住まい探しをするときに、新築戸建てしか検討に入れないのは少しもったいない気がします。
「中古住宅は不安があるし、品質も心配。」
「新築住宅であれば欠陥や不具合もないだろうし、買うなら新築住宅かな。」
このように初めから住まい選びの対象に中古住宅・中古戸建てが入っていない方も多いのではないでしょうか。
しかし実際中古住宅・中古戸建てを選ぶことで得られるメリットは多く、新築戸建てより中古住宅・中古戸建てを買うべき理由はたくさんあります。
この記事では中古住宅・中古戸建てについて今まで検討したことがないという方に向けて、中古住宅・中古戸建てを買うべき理由についてわかりやすく説明していきます。
宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。また同時に、毎年全国から2〜300組ほどの住宅購入希望者の相談があり、実際の購入もサポートする現役の不動産エージェントでもある。業界歴は15年以上。多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営している。自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。
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中古住宅・中古戸建てを買うべきこれだけの理由
中古住宅・中古戸建てに対して不安を持つ方や、知識が全くない方が多いのも当然です。
今まで日本では新築絶対主義が強く、ほとんどの方が新築戸建てを選んできました。
しかし中古市場が活性化してきた昨今、そのメリットに気が付き中古住宅・中古戸建てを選ぶ方が非常に増えています。
こちらではなぜ中古住宅・中古戸建てが多くの人に選ばれているか、解説していきます。
価格が安い
住宅を購入する時にまず考えてほしいのが予算についてです。
実は購入後の住宅ローン返済が思ったより負担に感じているという人は非常に多くいます。
中古住宅・中古戸建ての相場は、新築戸建てに比べて6割~7割程となっています。
価格が安いということは当然使う自己資金の金額も、住宅ローンを利用する場合は月々の返済額も少なく済むとういことです。
使う自己資金を抑えることができれば、その分を将来のライフイベント(子供の教育費用等)にまわすことができます。
また、月々の住宅ローン返済額が減ることで、月々の暮らしが豊かになり、貯蓄ができるかもしれません。
住宅を買う時は将来を見据えた中長期的な資金計画が必須です。
中古住宅・中古戸建てを選ぶと、将来豊かに暮らせるような資金計画がたてやすくなります。
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いい立地の物件が多い
注文住宅を購入したいと思った場合、まずは土地探しから始めることとなります。
「土地探しを始めたけど、なかなかいい土地が見つからない。」
「利便性のいい立地はすでに何か建物が建っていて、空き地や売地がない。」
このように、すでにいい立地は他の誰かが購入して、建物が建てられていることがほとんどです。
つまり逆を返すと、中古住宅・中古戸建てとして売られている物件の中にはいい立地の物件が多く含まれていることになります。
いい立地の物件は将来的な資産価値も残りやすいので、買うべき大きな理由の一つです。
良質な中古住宅・中古戸建てが増えてきている
一昔前までは、中古住宅は欠陥や不具合が多く不安だという声が多くありました。
しかし現在は良質な中古住宅・中古戸建てが増えてきています。
特に1981年6月に建築基準法の改正があり、物件の耐震性に関する基準がより厳しくなりました。
新耐震基準とよばれ、この基準を満たす建物に対しては助成金や控除等様々な優遇措置が設けられています。
さらに2000年6月の建築基準法でさらに耐震基準が強化されています。またこの時の改正によってエコ性能も向上しています。
ですから、築20年くらいの中古住宅であっても現行の耐震基準や建築基準とそん色のない基準ですので、良質な中古住宅が増えてきているということがご理解いただけると思ういます。
そして中古戸建ての売値は建物の築年数で決まっていることが多く、質のいい物件でも築年数が古いというだけで安く売られていることもあります。
安くて質のいい掘り出し物を探すことができるのも、中古住宅の魅力の一つです。
管理費や駐車場代などのランニングコストがかからない
購入時にかかる予算も重要ですが、それと同じくらい大事なのが月々のランニングコストです。
それはランニングコストが将来に渡って、毎月支払わなければならないので、日々の暮らしに大きく関わってくる部分だからです。
マンションに住む場合は月々の住宅ローン返済額に加えて管理費や修繕積立金、駐車場代金等がかかります。
平均して2万円~5万円程が住宅ローンとは別にかかってくると、月々の資金繰りに大きな負担となりますね。
修繕積立金は将来の修繕に備えて積み立てた方がいいと思いますが、ある程度状況によって自身でコントロールできるというところも魅力です。
マンションのような合意形成が必要ない
ご自身が好きなように、リフォームやリノベーションをすることができるのもメリットです。
一方、マンションの場合は自分の好きなようにリフォームやリノベーションが出来るのは、部屋の内側のみになります。
マンションはあくまで自分の部屋が専有部分であり、他は共有部分となっています。
また、部屋の中だとしてもマンション全体の管理規約の定めがあるため、その都度規約を確認したり、管理組合に書類を提出して確認をする必要があります。
マンションの場合は他の居住者からの承認がないと進まない事柄等もあるため、ストレスがかかる部分もあります。
一方の中古戸建ては土地も含めて自分の所有物であり、自身の権限で改修工事等を進めることができます。
築年数が経つと中古マンションよりも資産価値が残る
中古マンションのほうが資産価値が残ると思う方は多いかもしれませんが、実は違います。
物件は建物と土地それぞれの評価額によって値段が決まっており、建物はその築年数によって価値が年々下がっていく仕組みになっています。
中古マンションも中古戸建ても建物の価値が下がっていくのは同じです。
しかし中古戸建ては土地としての資産価値が大きく残ります。
一方のマンションも区分所有者として土地の持ち分はありますが、中古戸建てのように大きな資産価値はみられないです。
つまり築年数が経っても土地の部分の資産価値が残ることが、中古戸建てを買うべき理由の一つとなります。
中古住宅・中古戸建てを探すときの注意点
中古住宅・中古戸建てを探すときには将来の資産価値と、品質、安全性についてよく見極める必要があります。
安易にデザインや間取り、価格だけで決めてしまうと、入居後に欠陥が見つかったり、将来の販売価格がものすごく低かったりと、後々大きな後悔を生むこととなります。
そうならないためにも、中古住宅・中古戸建て選びにおいて注意するべき点を説明していきます。
立地適正化計画に注意する
立地適正化計画とは、政府が地方自治体に呼び掛けている新たな政策の一つです。
内容としては、公共サービスや商業施設を一部の地域に集約して、コンパクトシティを実現させようという計画です。
なぜこの立地適正化計画に注意する必要があるのかというと、この計画により住宅価格が大きく下落する場所と大きく上がる場所がでてくるからです。
立地適正化計画では、自治体のエリア内を居住誘導区域と都市機能誘導区域、その他の地域に線引きをして分けることになります。
居住誘導区域と都市機能誘導区域に住居や公共サービス、商業施設を集約させるため、その他の地域は非常に利便性の悪い地域となってしまう可能性が高いといえます。
もし購入しようとしている住宅がその他の地域に線引きされてしまった場合、その地域の資産価値は大きく下落することになるでしょう。
各自治体のホームページから現状の計画が確認できるので、必ず一度は目を通すようにしてください。
災害リスクの低い立地を探す
中古戸建ての場合は、マンションに比べて地盤や災害リスクを事前に確認することが大事です。
なぜなら地震や土砂災害等の災害の影響を大きく受けやすいからです。
地盤が弱い場所だと液状化がおこる可能性もあります。
液状化が起こると、その地域の安全性が疑問視され、将来的な資産価値も大きく下がることとなってしまいます。
自治体のホームページにあるハザードマップや洪水マップ等を必ず一度は確認しておくようにしましょう。
利便性の高い立地を探す
「見晴らしがいいから、小高い丘の上にしよう。」
「駅から遠いけど、安くて広い土地がいい。」
このような立地にある物件を買ってしまうと、将来的な資産価値はあまり見込めません。
不動産の資産価値はあくまでいい立地による部分が大きく、いい立地とはとりわけ利便性がいい土地となっています。
つまり駅から近く、平坦な道のりにある物件は資産価値が高く、将来的に高く売れる立地でもあります。
今後お子さんが独立した後にコンパクトな住宅に引っ越すことや、結婚したお子さんの近くに引っ越す可能性もあるかもしれません。
そういった時に資産価値がある物件であればすぐに買い手が見つかり、売却資金で次の住まいを購入できるかもしれません。
今住みたい物件を探すのはもちろん、将来的な資産価値もよく考慮したうえで中古住宅を見極めていくことが大事です。
欠陥住宅を見極める
中古住宅・中古戸建ての品質を見極めるうえで、欠陥住宅かどうかを調べることはとても大切です。
もし欠陥住宅を選んでしまうと、入居後に莫大な費用をかけて補修しなければならない事態や、安全に住めないと判断される程危険な状態になる可能性もあります。
ではどうやって見極めればいいのかというと、ホームインスペクションを利用するのがおすすめです。
ホームインスペクションとは建築士等の専門家が住宅の目に見えない部分まで調査して、品質を検査してくれるサービスです。
床下や屋根裏、基礎に外壁とあらゆる部分をプロの目で診断してくれます。
これによりその住宅に欠陥がないか、そして現在の状態を知ることで今後のメンテナンス計画もたてることができます。
費用は業者によって変わりますが、5万円~10万円程が相場となっています。
中古住宅・中古戸建ての取り扱いになれた不動産エージェントを探そう
価格の安さや立地のよさ、資産価値が残りやすい等様々なメリットのある中古住宅・中古戸建てですが、一方で欠陥や不具合、資産価値のない物件等もあります。
そのため数ある中古住宅・中古戸建ての中から自身の目でしっかりと吟味する必要があります。
良質で資産価値のある中古住宅・中古戸建てを見極めるには、不動産のプロの力が欠かせません。
まずは中古住宅・中古戸建ての取り扱いに長けた不動産エージェントを探すことから始めましょう。
宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。また同時に、毎年全国から2〜300組ほどの住宅購入希望者の相談があり、実際の購入もサポートする現役の不動産エージェントでもある。業界歴は15年以上。多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営している。自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。
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