫件数は9,500件〜10,200件台と高水準で推移しており、前年比でも増加が続いています。供給が潤沢なため、買い手優位の環境が続いており、立地条件や築年数による価格差が明確です。
将来予測としては、都心部や交通利便性の高いエリアでは需要が維持される一方、郊外では在庫調整が続く可能性があります。市場全体としては、成約件数は高水準を維持しつつ、価格は横ばい〜弱含みで推移すると考えられます。

京都府

年月成約件数(件)成約価格(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
24/111972,296-9.33,83113.0
24/122142,3343.53,87615.9
25/012002,445-12.23,88315.5
25/022332,345-0.13,83012.3
25/032802,520-8.23,83313.0
25/042012,4903.33,84612.7
25/052172,438-1.43,88711.6
25/062422,381-2.93,89711.2
25/072352,79314.33,88810.5
25/081872,188-7.93,9039.0
25/092502,364-2.23,9486.8
25/102202,80513.93,9465.7
25/112102,3773.54,0545.8

京都府の中古戸建市場は、成約件数が月間200件前後で安定して推移しています。観光都市としての特性に加え、居住ニーズと投資ニーズが混在している点が特徴です。成約価格は2,300万円〜2,800万円台と比較的高水準で、月ごとの振れ幅が大きく、成約物件の立地や用途による影響が強く表れています。

在庫件数は3,800〜4,000件台で推移し、前年比では増加傾向にあります。供給増により需給はやや緩んでおり、価格交渉が入りやすい局面も見られます。
将来予測としては、市街地や観光需要の高いエリアでは一定の底堅さが続く一方、郊外では価格調整が進む可能性があります。二極化がより進展する市況が想定されます。

兵庫県

年月成約件数(件)成約価格(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
24/113252,2677.85,91822.2
24/122672,190-6.75,95322.1
25/012952,405-2.46,05221.3
25/023622,1900.26,07919.3
25/034112,45912.36,20121.4
25/043572,2391.26,21718.9
25/053762,114-11.46,22317.9
25/063982,3752.16,17215.1
25/073862,1911.66,23814.4
25/082962,4323.86,27511.3
25/093862,395-1.86,36710.5
25/103822,313-38.26,3778.8
25/113732,3915.46,3928.0

兵庫県の中古戸建住宅市場は、成約件数が月間300〜400件台で推移し、神戸市・阪神間を中心に安定した需要があります。成約価格は2,200万円〜2,400万円前後で推移し、前年比では上下が混在しており、明確な上昇トレンドは見られません。

在庫件数は6,000件超と多く、前年比でも増加が続いています。供給量の多さから、買い手が物件を選別しやすく、条件の弱い物件では成約までに時間を要する傾向があります。
将来予測としては、都市部では一定の需要が維持される一方、郊外では在庫調整が長期化する可能性があります。価格は横ばい〜弱含みで推移する見通しです。

奈良県

年月成約件数(件)成約価格(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
24/111151,76819.11,51413.3
24/121011,77410.61,48313.0
25/01831,698-8.11,52411.6
25/021111,7147.81,5598.9
25/031371,89512.81,5667.5
25/04971,407-25.91,5806.9
25/051151,490-10.01,6028.2
25/061061,654-6.11,6078.1
25/071041,744-4.21,67010.7
25/08861,591-5.51,6327.3
25/091241,944-1.91,6024.4
25/101111,604-9.81,6468.2
25/111101,404-20.61,67110.4

奈良県の中古戸建住宅市場は、成約件数が月間80〜130件前後と中規模で推移しています。大阪への通勤圏エリアでは一定の需要がありますが、県全体としては取引量に限りがあります。成約価格は1,600万円〜1,900万円前後で、月ごとの変動が大きい点が特徴です。

在庫件数は1,500〜1,600件台で推移し、前年比では増加傾向が続いています。供給増により、売却期間が長期化するケースも見られます。
将来予測としては、駅近や通勤利便性の高いエリアでは需要が維持される一方、その他の地域では価格調整が続くと考えられます。市場全体は横ばい〜弱含みの展開が想定されます。

和歌山県

年月成約件数(件)成約価格(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
24/11501,28522.41,41924.0
24/12431,0845.61,42825.9
25/0143885-25.31,39522.3
25/02431,16735.71,38316.0
25/03609315.41,39911.9
25/0450894-17.21,44115.0
25/05641,1283.71,43612.7
25/06681,03715.41,49215.7
25/0753942-10.71,53417.7
25/0857934-7.41,48913.0
25/0961837-23.01,51712.7
25/1051946-14.21,52910.5
25/11401,140-11.31,5529.4

和歌山県の中古戸建市場は、成約件数が月間40〜60件台と小規模で、月ごとの変動が大きい市場です。成約価格は900万円〜1,100万円前後と低価格帯が中心で、実需主体の取引が多いことが特徴です。

在庫件数は1,400〜1,500件台で推移し、前年比では増加傾向が続いています。供給に対して需要が限定的なため、価格調整が起こりやすい環境です。
将来予測としては、利便性の高いエリアを除き、市況は引き続き厳しく、成約件数は横ばい、価格は弱含みで推移すると考えられます。

滋賀県

年月成約件数(件)成約価格(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
24/11761,77010.31,69718.3
24/12851,814-3.21,66612.4
25/01751,705-11.91,70112.1
25/021001,932-9.11,7069.1
25/03991,9145.31,7239.7
25/041061,9132.61,71711.3
25/051021,677-15.31,74812.1
25/06941,7608.61,76813.3
25/07931,94917.51,81016.3
25/08832,02018.01,82914.2
25/091071,823-1.11,86314.7
25/101251,8282.51,85612.1
25/111131,9289.01,8659.9

滋賀県の中古戸建住宅市場は、成約件数が月間80〜120件前後で推移し、京阪神通勤圏として一定の需要があります。成約価格は1,700万円〜2,000万円前後で、比較的安定した水準を維持しています。

在庫件数は1,700〜1,800件台で推移し、前年比では増加傾向が見られます。供給増により価格競争はあるものの、交通利便性の高いエリアでは成約が比較的順調です。
将来予測としては、京都・大阪へのアクセスが良い地域を中心に需要が維持される一方、その他地域では価格調整が続くと見込まれます。全体としては安定〜やや弱含みの市況が想定されます。

5、西日本(岡山県、広島県、山口県)

岡山県

年月成約件数(件)成約価格(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
24/11821,5879.62,61919.3
24/12901,55913.82,59719.0
25/01651,351-12.22,56511.2
25/021031,4191.22,5079.3
25/03921,7246.02,4715.8
25/04851,473-11.12,5068.7
25/05821,66814.02,4835.5
25/061001,560-7.12,5153.5
25/07871,5552.22,5944.5
25/08681,317-18.92,6255.1
25/09951,276-20.02,6474.7
25/10891,435-15.92,6905.5
25/11761,396-12.12,6762.2

岡山県の中古戸建住宅市場は、成約件数が月間70〜100件前後で推移しており、中国地方の中では比較的安定した取引量を維持しています。特に2025年2月や3月には成約件数が90件を超えており、年度替わりの住み替え需要が一定程度市場を押し上げたと考えられます。一方、2025年後半にかけては成約件数がやや減少しており、需要は落ち着きつつある印象です。

成約価格は1,300万円台から1,700万円台まで振れ幅が大きく、前年比もプラスとマイナスが混在しています。2025年春先には比較的高価格帯の成約が見られましたが、夏以降は価格水準が低下しており、築年数の経過した物件や郊外物件の成約比率が高まった可能性があります。市場全体としては、価格上昇局面というよりも調整局面にあるといえます。

在庫件数は2,500件台後半から2,600件台後半で推移し、前年比では増加傾向が続いています。供給が需要を上回る状況にあるため、売却期間が長期化しやすく、売主側には価格設定や物件条件の見直しが求められています。

将来見通しとしては、岡山市周辺など利便性の高いエリアでは一定の実需が維持される一方、郊外や築古物件では価格調整が続く可能性があります。全体としては、成約件数は横ばい、価格は弱含みで推移する堅実な市況が想定されます。

広島県

年月成約件数(件)成約価格(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
24/11891,725-10.32,12515.4
24/12762,0527.72,14314.7
25/01722,37232.92,0909.5
25/02641,9232.72,0857.8
25/03781,757-17.22,0618.0
25/04781,825-0.22,0657.7
25/05941,826-7.02,11710.2
25/06861,740-22.22,1238.9
25/07772,0712.02,1539.1
25/08722,22419.42,1658.5
25/09682,01117.32,1978.6
25/10832,13322.12,2105.4
25/11722,16725.62,2837.4

広島県の中古戸建住宅市場は、成約件数が月間70〜90件前後で推移しており、安定感のある市場構造を維持しています。2025年5月以降は成約件数がやや増加傾向にあり、広島市を中心とした都市部での実需が引き続き市場を下支えしている状況です。

成約価格は1,700万円台から2,200万円台と幅広く、月ごとの変動が大きい点が特徴です。2025年後半には前年比プラスの月が増えており、比較的条件の良い物件が成約したことで平均価格が押し上げられたと考えられます。一方で、価格が急激に上昇しているわけではなく、物件ごとの差が相場に強く反映されています。

在庫件数は2,100件台から2,200件台で推移し、前年比では増加が続いています。供給増により需給はやや緩んでおり、購入検討者は立地や築年、価格条件を慎重に比較する姿勢を強めています。

将来見通しとしては、広島市および周辺都市では人口集積による一定の需要が期待されるものの、郊外部では在庫の滞留が続く可能性があります。全体としては、価格は横ばい〜緩やかな調整、成約件数は現状水準を維持する安定的な市況が続くと見込まれます。

山口県

年月成約件数(件)成約価格(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
24/11451,103-19.71,77025.9
24/12351,404-1.21,79122.5
25/01361,103-13.41,73616.5
25/02551,3898.51,5312.4
25/03331,20122.81,6124.2
25/04461,30612.71,5820.6
25/05501,4848.71,599-2.0
25/06401,36911.71,625-1.8
25/07381,2164.51,664-0.6
25/08361,33839.21,679-1.8
25/09381,057-21.41,7232.2
25/10371,37025.41,7742.4
25/11461,1655.71,8122.4

広島県の中古戸建住宅市場は、成約件数が月間70〜90件前後で推移しており、安定感のある市場構造を維持しています。2025年5月以降は成約件数がやや増加傾向にあり、広島市を中心とした都市部での実需が引き続き市場を下支えしている状況です。

成約価格は1,700万円台から2,200万円台と幅広く、月ごとの変動が大きい点が特徴です。2025年後半には前年比プラスの月が増えており、比較的条件の良い物件が成約したことで平均価格が押し上げられたと考えられます。一方で、価格が急激に上昇しているわけではなく、物件ごとの差が相場に強く反映されています。

在庫件数は2,100件台から2,200件台で推移し、前年比では増加が続いています。供給増により需給はやや緩んでおり、購入検討者は立地や築年、価格条件を慎重に比較する姿勢を強めています。

将来見通しとしては、広島市および周辺都市では人口集積による一定の需要が期待されるものの、郊外部では在庫の滞留が続く可能性があります。全体としては、価格は横ばい〜緩やかな調整、成約件数は現状水準を維持する安定的な市況が続くと見込まれます。

6、九州・沖縄(福岡県、熊本県、沖縄県)

福岡県

年月成約件数(件)成約価格(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
2024/111812,12732.15,03819.2
2024/121882,25327.95,16218.2
2025/011432,10636.25,13414.3
2025/021642,224-0.65,08211.2
2025/032192,25710.65,0809.3
2025/041852,28323.35,0568.0
2025/051762,49110.75,0917.7
2025/061872,297-4.65,0716.9
2025/071772,322-1.15,1458.2
2025/081522,15716.95,1415.8
2025/091752,64512.25,2126.8
2025/101812,17011.05,3357.0
2025/112002,38910.15,4217.6

福岡県の中古戸建住宅市場は、九州エリアの中でも最も規模が大きく、成約件数は月間150〜220件前後で安定して推移しています。福岡市およびその周辺都市では人口流入が続いており、実需を中心とした底堅い需要が市場を支えています。特に2025年春先には成約件数が増加しており、住み替え需要や転勤需要が一定程度顕在化したことがうかがえます。

成約価格は2,100万円〜2,600万円台で推移し、前年比ではプラスの月が多く見られます。地方圏としては比較的高水準であり、土地価格の上昇や建築費高騰の影響から、新築ではなく中古戸建を選択する層が増えていることが背景にあります。一方で月ごとの価格変動は大きく、立地条件や物件規模の差が平均値に強く影響しています。

在庫件数は5,000件超と多く、前年比でも増加傾向が続いています。供給が潤沢なため、買い手は選択肢を持ちやすく、売却には価格設定や物件の競争力が重要となっています。
将来予測としては、福岡市近郊では今後も安定した需要が見込まれる一方、郊外エリアでは在庫調整が続く可能性があります。全体としては、成約件数は堅調、価格は横ばい〜やや強含みで推移すると考えられます。

熊本県

年月成約件数(件)成約価格(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
2024/11392,06762.593426.6
2024/12392,1118.392218.7
2025/01252,043-30.691216.8
2025/02331,826-2.98484.3
2025/03511,8858.58666.0
2025/04291,950-31.08575.3
2025/05402,048-4.88756.6
2025/06442,1650.09049.0
2025/07321,862-17.998212.1
2025/08432,01034.41,03515.5
2025/09451,85012.51,06416.8
2025/10352,04012.91,12823.1
2025/11432,07610.31,13621.6

熊本県の中古戸建住宅市場は、成約件数が月間25〜50件前後と中小規模ですが、近年は半導体関連産業の進出などを背景に、住宅需要の底上げが見られます。特に熊本市周辺では成約件数が比較的安定しており、転入者による実需が市場を支えています。

成約価格は1,800万円〜2,100万円前後で推移し、前年比は月ごとに大きく振れています。これは市場規模が小さいため、成約物件の構成差が価格に直接反映されやすいことが要因です。全体としては大幅な下落は見られず、一定の価格水準が維持されています。

在庫件数は900件台から1,100件台へと増加しており、前年比でも二桁増が続いています。供給増により、成約までの期間が長期化する物件も増えており、価格や立地条件の見直しが必要なケースも目立ちます。
将来予測としては、熊本市周辺では産業集積による需要が継続する一方、その他地域では人口動態の影響を受けやすく、市況は二極化が進むと考えられます。全体では成約件数は横ばい、価格は安定〜やや弱含みで推移する見通しです。

沖縄県

年月成約件数(件)成約価格(万円)前年比(%)在庫件数(件)在庫前年比(%)
2024/11224,18137.537232.4
2024/12143,5200.038635.0
2025/01184,72150.035316.9
2025/02153,832-16.736717.3
2025/03234,18753.33448.2
2025/04154,56625.03446.2
2025/05105,496-23.1348-1.7
2025/06164,21333.3324-13.4
2025/07184,84528.6336-8.2
2025/08156,24825.0354-0.8
2025/09162,7516.73854.1
2025/10134,066-38.1
2025/11203,779-9.1

沖縄県の中古戸建住宅市場は、成約件数が月間10〜20件台と非常に小規模である一方、成約価格は3,500万円〜5,000万円超と全国的に見ても高水準で推移しています。これは土地価格の高さや、観光・別荘需要、移住ニーズなどが価格を押し上げているためです。

成約件数は月ごとの変動が大きく、少数の高額取引が平均価格を大きく左右しています。前年比ではプラスとなる月も多く、需要自体は限定的ながらも一定の強さを保っています。ただし、価格水準が高いため、金利動向や景気の影響を受けやすい市場でもあります。

在庫件数は300件台後半で推移し、前年比では増加と減少が混在しています。供給は決して多くありませんが、需要も限定的なため、物件によっては成約までに時間を要します。
将来予測としては、リゾート性や移住需要を背景に、一定の高値圏は維持されると考えられますが、景気後退局面では取引が急減するリスクもあります。全体としては、成約件数は不安定、価格は高水準だが変動の大きい市況が続くと見込まれます。

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