7月28日、昨年の12月末に続き、日銀が金融政策決定会合にて、イールドカーブ・コントロール(YCC)の運用に対する措置の柔軟化を発表しました。
これまで日銀は10年国債利回りの変動率を±0.5%としていましたが、この決定で±1%まで容認されることとなりまた。
10年国債利回りは住宅ローンでは10年固定以上の商品に連動していますので、8月から早速の利上げが考えられます。
ただし、日銀が決定権を持つ変動金利(政策金利)については変わらず、現在の金融緩和を続けていく方針であるため、市場の原理で金利が動く固定金利と、銀行間の貸出競争による実効金利が低下している変動金利で、より金利差が開くこととなり、変動金利の人気が高まるものと考えられます。
今回の日銀の決定ですが、世界との金利差を是正するもので、金利差が縮まれば円安が是正され、その結果として物価も落ち着く方向に進みます。
アメリカのインフレ率を見ていても2022年より落ち着き、2021年の水準で推移していますので、この状況は長く続かないと予想されます。
日銀の考えを予想すると、
「世界中のインフレは落ち着いてくるだろうから、変動金利(政策金利)は変えずに国内の景気を悪い方向に向けず、ひとまず長期金利(固定金利)を多少上げておいて円安を調整して、またインフレが落ち着いてきたら元に戻そう」
とおそらくこんな感じに考えているのではないかと思っています。
そのような背景もあり、今の変動と固定の金利差を考えると、私個人的にも今は変動金利の方がいいのかなと思っています。
金利が動くメカニズムや、住宅ローンの影響をまとめた記事も併せて参照ください。
houseclouver.jphttps://houseclouver.jp/2023-juutakuroon-kinri/
また変動金利ですが、日銀が金融緩和政策を見直すと上がる可能性はあります。
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宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。また同時に、毎年全国から2〜300組ほどの住宅購入希望者の相談があり、実際の購入もサポートする現役の不動産エージェントでもある。業界歴は15年以上。多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営している。自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。
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