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中古住宅のプロパンガスは高い?都市ガスとの違い・平均料金・変更方法を解説

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この記事で分かること

  • プロパンガスと都市ガスの違い
  • プロパンガスの料金が高くなりがちな理由と平均料金の目安
  • プロパンガスでも都市ガスに引けをとらない点(災害に強い等)
  • プロパンガスが高い場合の対処(会社の見直し・都市ガスへの変更と費用)
  • 中古住宅・中古マンションを買うときのプロパンガスの確認ポイント

中古住宅のプロパンガスとは、都市ガスの導管が来ていない地域などで使われるLPガスのことで、「都市ガスより高い」というイメージを持たれがちです。

実際には自由料金制のため会社によって料金差が大きく、高くなりやすい一方で、契約や会社次第では都市ガスと大きく変わらないこともあります。

この記事では、不動産業界歴17年の現役エージェントである私が、プロパンガスと都市ガスの違い、料金の実態、そして高い場合の見直し方まで、中立的に解説します。

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プロパンガスと都市ガスの違い

中古 住宅 プロパン ガス

まずは、プロパンガスと都市ガスの基本的な違いについてご説明します。

どちらもガスではありますが、成分や特徴はかなり異なります。

プロパンガス

・プロパンやブタンを主成分とする液化石油ガス

・空気より重いため、ガス漏れ時は足元に溜まりやすい

・常温で低圧力をかけると気体から液体になる

・基本は無色無臭だが、ガス漏れ時にすぐ気づけるようニオイが付けられている

・家庭では料理や湯沸かしなどに使われる

・海外から輸入後、1次基地・2次基地・3次基地を経てガスボンベに充填され、このガスボンベが消費者の元へ届けられる

都市ガス

・メタンが主成分の液化天然ガス

・空気より軽いため、ガス漏れ時は室内の上部に溜まりやすい

・基本は無色無臭だが、ガス漏れ時にすぐ気づけるようニオイが付けられている

・一度液化させてから輸出先の基地へ運び、そこで調整して再び気化させる

・気化後はガスホルダーに貯蔵され、そこから地中に埋まっているガス管を通って各家庭にガスが届けられる

上記のように、プロパンガスと都市ガスは空気に対する重さや各家庭への配送方法などがかなり違うことがお分かりいただけたかと思います。

ただし無色無臭の特徴はどちらも同じで、そのままの状態だと万が一ガスが漏れた時に気づけず、ガス爆発や酸素欠乏などの重大な事故を引き起こしてしまうかもしれません。

そうした危険を回避するために、すぐ危険を察知できるように人工的にニオイがつけられているのです。

またガス漏れ警報器の設置場所も、それぞれの空気に対する重さを利用してプロパンガスを利用する家は床に近い場所に、都市ガスを利用する家は天井近くに設置されている違いもあります。

なおプロパンガスはLPガスやLPGと表記されることもありますが、これはいずれも「Liquefied Petroleum Gas(液化石油ガス)」の略称です。

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プロパンガスも都市ガスと変わらない費用水準に

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続いては、プロパンガスと都市ガスの料金体系についてご説明しましょう。

プロパンガスも都市ガスも、基本料金+(従量単価×使用量)で月ごとのガス料金を計算しています。

ちなみに基本料金とは、ガスの使用有無に関わらず毎月必ず支払う固定費用です。

一方で従量料金は、元々決められている従量単価にひと月あたり使用したガスの量をかけて計算します。

そしてプロパンガスは、事業者ごとに料金を自由に設定できるシステムなので、都市ガスと比べると割高な料金となっているケースが多いです。

ただプロパンガスの料金が高い理由は、海外からガスを輸入して消費者の元へ届けるまでにコストがかかっているため、それを考慮したゆえの設定だからです。

ガスホルダーに貯蔵されたあとはガス管を通って届けられる都市ガスと比べると、何段階も人の手を介して届けられるプロパンガスのコストが割高になってしまうのは不思議ではありません。

しかし、最近はプロパン業者同士の競争も自由競争によって激しくなり、都市ガスと変わらない水準で契約できることもあります。

また月々のガス料金以外でも、プロパンガスには以下のようなメリットもあります。

新しくプロパンガスを設置する際の費用がかからない

プロパンガス業者との契約方法の一つに無償貸与契約と呼ばれるものがあります。

この方法は、給湯器などプロパンガスを使うために必要な設備は、ガス事業者から無料で借りて設置します。

そのため、プロパンガスは新規設置時の工事費用がかかりません。

給湯器の交換費用を負担してもらえる

同じく無償貸与契約の対象に、給湯器を含めることもできます。

その場合、もし給湯器が壊れてしまっても、給湯器の交換は無償貸与契約の範囲内に含まれるため、交換時の費用負担もありません。

火力が強い

都市ガスはガスを燃やす時の熱量が、1㎥あたり1万750Kcalかかります。

対してプロパンガスの熱量は2.23倍の2万4,000Kcalかかるため、プロパンガスの方が火力が強いのです。

火力の強さは、お風呂の水を温めたり強火でパッと火を通したい料理をしたりする時にすぐできて便利です。

都市ガスのガス管が埋設されていない場所でもガスが使える

ガスホルダーからガス管を通してガスを供給する都市ガスは、ガス管が埋設されていない地域へガスを送ることができません。

しかし、ガスボンベを各家庭に設置して使うプロパンガスは、地中にガス管が埋設されていなくてもガスを利用できます。

なお、都市ガス希望の方が新たにガス管を自宅まで通そうとする場合、10万円~20万円ほどかかるといわれています。

ガス管本体から自宅までガスを引き込むための配管が長くなるほど工事費用もアップするので、それが理由で都市ガスの引き込みを諦めるケースも珍しくありません。

つまり、プロパンガスは月々のガス料金が高いけれど設置費用や維持費用などが割安で、都市ガスは月々のガス料金は安いけれど設置費用が高額になって元を取るのが大変ということです。

これを踏まえると、プロパンガスも都市ガスも総合的な費用はあまり変わらないということがお分かりいただけるでしょう。

プロパンガスが高くなりがちな理由と平均料金の目安

前の章では「契約によっては都市ガスと変わらない」とお伝えしましたが、現実には「プロパンガスは高い」と感じる人が多いのも事実です。なぜそうなりやすいのか、その仕組みと料金の目安を整理しておきます。

プロパンガスが高くなりがちな理由

都市ガスに比べて、プロパンガス(LPガス)は自由料金制で、ガス会社が自由に価格を設定できます。そのため、同じ地域・同じ使用量でも、契約しているガス会社によって料金が大きく変わるのが特徴です。

特に高くなりやすいのが、無償貸与契約のケースです。給湯器や配管などの設備を「無償」で設置してもらう代わりに、その費用が毎月のガス料金に上乗せされる仕組みで、結果的に割高になります。新築の建売住宅や賃貸でプロパンガスが高くなりやすいのは、このためです。

平均料金・料金差の目安

一般的に、プロパンガスは都市ガスの1.3〜1.8倍程度の料金になることが多いと言われています(使用量・地域・契約会社によって大きく変わります)。たとえば一戸建てで、都市ガスなら月数千円のところ、プロパンガスでは同じ使用量で5割前後高くなる、というイメージです。

ただし、これはあくまで平均的な傾向です。後で説明するように、適正な価格で契約している会社や、料金の安い会社に切り替えれば、その差はぐっと小さくなります。自分の地域の適正価格は、プロパンガス料金消費者協会などが公表している料金の目安で確認できます(出典:プロパンガス料金消費者協会等)。

新築時から数年間は、縛りがある場合も

中古 住宅 プロパン ガス

先ほどプロパンガスのメリットとして、「新しくプロパンガスを設置する際の費用がかからない」ことを挙げましたが、中古住宅を購入する場合はメリットだけとは限らない可能性があります。

先ほどメリットに上げた無償貸与契約には初期費用が安くなったり、給湯器交換費用がかからないなど、メリットがある反面、デメリットもあります。

プロパンガス事業者と結ぶ無償貸与契約とは、初期設置時の工事費用を無料にする代わりに数年間は契約を解除できない、いわゆる「契約年数縛り」が設けられていることがほとんどです。

たとえば売主が中古住宅を売る前に、Aプロパンガス事業者と15年の無償貸与契約を結んで設備を設置して、3年後に家を売ったとしましょう。

買主が購入後、Bプロパンガス事業者に変更しようとしても売主がAプロパンガス事業者と結んだ無償貸与契約が12年残っているため、買主は希望のガス事業者に切り替えることができません。

ここで「家を買ったなら、その家に付いている設備を変えるかどうかの権限も買主にあるのではないか」と思う方もいらっしゃるでしょう。

実はプロパンガスの設備は、先にも述べましたがガス事業者から買っているのではなく、「無料で借りているもの(無償貸与)」なのです。

そのため家自体は買主のものでも、プロパンガスのボンベや給湯器などの設備は全てガス事業者の所有物なので、無償貸与契約が終了するまでガス事業者を切り替えることができません。

このことは物件探しの際に結構見落としやすいポイントですので、プロパンガスが設置されている中古住宅を購入予定の方は、ガス事業者との無償貸与契約があと何年残っているのかきちんと確認しましょう。

実は災害に強いプロパンガス

中古 住宅 プロパン ガス

大きな地震が起きると、電気・水道・ガスのライフラインが遮断されてしまい、数日~数週間にわたって不便な生活を強いられます。

そして3つのライフラインのうち、電気が最も復旧が早くガスが一番遅いという話を聞いたり、実際に体験したりした方も多いでしょう。

ですが実は復旧が遅いのは都市ガスで、プロパンガスは地震に強く復旧が早いのです。

プロパンガスが地震の揺れに強いのには、以下の理由があります。

異常発生時にガスの供給を自動遮断する機能が付いている

プロパンガスにはマイコンメーターという装置が付いており、地震の揺れなど異常を感知すると自動的にガスの供給を遮断して警告を表示してくれます。

だいたい震度5以上の揺れを感知すると、マイコンメーターが作動してガスが遮断される仕組みです。

ガス供給ストップ後の点検作業が早く復旧もスピーディー

プロパンガスは各家庭にボンベが設置されているため、ボンベから室内へのガス配管が短く点検作業もスピーディーです。

しかも点検が終わり次第、家庭ごとで再びガスが使えるようになるため、都市ガスのようにすべての異常箇所を確認してから復旧を待つ手間がありません。

大きな災害に見舞われた時は一刻も早く日常に戻れることが大切なので、プロパンガスの災害への強さはとても心強いでしょう。

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プロパンガスが高い場合の対処法(会社の見直し・都市ガスへの変更)

もし今のプロパンガス料金が高いと感じたら、取れる対策は大きく2つあります。「ガス会社を見直す(変える)」か、「都市ガスに変更する」かです。

ガス会社を見直す・価格交渉する

意外と知られていませんが、プロパンガスは契約するガス会社を変更できます。自由料金制だからこそ、料金の安い会社に切り替えれば、それだけで毎月のガス代を下げられることがあります。

まずは自分の料金が適正かどうかを、料金消費者協会などの適正価格と比べてみましょう。高ければ、今の会社に値下げを交渉する、または他社に切り替えるという方法があります。都市ガスへ変更するより手間も費用も少なく済むことが多いので、最初に検討したい対処法です。

都市ガスへ変更する方法と費用

「どうしても都市ガスにしたい」という場合は、都市ガスへの切り替えも可能ですが、条件と費用がかかります。

まず大前提として、家の前面道路に都市ガスの本管が来ていることが必要です。本管がなければ都市ガスは引けません。

本管がある場合でも、本管から敷地内への引き込み工事、宅内のガス配管工事が必要で、費用は十数万円〜数十万円程度かかるのが一般的です。さらに、給湯器やガスコンロはプロパンガス用と都市ガス用で仕様が異なるため、機器の交換や調整が必要になることもあります。

このように都市ガスへの変更はまとまった費用がかかるため、「会社の見直しで十分か」「変更する価値があるか」を、費用対効果で判断することが大切です。

中古住宅・中古マンションを買うときの確認ポイント

中古住宅を購入する際にプロパンガスの物件だった場合、契約前に確認しておきたいポイントがあります。

無償貸与契約の有無と引き継ぎ

前の所有者が、給湯器などの設備を無償貸与契約で設置している場合、その契約が残っていると、買主がガス会社や残債、解約金の扱いを引き継ぐことがあります。設備の所有者は誰か、契約期間や違約金はどうなっているかを、契約前に必ず確認しましょう。ここを見落とすと、入居後に「ガス会社を変えたら高額な違約金を請求された」というトラブルになりかねません。

ガス会社の指定や料金の確認

その物件で使うガス会社が指定されているのか、現在の料金がいくらなのか(適正価格か)も確認しておきましょう。高ければ、購入後に会社の見直しを検討する材料になります。

中古マンションのプロパンガス

マンションは都市ガスが一般的ですが、立地によっては中古マンションでもプロパンガスのことがあります。マンションの場合は管理組合や建物全体での契約になっていることが多く、個人で勝手に変更できないこともあります。気になる場合は、ガスの種類と契約形態を管理会社や仲介担当者に確認してください。

こうしたガス周りの確認は見落とされがちですが、住んでからのランニングコストに直結します。物件探しの段階で、信頼できる不動産エージェントにガスのことも含めて相談しておくと安心です。

プロパンガスの中古住宅を検討するときのチェックリスト

プロパンガスの中古住宅を検討するときは、次のポイントを確認しておきましょう。

  • そのプロパンガスの現在の料金が、地域の適正価格と比べて高すぎないか確認したか
  • 無償貸与契約の有無、残債・解約金・契約期間を確認したか
  • ガス会社が指定されているか、契約後に会社を変更できるか確認したか
  • 高い場合、ガス会社の見直し(切り替え)で下げられないか検討したか
  • 都市ガスに変更する場合、前面道路に本管があるか・工事費用(十数万〜数十万円)を確認したか
  • 給湯器やコンロの交換が必要になるか確認したか
  • 中古マンションの場合、ガスの種類と契約形態(個人か建物全体か)を確認したか
  • ランニングコストも含めて、物件選びの段階でエージェントに相談したか

プロパンガスでも都市ガスに引けをとらない

月々の料金の高さから敬遠されることもあるプロパンガスですが、その特徴を調べると都市ガスに引けを取らないほど頼れるライフラインであることが分かります。

無償貸与契約の縛りがデメリットになることもありますが、よほどガス事業者にこだわりがなければプロパンガスでも便利でお得な暮らしを送れます。

今後中古住宅を購入する際は、ぜひ不動産エージェントにもガスのことを尋ねてみてください。

よくある質問

Q1:中古住宅のプロパンガスは都市ガスより高いですか?

一般的にはプロパンガスの方が高く、都市ガスの1.3〜1.8倍程度になることが多いです。プロパンガスは自由料金制で会社によって料金差が大きいことが理由です。ただし契約する会社や使用量によっては、都市ガスと大きく変わらないこともあります。

Q2:プロパンガスの平均料金はいくらですか?

使用量・地域・契約会社によって大きく変わるため一概には言えませんが、戸建てでは都市ガスより5割前後高くなるのが一つの目安です。自分の地域の適正価格は、プロパンガス料金消費者協会などの公表値で確認できます。高すぎる場合は会社の見直しで下げられることがあります。

Q3:中古住宅のプロパンガスを都市ガスに変更できますか?費用は?

前面道路に都市ガスの本管が来ていれば変更できます。本管からの引き込み工事・宅内配管で十数万円〜数十万円程度かかり、給湯器やコンロの交換が必要になることもあります。本管がない地域では都市ガスは引けません。

Q4:プロパンガスが高い場合、安くする方法はありますか?

あります。プロパンガスは契約する会社を変更でき、料金の安い会社に切り替えたり、今の会社に値下げを交渉したりできます。都市ガスへの変更より手間も費用も少なく済むことが多いので、まずはガス会社の見直しから検討するのがおすすめです。

Q5:中古マンションでもプロパンガスのことがありますか?

マンションは都市ガスが一般的ですが、立地によっては中古マンションでもプロパンガスのことがあります。マンションの場合は建物全体での契約になっていることが多く、個人で勝手に変更できないこともあるため、ガスの種類と契約形態を管理会社や仲介担当者に確認しましょう。

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