昔はペットを飼っている家=一戸建てというケースが多く、中古マンションなどの集合住宅でペットを飼っている家はあまりいませんでした。
しかし昨今のペットブームにより、中古マンションでもペットを飼う世帯が増加し、動物好きな方の住まい選びの幅が広がりました。
とは言っても、全ての中古マンションでペットを飼えるわけではなく、築年数が古い中古マンションの場合はペットの飼育自体を断られてしまうこともあります。
今回は、現在ペットを飼っている、もしくは今後飼う予定がある方がペット可の中古マンションを購入するなら、どのようなポイントをチェックしたら良いかご紹介します。
宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。また同時に、毎年全国から2〜300組ほどの住宅購入希望者の相談があり、実際の購入もサポートする現役の不動産エージェントでもある。業界歴は15年以上。多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営している。自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。
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築年数が古い中古マンションにペット不可が多い理由
まず、築年数が古い中古マンションにペット飼育不可のケースが多い理由ですが、飼育されるペットと住まいに対する考え方が今と違っていたことが挙げられます。
ペットとして飼われる動物の中でも定番の種類の一つが犬ですが、ペット保険を扱うアニコム損害保険株式会社の調査によると、2020年の人気犬種ランキングの上位3位は以下のような結果でした。
1位:トイプードル…20.7%
2位:チワワ…15.7%
3位:ミックス犬(体重10kg未満)…12.0%
※参照元:アニコム損害保険株式会社 人気犬種ランキング2020
ランキングからも分かるように、今は小型犬の人気が高く、トイプードルはなんと2010年から11連覇しているほど需要が高いそうです。
ですが、それ以前はハスキーやゴールデンレトリバーなどの大型犬の人気が高く、それらを飼うには中古マンションより庭付きの一戸建ての方が飼育しやすいと考える方が多くいました。
また、当時は生涯住むマイホーム=一戸建てと考え、マンションはあくまで一戸建てを買うまでの一時的な住まいなので、そこでペットを飼う必要がないと考える方もいらっしゃいました。
このように、人気のペットの種類やマイホームに対する考えが現在と違っていた時代に建てられた築年数が古い中古マンションは、今でもペット飼育が不可のケースが多いのです。
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ペット可の中古マンションを探すときに気を付けたい3つのポイント
飼いたいペットの種類や住まいに対する世の中の考えが徐々に変わり始めた頃から、需要に応えるように増えてきたペット可の中古マンションですが、何でもOKというわけではありません。
飼い主もペットも長く心地良く暮らすためには、次に紹介する3つのポイントをしっかりチェックして物件を探しましょう。
管理規約や使用細則
ペット可の中古マンションといっても、飼育に関するルールは物件によって異なります。
たとえば、犬はOKでも猫はNGだったり、犬・猫・鳥・小動物はOKでも爬虫類はNGだったりと、飼育できるペットの種類に制限が設けられていることが多いです。
また犬の飼育がOKでも、頭数・犬種・大きさなど、さらに細かい縛りが決められているケースも珍しくありません。
大きさのルールも、具体的に「体長〇cm、体重〇kgまで」と決められていることもあれば、「成犬になってもキャリーバッグなどで持ち運べるサイズなら可」など、本当にさまざまです。
ほかにも、エレベーターや共用廊下を通行する際は必ず抱きかかえる、毛の飛散を防ぐためにバルコニーや共用スペースでのブラッシング禁止などのルールを決めている中古マンションもあります。
こうしたルールは、マンションの管理規約や使用細則で確認できますので、不動産エージェントを通じて事前に確認しておきましょう。
病院や美容院などの施設
ペットと一緒に暮らすなら、ペットがケガや病気をした時に診てもらったり、定期健診や予防接種を受けたりするための動物病院や、トリミングをお願いできる美容院(ペットサロン)が近所にあるかどうかをチェックしましょう。
徒歩で行ける距離であれば、緊急時もすぐに病院へ連れて行けるので安心です。
ペットホテルが併設されている動物病院や美容院なら、旅行や帰省などペットを連れて行けない不在時も預けることができて便利です。
なお動物病院や美容院は、施設の有無と場所だけでなく口コミもチェックすることをおすすめします。
大切な家族の一員であるペットを預けるのですから、「ここの施設なら大丈夫そうだな」と飼い主が安心して任せられるところかどうかを見極めましょう。
散歩のコース
犬を飼育する際は、運動不足にならないように定期的な散歩が欠かせません。
そのため中古マンションの周辺に、散歩に適したコースがあるかどうかもチェックしましょう。
人や車の往来が激しかったり、幅が狭かったりするような道は通行しにくく、散歩コースとしては不向きです。
広い公園や河川敷があれば、飼い主もペットもストレスを感じることなく気持ち良い散歩を楽しめるため、コースとしておすすめです。
ドッグランが併設されている公園や施設があれば、そこでリードを外してのびのび遊ばせてあげることもできます。
最近は、小型犬・中型犬用と大型犬用で遊ぶスペースを分けたドッグランもあるので、体の大きさが違う犬同士のトラブルを回避しやすく安心です。
ペット不可と表記されていても実は飼える物件もある
先ほど、築年数が古い中古マンションにペット不可の物件が多い理由を挙げましたが、例外的にペットを飼えるケースもあるのです。
集合住宅でペットを飼うことがほとんどなかった時代に建てられた古い中古マンションの場合、実は管理規約でペットに関するルールの記載がなく、慣習的に飼育を認めていないことがあります。
そのため、ペット不可のはずの中古マンションに住んでいながら、何かしらペットを飼っている世帯が複数いるケースも耳にします。
立地や間取りなど他の条件は良いのに、ペット不可のルールがネックとなっていて購入に踏み切れない方からすると、どうにかしてペットを飼うことを認めてほしいと思うでしょう。
そこで管理組合によっては、購入希望住戸の上下左右の世帯に事情を説明し、ペットを飼っても良いかと相談して、良いと言われれば飼えるという独自のルールがあるマンションなども稀にあります。
ペット不可の中古マンションに住んでいる世帯の中には、動物が苦手な方やアレルギーを持っている方などもいるため、いくら他に飼っている世帯があろうともお隣さんや上下階のご近所さんも認めてくれるとは限りません。
結果として、このケースでは購入希望者が事前に上下左右の世帯からペットOKの許可をいただき、それを踏まえて管理組合も承認してくれたため、希望の中古マンションを購入することができるケースもあるかもしれません。
ただ、こういったケースは本当に稀で、物件探しの段階でペット不可となっている中古マンションでどうにかペットを飼うことを認めてほしいとお願いしても、断られてしまうのがほとんどです。
また、ペット不可の中古マンションの管理規約をペット可に変更するためには、マンションの住民(区分所有者)が参加する総会で規定数以上の人数が賛成し、可決されなければいけません。
しかし、購入希望者はまだマンションを買っていない=区分所有者ではないため、当然総会への出席もペット可にしてほしいと意見を訴えることもできません。
そうした点を踏まえると、ペットを飼いたいのであれば、はじめからペットOKとしている中古マンションを探す方が無難でしょう。
自分だけでなく、ペットの視点で暮らしやすさを考えよう
ペット可の中古マンションを探す際は、ペットが飼えるかどうかを意識するあまり人視点で物件を選びがちですが、ペット視点の暮らしやすさも忘れないことが大切です。
特に、新築当時はペット不可だったものの途中からペットOKとなった中古マンションの場合、住環境的にペットの飼育に不向きなケースもあります。
そのためペット可の中古マンション探しの時は、ペットの足腰に負担がかかりにくい床かどうか、爪とぎをしても破れにくく動物のニオイが気にならないような素材の壁紙が使われているか、外からの防音性はどうかなどもチェックしましょう。
ペットが暮らしやすい中古マンションは、すなわち飼い主も暮らしやすい物件ですので、前向きに購入を検討できるでしょう。
ペット可の中古マンション探しは、ご自分で探すだけでは分からない情報が意外と多いものです。
そこで信頼できる不動産エージェントに相談することで、理想のペット可中古マンションに出会える可能性が高まります。
愛するペットと長く快適に暮らせるペット可の中古マンション探しを成功させるためにも、ぜひ経験豊富で頼れる不動産エージェントにご相談ください。
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ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。また同時に、毎年全国から2〜300組ほどの住宅購入希望者の相談があり、実際の購入もサポートする現役の不動産エージェントでもある。業界歴は15年以上。多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営している。自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。
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