この記事を読むことでわかること
- 多くの人が間違えてしまう予算の考え方
- 身の丈にあった予算の正しい考え方
- 身の丈にあった予算の計算方法と無料のツール
都市部を中心に、マンション相場が上昇している現在、マンション購入にあたり、無理なく住宅ローンを支払っていける予算がいくらになるのか、気になる方が増えてきています。
いくら良いマンションを購入できたところで、その予算が身の丈を超えていたとしたら、その後の生活は住宅ローンを返すために働くような、非常に厳しい現実が待っています。
マンションを購入する理由は人それぞれですが、根本的な理由は「家を買って暮らしを豊かにしたい」という考えに集約されるのではないでしょうか。
この記事では、マンション購入で身の丈にあった予算はどうやって決めるべきか?
その正しい考え方と方法について詳しく解説していきます。
この記事を最後まで読んでいただくと、身の丈にあった予算の考え方と、実際に予算を計算する方法について理解できますので、マンション購入をお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。また同時に、毎年全国から2〜300組ほどの住宅購入希望者の相談があり、実際の購入もサポートする現役の不動産エージェントでもある。業界歴は15年以上。多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営している。自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。
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身の丈を超えたマンション購入で苦労している人の割合
住宅ローンを借りるのであれば、誰であっても予算については慎重に検討するはずです。
当たり前ですが、住宅ローンを返すにあたり苦労はしてくないですよね?
実際に住宅を購入した方が、住宅ローンの家計に与えている影響について、実態を教えてくれるデータがあります。
このグラフは、国土交通省が家を購入して1年以内の人に無作為で送るアンケート「令和4年度住宅市場動向調査報告書」の結果の一部です。
この調査では様々な項目について、アンケートを集計しているのですが、その中に住宅ローンが家計に与える影響のデータがあります。
アンケート内で、住宅ローンが家計に与える影響について以下の4つで答えてもらっています。
- 非常に負担感がある(生活必需品を切りつめるほど苦しい)
- 少し負担感がある(ぜいたくはできないが、何とかやっていける)
- あまり負担感はない(ぜいたくを多少がまんしている)
- 全く負担感はない(家計にあまり影響がない)
本来であれば3か4を目指すべきなのですが、実態はというと、1と2を合わせて半分以上の方が、住宅ローンが家計に悪影響を与えていると答えています。
1はマンションを買って1年以内であるにもかかわらず、すでに生活必需品を切り詰めるほど苦しいと答えていて、かなり危険な状況です。
そして2についても、今はなんとかやってけているが、将来お子さんの教育費が増加する時期や老後に家計が厳しくなる予備軍です。
身の丈を超えたマンション購入で住宅ローン破綻する人は50人に1人
フラット35を運営している住宅金融支援機構が公表している「統合報告書2023」によれば、2022年の住宅ローン破綻率は3.05%となっています。
これは100人に3人の割合ですが、民間の金融機関の方が、フラット35と比較すると、審査自体が厳しいので、フラット35と民間金融機関の住宅ローン破綻率を合わせると、おおよそ2%ほどになると推測されます。
つまり、50人に1人は住宅ローン破綻をしている計算になります。
この数字が多いかどうかは人によって感じ方は、個人によって様々だと思いますが、1つ知っておいた方がいいことがあります。
それは、この数字は氷山の一角に過ぎないということです。
どういうことかというと、住宅ローンを支払えなくなるということは、家族の家が無くなることを意味しますので、他の支出を犠牲にしてでも住宅ローンを優先して支払う傾向があります。
実際、他のローンに比べて住宅ローンは破綻率が少ないと言われているのは、こういった背景もあるからではないでしょうか。
つまり、実際破綻してしまう人は余程のことで、表には出てこないが、住宅ローンで生活がギリギリの人はかなり多いのではないでしょうか。
絶対にやってはいけない、間違った予算の考え方
それではなぜ、住宅ローンを組むときに身の丈を超えないように慎重に検討をしているはずなのに、このような結果になってしまうのでしょうか。
その理由は、予算の考え方が間違っているからです。
多くの人がやってしまいがちな間違いは、予算を考えるときの順番です。
例えば、ご自身の将来得られるであろう収入があったとします。
間違えがちなパターンは、まず先に住宅を購入することで住宅支出が決まり、その後で、残った収入で教育支出や老後支出、その他支出を賄おうとするから足りなくなるのです。
正しい考え方は、将来得られるであろう収入から、先に教育支出や老後支出、その他支出を計算し、逆算して残った予算を住宅の予算とします。
つまり、将来にわたっていくら収入が得られそうで、いくら支出が必要になるか、全く計算できていない状態でマンション購入を決めてしまっても、身の丈にあった予算なのかどうか、分かるはずもないのです。
身の丈にあったマンション購入の予算を計算する方法
それでは無理のない予算はどうやって計算していけばいいのか。
それはライフプランニングシミュレーションを行うことです。
身の丈にあったマンションの予算がわかる唯一無二の方法です。
むしろ、これ以外の方法はありません。
ライフプランニングシミュレーションは、ファイナシャルプランナーなどがサービスとして提供しているもので、専用のシステムを利用してシミュレーションをしていきます。
システムにはこれから得られるであろう収入の予測を計算することができ、支出についても現在の生活費や将来の生活費、またお子様の教育方針などから支出の総額を計算し、無理のない予算を逆算的に計算していくことができます。
私が企画運営している全国の不動産エージェントが探せるサイト「HOUSECLOUVER」では、無料会員登録をしていただくと、ご自身でライフプランニングシミュレーションを行うことができるシステムを無料で利用できます。
下記の参考動画のように、最初はナビゲーション機能を使って、質問に答えていくことで、今考えている予算の危険度がわかります。
そしてその質問に答えてできたライフプランを元に、さらに詳しく数字を触って無理のない予算を計算してくことができます。
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このライフプランニングシミュレーションが優れている理由は、例えば奥様が、お子様の成長に合わせて仕事時間をセーブしたいと考えたときに、収入を減らした上で無理なく支払っていける予算はいくらだろう、と前提条件を変えながら、予算を計算していくことができることです。
実際に私も自身の仲介サービスで、このライフプランニングサービスを提供していましたが、このような質問が非常に多くありました。
このシステムでは、ご自身の将来設計をしながら、その将来設計にあった予算を算出していくことができるのです。
非常に便利なシステムで無料で利用できますので、マンション購入で身の丈にあった予算が知りたい方は、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
マンション購入は身の丈にあった予算を知るところから始めよう
マンション購入に限った話ではありませんが、住宅購入の基本は無理のない予算を知ることから始まります。
そもそも予算をしっかり把握していないと、どこのエリアでどれくらいの築年数のマンションを探せばいいのか、わからないと思います。
物件探しから始めてしまうと、身の丈にあった予算を無視して、間違った予算の考え方になってしまい、結果として住宅ローンで苦労する結果となってしまいます。
マンションを買って豊かな暮らしを実現するためにも、ぜひ身の丈にあった予算を知るところから始めましょう。
ハウスクローバーでは、無理のない予算をシミュレーションし、事務局にチェックや提案をしてもらえる無料サービスも備えています。
その他にも、物件探しの自動化や、全国の優良な担当者を探して相談をし、一緒にマンション購入を進めていくことができる、住宅購入に必要なサービスが全て一つになった、プラットフォームですので、ぜひご利用ください。
宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。また同時に、毎年全国から2〜300組ほどの住宅購入希望者の相談があり、実際の購入もサポートする現役の不動産エージェントでもある。業界歴は15年以上。多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営している。自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。
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