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【2024年10月】中古マンション・中古戸建の価格推移、相場・マーケット情報

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2024年8月までのレインズに登録された成約データから、最新のマーケット情報をお届けします。

マーケット分析において成約価格だけでなく、需給バランスとの比較で市場動向を把握できるように、在庫件数についても抽出しています。

なおデータを元にした市況分析は、AI(Chat GPT)によるものです。

また抽出したマーケットの対象とされている都道府県は、データ数の分母が一定数以上のものに限定しています。

目次から目的の物件種別と都道府県をクリックすると、該当のデータにジャンプできます。

目次は記事の冒頭、もしくは記事の左下に表示されている「目次」ボタンをクリックすると開きます。

また、スマホで閲覧する場合は横向きの方が、見やすいかと思います。

中古マンション相場

1、東日本(北海道、宮城県)

北海道

年月㎡単価_成約前年比_成約前月比_成約件数_在庫前年比_在庫
23/1029.6710.01.6266926.9
23/1126.98-6.1-9.1273723.3
23/1228.710.36.4277425.2
24/0129.3117.52.1283524.2
24/0229.615.01.0284322.2
24/0327.320.0-7.7281518.1
24/0431.5911.115.6283817.1
24/0527.53-3.0-12.9276011.0
24/0630.424.910.527719.5
24/0726.82-6.7-11.827778.6
24/0827.41-11.02.2284111.6
24/0930.263.610.4287411.2
24/1028.79-3.0-4.928968.5
  • ㎡単価が短期的に上下動を繰り返している一方で、在庫件数は増加傾向にあり、市場には供給過剰感が見られます。
  • 成約価格の前年比・前月比がマイナスとなる月が増えていることから、需要が徐々に低下している可能性が高いです。
  • 市場は供給過剰の兆候があるため、今後の価格調整や需要喚起施策が市場の健全性維持に重要です。

宮城県

年月㎡単価_成約前年比_成約前月比_成約件数_在庫前年比_在庫
23/1035.8410.52.2143228.8
23/1139.2623.89.5147628.1
23/1236.5611.3-6.9144228.4
24/0136.4112.8-0.4145724.3
24/0237.123.61.9145219.9
24/0334.884.3-6.0143413.0
24/0434.42-0.5-1.3144011.3
24/0538.426.811.6148514.5
24/0636.9315.3-3.9149412.2
24/0733.64-1.5-8.9148716.6
24/0835.4218.35.3148213.4
24/0937.968.37.214777.7
24/1035.960.3-5.314853.7
  • 需給バランス: 成約価格が横ばいで推移する一方、在庫件数が増加していることから、供給過多の兆候が見られます。
  • 市場の安定性: 成約価格の前月比・前年比の変動が大きく、市場の不安定さが懸念されます。
  • 今後の展望: 在庫件数の増加が続く場合、価格の下落圧力が高まる可能性があります。需要喚起策や供給調整が求められる局面と考えられます。

以上の分析から、宮城県の不動産市場は供給過多の兆候と価格変動の不安定さが見られ、今後の動向に注意が必要です。

2、関東圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)

東京都

年月㎡単価_成約前年比_成約前月比_成約件数_在庫前年比_在庫
23/1098.995.05.2261198.4
23/11100.877.41.9263217.0
23/1298.606.6-2.3257934.1
24/01100.3110.31.7261140.4
24/02101.3111.51.026154-1.9
24/03100.559.3-0.825118-6.1
24/04103.319.22.724738-8.5
24/05102.597.1-0.724233-10.4
24/06103.408.10.823556-12.1
24/07106.9112.93.423209-13.5
24/08101.113.5-5.423455-11.6
24/09104.6411.23.523714-9.9
24/10104.645.70.023869-8.6
  • 需給バランス: 成約価格が上昇する一方で、在庫件数が減少していることから、需要が供給を上回っている状況が示唆されます。
  • 市場の安定性: 成約価格の前月比・前年比の変動が比較的安定しており、市場は堅調に推移していると考えられます。
  • 今後の展望: 在庫の減少が続く場合、価格のさらなる上昇が予想されます。供給の増加や需要の変動に注視する必要があります。

以上の分析から、東京都の不動産市場は需要が高く、価格上昇と在庫減少の傾向が続いていることがわかります。

埼玉県

年/月㎡単価(万円)前年比(㎡単価)前月比(㎡単価)件数前年比(%)
23/1042.365.9-0.55,22927.6
23/1140.02-2.1-5.55,45931.7
23/1244.7714.511.85,49432.6
24/0143.428.6-3.05,65528.4
24/0245.529.54.85,67326.2
24/0344.23-0.6-2.85,61722.0
24/0442.054.9-4.95,57118.6
24/0543.165.32.65,50517.2
24/0642.15-0.9-2.35,47213.2
24/0744.160.14.85,54012.2
24/0842.561.4-3.65,65814.2
24/0945.747.47.55,67510.3
24/1043.833.5-4.25,7119.2
  • 全体的に、埼玉県の不動産市場は安定しており、特に価格の大幅な下落や上昇は見られません。
  • ㎡単価や成約件数は微増傾向にあり、これにより中長期的な市場の健全性が確認できます。
  • 一方で、在庫件数が増加していることは需給バランスの変化を示しており、価格の伸びが抑制される可能性があります。
  • この傾向を受け、売り手は適正価格設定と柔軟な販売戦略を取る必要があります。一方で買い手にとっては、選択肢が広がり交渉力が強まる好機ともいえます。
  • 今後の注目点として、金利動向や新規供給物件の影響が挙げられます。特に埼玉県は首都圏に近接しているため、東京の市場動向が直接的に影響を及ぼす可能性があります。
  • さらに、2024年後半には需給バランスの改善や経済環境の安定化により、価格が再び上昇基調に転じる可能性もあります。

千葉県

年/月㎡単価(万円)前年比(㎡単価)前月比(㎡単価)件数前年比(%)
23/1040.4912.40.53,99725.2
23/1138.0710.8-6.04,04922.3
23/1236.62-1.6-3.84,10420.8
24/0139.388.37.54,23420.2
24/0241.155.84.54,27318.2
24/0340.289.6-2.14,20813.6
24/0441.0511.31.94,30515.4
24/0539.105.5-4.74,38917.8
24/0640.547.53.74,36516.2
24/0740.727.20.44,34615.1
24/0838.77-0.7-4.84,45917.9
24/0942.445.49.54,46113.7
24/1039.32-2.9-7.34,55313.9
  • 千葉県の不動産市場は、全体的に安定した成長を維持していますが、短期的な価格変動や在庫増加が課題となる可能性があります。
  • 成約件数が増加している一方で在庫も増えているため、買い手市場の傾向が強まりつつあると考えられます。
  • 2024年後半には需要と供給のバランスが改善し、価格の安定化が期待されます。
  • 千葉県は都心へのアクセスの良さから継続的な需要が見込まれる地域であり、人口動態や経済環境の影響を注視する必要があります。

神奈川県

年/月㎡単価(万円)前年比(㎡単価)前月比(㎡単価)件数前年比(%)
23/1058.1113.02.310,96723.2
23/1157.703.7-0.711,16422.7
23/1258.287.91.011,13719.3
24/0158.288.70.011,44617.2
24/0258.466.00.311,52815.3
24/0358.828.30.611,40813.3
24/0459.289.50.811,41312.6
24/0559.008.7-0.511,47611.3
24/0659.357.90.611,3298.0
24/0757.632.8-2.911,4146.6
24/0858.515.41.511,6208.7
24/0956.39-0.8-3.611,5536.0
24/1056.37-3.00.011,7557.2
  • 神奈川県の不動産市場は、全体的に安定した成長を続けていますが、短期的な需給の変化や価格調整の動きが見られます。
  • ㎡単価の下落や在庫件数の増加は、買い手市場の傾向が徐々に強まっている兆候ともいえます。
  • 価格が一定範囲内で推移しているため、バイヤーにとっては適正価格の物件が見つかりやすい市場環境が続いています。
  • 今後の注目点は、金利動向や新規供給の動きです。これらは特に価格動向や在庫増減に大きな影響を与える可能性があります。
  • 神奈川県は首都圏に位置しており、東京の市場動向が直接的な影響を与えるため、隣接地域の経済環境も注視する必要があります。

3、中部圏(愛知県、静岡県、石川県)

愛知県

年/月㎡単価(万円)前年比(㎡単価)前月比(㎡単価)件数前年比(%)
23/1031.770.6-5.6574020.0
23/1131.914.70.5579518.6
23/1231.840.2-0.2589616.8
24/0135.2513.910.7588813.4
24/0233.568.4-4.8594715.6
24/0334.1610.51.8597116.9
24/0432.082.1-6.1603715.2
24/0532.954.72.7602414.4
24/0631.55-4.1-4.2598312.0
24/0733.187.55.2602612.3
24/0834.063.52.6610912.2
24/0931.78-5.5-6.7610811.0
24/1035.9313.113.061517.2
  • 在庫件数は2023年10月の約5,740件から増加し、2024年10月には6,151件に到達しています。
  • 在庫が増加する一方で成約件数も増加しているため、市場は需要過多ではなく、一定のバランスが保たれています。
  • ただし、在庫件数の増加率が鈍化していることから、供給ペースが需要に近づきつつある兆候とも言えます。
  • 愛知県の不動産市場は、全体として安定した成長を示していますが、一部では価格変動の幅が大きくなっています。
  • ㎡単価の上昇が確認される一方で、在庫件数も増加しているため、競争力のある価格設定が重要になります。
  • 購入者にとっては、価格上昇を受けて早期の購入決断が求められる場面が増える可能性があります。

静岡県

年/月㎡単価(万円)前年比(㎡単価)前月比(㎡単価)件数前年比(%)
23/1020.57-20.9-31.9139436.1
23/1129.90-6.845.4147229.1
23/1234.4026.115.0144722.9
24/0125.06-20.7-27.2147721.9
24/0228.96-5.815.6150118.6
24/0328.54-12.7-1.4153520.4
24/0427.7013.3-2.9161021.3
24/0531.2513.412.8162317.6
24/0632.1511.62.9163416.5
24/0734.6511.47.8161213.3
24/0835.3337.42.0165116.1
24/0932.407.2-8.3162414.3
23/1028.8440.2-11.0163917.6
  • 静岡県の不動産市場は、全体として価格と成約件数が増加傾向にありますが、短期的な価格調整が起こっていることが特徴的です。
  • 在庫件数が増加しているため、バイヤーズマーケット(買い手市場)の可能性が高まっており、競争力のある価格設定が必要です。
  • 成約件数の増加と在庫の増加が並行して進んでいることから、需給バランスは依然として安定していると考えられます。
  • 今後、価格の安定化が見込まれる一方で、在庫件数の増加が需要のペースを超えないよう注視する必要があります。
  • 経済環境や金利動向が静岡県の不動産市場に与える影響が注目され、特に都市部の再開発や人口動向が価格形成に影響する可能性があります。

石川県

年/月㎡単価(万円)前年比(㎡単価)前月比(㎡単価)件数前年比(%)
23/1025.36-6.2-14.72828.9
23/1120.96-10.1-17.32767.8
23/1226.530.126.62858.4
24/0124.68-20.7-7.028212.8
24/0222.21-8.1-10.02554.9
24/0328.9410.030.32340.9
24/0428.06-13.6-3.0207-10.0
24/0532.2013.314.8216-13.6
24/0630.2221.3-6.1226-12.7
24/0725.39-7.2-16.0244-6.9
24/0821.62-21.7-14.9234-12.4
24/0932.9810.952.5253-3.4
23/1027.478.3-16.7230-18.4
  • 石川県の不動産市場は、全体として安定を欠き、短期的な変動が目立っています。
  • ㎡単価は一部の月で急上昇していますが、在庫や成約件数の減少から、持続的な需要増加の兆しは弱い状況です。
  • バイヤーズマーケット(買い手市場)の傾向が強まっており、売り手は価格戦略の見直しが求められる場面が増える可能性があります。
  • 今後の注目点は、在庫減少が成約件数の減少をどの程度改善できるかにあります。
  • また、石川県の人口動態や経済動向が、需要の下支えとしてどのように作用するかが鍵となります。

4、近畿圏(大阪府、京都府、兵庫県)

大阪府

年/月㎡単価(万円)前年比(㎡単価)前月比(㎡単価)件数前年比(%)
23/1048.057.11.310,65313.5
24/1149.0211.02.010,57111.4
24/1248.7212.5-0.610,5188.3
24/0147.915.6-1.710,8887.0
24/0247.6714.0-0.511,1987.0
24/0348.789.52.311,0485.8
24/0449.9512.82.410,9396.2
24/0548.2810.6-3.410,9514.7
24/0648.8313.81.210,7761.7
24/0749.175.40.710,7252.1
24/0853.5010.18.810,8902.9
24/0951.458.4-3.811,1544.5
24/1049.282.5-4.211,2065.2
  • 安定した価格上昇:価格は緩やかな上昇傾向を維持していますが、一部月で大幅な変動があり、需要と供給のバランスが崩れる兆候も見られます。
  • 在庫増加:在庫件数が増加していることから、価格交渉の余地が買い手に有利に働く可能性が高まっています。
  • 季節的変動:年末から年始にかけての低迷と夏の価格ピークは、季節需要の影響を強く反映しています。
  • 需給バランスの改善や金利動向の変化が市場に影響を与える可能性があるため、売り手は価格設定を柔軟に調整する必要があります。
  • 買い手にとっては、在庫が豊富な状態が続くことで、選択肢が増え交渉の余地が広がる良いタイミングといえます。

京都府

年/月㎡単価(万円)前年比(㎡単価)前月比(㎡単価)件数前年比(%)
23/1048.98-1.011.22,29217.4
23/1148.3223.5-1.42,35320.4
23/1254.7623.813.32,35921.7
24/0149.2116.8-10.12,39618.6
24/0243.07-4.6-12.52,41718.3
24/0350.5413.717.42,45217.5
24/0446.936.1-7.22,36012.1
24/0550.8321.18.32,45413.7
24/0653.0533.54.42,44810.2
24/0745.14-5.7-14.92,4629.9
24/0851.176.213.32,4386.7
24/0946.525.6-9.12,4528.0
24/1047.85-2.32.92,4758.0
  • 価格安定と調整:全体的に㎡単価は安定していますが、一部月で急上昇や下落が見られます。
  • 成約件数の横ばい::件数の変動は小さく、市場規模は安定しているといえます。
  • 在庫増加:在庫増加は、需給バランスが売り手有利から買い手有利にシフトしつつあることを示しています。

兵庫県

年/月㎡単価(万円)前年比(㎡単価)前月比(㎡単価)件数前年比(%)
23/1037.936.86.65,61625.8
23/1136.104.3-4.85,74125.0
23/1237.073.92.75,83725.6
24/0136.426.8-1.86,09624.9
24/0238.818.66.66,29124.5
24/0338.210.9-1.56,23522.7
24/0437.218.6-2.66,20620.1
24/0537.755.71.46,23017.6
24/0637.464.4-0.86,21516.9
24/0738.657.33.26,15312.2
24/0835.000.6-9.46,24213.5
24/0936.332.13.86,25513.8
23/1038.992.87.36,32312.6
  • 安定した価格動向:㎡単価は一部の月で大きな変動がありますが、全体的には上昇基調を維持しています。特に2024年後半にかけて価格が再び上昇している点が注目されます。
  • 在庫増加による影響:在庫件数の増加は、供給過剰の可能性を示しており、売り手側に柔軟な価格設定が求められます。買い手にとっては選択肢が増える有利な市場状況といえます。
  • 需要の回復兆候24/0224/10など、特定の月で大幅な取引量の増加が見られ、市場が回復基調にある可能性があります。

5、西日本(岡山県、広島県)

岡山県

年/月㎡単価(万円)前年比(㎡単価)前月比(㎡単価)件数前年比(%)
23/1029.43-3.47.049132.3
23/1132.8612.011.648527.0
23/1228.33-7.6-13.848321.4
24/0129.7617.05.050124.0
24/0235.1811.018.249718.9
24/0331.9816.1-9.153731.3
24/0427.26-13.2-14.856732.8
24/0529.3111.67.555120.8
24/0626.30-19.7-10.354611.2
24/0730.13-8.414.55349.2
24/0829.26-6.2-2.955614.2
24/0931.0312.76.056810.3
24/1029.570.4-4.759421.0
  • 価格安定の兆候:㎡単価は上下変動が大きいものの、長期的には安定傾向にあります。24/10の㎡単価 29.57万円 は前年同月の水準に近いです。
  • 在庫の増加:在庫件数が増加していることから、買い手有利な市場(バイヤーズマーケット)への移行が進んでいる可能性があります。
  • 成約件数の回復:成約件数の増加は市場の需要回復を示していますが、在庫増加と並行しているため、価格交渉力が買い手側にあると考えられます。

広島県

年/月㎡単価(万円)前年比(㎡単価)前月比(㎡単価)件数前年比(%)
23/1034.551.80.11,01787.6
23/1135.427.02.51,07641.6
23/1232.34-6.4-8.71,06534.3
24/0133.541.33.71,09625.3
24/0238.8320.215.81,10126.8
24/0333.6112.1-13.41,09219.1
24/0436.9015.29.81,10425.6
24/0536.4810.7-1.21,11420.6
24/0633.46-5.5-8.31,11213.6
24/0736.537.09.21,0867.2
24/0838.4718.35.31,1127.3
24/0937.077.4-3.71,13212.5
24/1038.7312.14.51,16514.6
  • 価格上昇の兆し:㎡単価は一定の上下変動を伴いながらも、年間を通じて上昇傾向が見られます。
  • 在庫の増加:在庫件数が増加しているため、買い手に有利な市場状況が続いています。
  • 季節的な需要変動:取引量と価格は、季節需要の影響を受けて大きく変動しています。

6、九州・沖縄(福岡県、沖縄県)

福岡県

年/月㎡単価(万円)前年比(㎡単価)前月比(㎡単価)件数前年比(%)
23/1037.2112.39.36,19714.9
23/1136.766.3-1.26,33316.5
23/1236.889.40.36,42218.2
24/0139.6712.77.66,47215.8
24/0238.7714.6-2.36,45413.0
24/0338.6213.6-0.46,3858.5
24/0436.498.0-5.56,3576.9
24/0537.6710.33.26,3875.4
24/0638.2219.51.56,2394.3
24/0738.688.71.26,2504.6
24/0837.919.6-2.06,2913.5
24/0939.6416.54.66,2462.6
24/1037.10-0.3-6.46,2410.7
  • 価格の安定化:㎡単価は全体的に安定しており、大きな変動は見られません。ただし、24/10の前年比・前月比の減少は、需要の鈍化を示唆しています。
  • 取引量の変動:年始や新年度(24/03)の成約件数増加が顕著ですが、夏場には取引量が落ち込む傾向があります。
  • 在庫増加の影響:在庫の増加は取引価格の抑制要因となっており、市場が買い手有利(バイヤーズマーケット)に移行している可能性があります。

沖縄県

年/月㎡単価(万円)前年比(㎡単価)前月比(㎡単価)件数前年比(%)
23/1045.372.51.247229.3
23/1151.809.514.248629.9
23/1244.94-1.7-13.250523.2
24/0152.006.815.753923.9
24/0249.4212.7-5.051624.0
24/0345.300.9-8.351318.2
24/0446.525.12.750717.9
24/0543.953.3-5.54977.8
24/0645.49-7.03.54978.0
24/0748.052.85.6481-0.4
24/0848.124.10.24914.0
24/0940.00-10.8-16.95168.2
24/1052.4115.531.052411.0
  • 価格上昇の兆候:㎡単価は13ヶ月間で着実に増加しており、特に24/10の増加が顕著です。
  • 在庫の増加:在庫が安定して増加しており、買い手有利な市場(バイヤーズマーケット)になる可能性があります。
  • 成約件数の安定:成約件数は小幅な変動を伴いながらも、全体としては増加傾向にあります。

中古戸建相場

1、東日本(北海道、宮城県)

北海道

年/月成約価格(万円)前年比(成約価格)前月比(成約価格)在庫件数前年比(在庫件数)
23/101,8863.94.04,52042.9
23/111,704-1.1-9.64,60740.1
23/121,87512.410.14,60539.1
24/011,8311.1-2.44,52334.2
24/021,876-2.42.54,47632.5
24/031,8275.8-2.64,43128.3
24/041,736-8.1-5.04,52122.3
24/051,894-5.19.14,60918.0
24/061,805-4.4-4.74,73012.4
24/071,81911.50.84,89511.9
24/081,704-8.0-6.34,98210.7
24/091,689-6.9-0.94,91211.5
24/101,681-10.9-0.54,9228.9
  • 供給過剰の影響:在庫が増加している状況が継続しており、成約価格にさらなる下落圧力を与える可能性があります。
  • 需要の回復:年末や春先の需要増加を取り込むために、価格調整やプロモーションが重要となります。
  • 地域別需要の変化:北海道内で需要が集中する地域を特定し、それに対応する供給戦略が求められます。

宮城県

年/月成約価格(万円)前年比(成約価格)前月比(成約価格)在庫件数前年比(在庫件数)
23/102,196-0.6-4.31,40942.0
23/112,50218.913.91,52352.9
23/122,4437.6-2.31,57657.1
24/012,3767.0-2.81,65661.4
24/022,251-5.0-5.31,64951.8
24/032,204-4.9-2.11,64344.2
24/042,152-5.9-2.31,67740.2
24/052,157-4.50.21,72037.6
24/062,42310.112.31,75437.0
24/072,081-12.1-14.11,75532.4
24/082,200-9.55.71,83036.0
24/091,952-14.9-11.31,84833.8
24/102,052-6.55.21,87032.7
  • 成約価格の減少傾向:価格は直近で減少しており、特に夏季(7月〜9月)に下落が目立ちます。需要減少と供給過剰が主な原因と考えられます。
  • 在庫の増加:在庫は全体的に増加傾向にあり、買い手有利な市場(バイヤーズマーケット)への移行が進んでいます。特に24/01以降の在庫増加率が高く、供給過剰が進行しています。
  • 季節的変動の影響:年末(11月〜12月)や春先(5月〜6月)には需要が増加し、価格や成約件数が上昇しています。夏季には需要減少が顕著で、成約価格と成約件数の下落が確認できます。

2、関東圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)

東京都

年/月成約価格(万円)前年比(成約価格)前月比(成約価格)在庫件数前年比(在庫件数)
23/105,3363.6-3.25,73926.7
23/115,5662.94.35,92428.6
23/125,285-6.9-5.05,91028.3
24/015,6071.76.16,04926.7
24/025,5045.1-1.86,15424.5
24/035,8296.45.96,09320.6
24/045,7328.9-1.76,13719.2
24/055,1964.2-9.46,16018.0
24/065,7929.611.56,03413.9
24/075,318-0.1-8.26,04613.3
24/085,4124.11.86,12412.5
24/095,6993.45.36,1569.3
24/105,3460.2-6.26,2839.5
  • 東京都の住宅市場は、成約価格が安定傾向にあり、大幅な値上がりや下落は見られません。
  • 在庫件数は増加傾向にあり、買い手が選択肢を増やせる状況が続いています。
  • 季節ごとの動き:春先(3月〜4月)は需要が高まるため、成約価格が上昇する傾向があります。夏季(7月〜9月)は需要が落ち着き、在庫件数が増加するため、交渉の余地が広がります。
  • 東京都の市場は現在、在庫増加により買い手有利な状況が続いています。成約価格は安定しており、価格交渉や条件調整がしやすい時期です。一方で、需要が高まる春先には価格が再び上昇する可能性があるため、購入を検討している場合は早めの行動が有利です。

埼玉県

年/月成約価格(万円)前年比(成約価格)前月比(成約価格)在庫件数前年比(在庫件数)
23/102,440-6.5-2.64,80944.8
23/112,480-2.31.64,94644.8
23/122,8367.914.34,98943.0
24/012,7015.7-4.75,24746.6
24/022,566-3.7-5.05,37343.4
24/032,631-1.02.55,39038.4
24/042,461-1.9-6.55,50934.3
24/052,6950.59.55,52033.1
24/062,292-9.4-15.05,58031.6
24/072,614-3.114.15,60327.3
24/082,443-6.4-6.65,71826.8
24/092,5321.13.75,68120.3
24/102,438-0.1-3.75,61116.7
  • 価格の安定:全体的に成約価格は安定しており、過去13ヶ月で大幅な価格変動は見られません。ただし、夏季(6月〜8月)には価格が一時的に低下する傾向があります。
  • 在庫増加の影響:在庫件数は着実に増加しており、買い手にとって選択肢が増える状況です。特に 24/08(5,718件) の在庫ピーク時には供給過剰感が強まりました。
  • 埼玉県の市場は、価格が安定している一方で、在庫増加が続く買い手有利な状況です。特に選択肢が多い中で、交渉や物件比較がしやすいタイミングと言えます。購入を検討している方は、年末や春先の需要増加を見据えて、物件選びとローン計画を進めると良いでしょう。

千葉県

年/月成約価格(万円)前年比(成約価格)前月比(成約価格)在庫件数前年比(在庫件数)
23/102,5510.6-2.04,34640.6
23/112,6314.53.14,42239.5
23/122,80713.56.74,41538.4
24/012,412-4.3-14.14,45336.6
24/022,462-3.02.14,66435.6
24/032,6528.17.74,73234.2
24/042,494-1.1-6.04,74628.3
24/052,5718.53.14,75324.2
24/062,6366.12.54,73621.2
24/072,77915.85.44,87524.2
24/082,516-3.5-9.54,93022.9
24/092,502-3.9-0.65,06821.5
24/102,5971.83.85,20419.7

千葉県の成約価格は、2023年10月の2,551万円から2024年10月の2,597万円へとわずかに増加しています。最高値は2024年7月の2,779万円、最低値は2024年1月の2,412万円でした。年末や春先の価格上昇が目立つ一方、夏季には価格がやや減少する傾向があります。

在庫件数は増加基調にあり、2023年10月の4,346件から2024年10月の5,204件へと増加しました。在庫が豊富なため、買い手有利な市場環境が続いています。需要増加期には価格が上昇しやすいものの、供給過剰が続けば価格調整が進む可能性があります。

このため、購入希望者は価格交渉や物件比較を進めるのに適したタイミングと言えるでしょう。

神奈川県

年/月成約価格(万円)前年比(成約価格)前月比(成約価格)在庫件数前年比(在庫件数)
23/104,3189.87.14,87141.8
23/113,985-0.2-7.75,01237.0
23/124,1569.04.35,01734.9
24/013,729-7.7-10.35,23133.0
24/024,045-5.68.55,41831.4
24/034,2934.56.15,48028.6
24/044,3353.01.05,47824.8
24/054,009-1.6-7.55,56125.5
24/064,0024.0-0.25,59623.7
24/073,997-1.3-0.15,58223.2
24/084,2619.26.65,71624.0
24/094,2164.6-1.05,77621.4
24/103,856-10.7-8.55,91821.5

神奈川県の成約価格は、2023年10月の4,318万円から2024年10月の3,856万円へと減少しました。価格は2024年3月の4,293万円でピークを迎えましたが、夏季以降はやや下落傾向にあります。在庫件数は2023年10月の4,871件から2024年10月の5,918件に増加し、供給が需要を上回る状況が続いています。

価格の下落と在庫の増加により、買い手にとって選択肢が豊富で交渉しやすい市場が形成されています。特に価格が安定しやすい春先の需要増加期や、夏季の在庫増加期が購入のタイミングとして注目されます。全体として、供給過剰の調整が市場安定の鍵となっています。

3、中部圏(愛知県、岐阜県、三重県、静岡県、石川県)

愛知県

年/月成約価格(万円)前年比(成約価格)前月比(成約価格)在庫件数前年比(在庫件数)
23/102,7604.3-3.84,04439.4
23/112,812-0.21.94,12137.5
23/122,9868.16.24,21437.6
24/012,553-2.4-14.54,23934.8
24/022,640-4.03.44,37936.2
24/032,8291.07.14,39134.2
24/042,7522.3-2.74,48831.8
24/052,8641.54.14,56030.9
24/062,817-0.5-1.64,60430.1
24/072,765-1.3-1.84,63925.7
24/082,9372.06.24,67923.4
24/092,748-4.2-6.44,72421.7
24/102,8944.85.34,78018.2

愛知県の成約価格は、2023年10月の2,760万円から2024年10月の2,894万円へと増加しました。価格は2023年12月の2,986万円でピークを迎えた後、春先から夏季にかけて変動を繰り返しました。前年比では一部の月で減少が見られるものの、全体的には上昇基調です。

在庫件数は2023年10月の4,044件から2024年10月の4,780件へ増加しており、供給が増え続けています。在庫増加の影響で、買い手有利な市場環境が形成されています。

春先や夏季には価格が上昇しやすい傾向があり、選択肢が多い状況を活かした物件選びや価格交渉がしやすい時期と言えるでしょう。市場の安定に向けた供給調整が鍵となっています。

岐阜県

年/月成約価格(万円)前年比(成約価格)前月比(成約価格)在庫件数前年比(在庫件数)
23/101,446-5.937.11,37520.5
23/111,114-14.9-22.91,41618.8
23/121,190-2.16.81,44620.0
24/011,4462.421.51,44717.1
24/021,188-2.4-17.91,52221.1
24/031,50537.226.61,50821.3
24/041,224-17.7-18.71,50118.9
24/051,55022.426.71,52618.3
24/061,3110.2-15.41,53815.0
24/071,285-8.3-2.01,59122.7
24/081,24222.5-3.31,56415.9
24/091,31524.75.91,54710.0
24/101,197-17.2-9.01,57514.5

岐阜県の成約価格は、2023年10月の1,446万円から2024年10月の1,197万円へ減少しました。2024年3月の1,505万円がピークで、その後は需要減少や供給過剰の影響で下落傾向が見られます。前年比で価格が上昇した月もありますが、全体的には減少傾向が続いています。

在庫件数は2023年10月の1,375件から2024年10月の1,575件に増加しており、供給量が多い状態が続いています。在庫増加が価格下落を招いており、買い手にとっては交渉しやすい市場環境が形成されています。

春先に価格が上昇する傾向があるため、購入のタイミングには季節的な変動を考慮すると良いでしょう。

三重県

年/月成約価格(万円)前年比(成約価格)前月比(成約価格)在庫件数前年比(在庫件数)
23/101,391-8.3-16.51,19520.6
23/111,235-16.2-11.21,17917.1
23/121,315-22.26.51,23521.2
24/011,77134.234.61,27521.1
24/021,431-9.7-19.21,35429.3
24/031,5451.87.91,36229.6
24/041,467-17.2-5.11,35321.3
24/051,4858.31.31,35421.1
24/061,5272.52.81,36718.2
24/071,8288.219.71,38917.6
24/081,566-8.4-14.41,39714.8
24/091,7484.911.71,45322.4
24/101,5118.7-13.51,49825.4

三重県の成約価格は、2023年10月の1,391万円から2024年10月の1,511万円へと増加しました。2024年1月には1,771万円のピークを記録しましたが、その後は需要減少や在庫増加の影響で価格が変動しています。特に夏季(8月)は需要が減少し、価格が下落する傾向が見られました。

在庫件数は2023年10月の1,195件から2024年10月の1,498件へ増加しており、供給過剰が続いています。これにより、買い手は物件選択の幅が広がり、価格交渉がしやすい状況が続いています。

今後は供給調整と需要増加のバランスが市場の安定化に向けて重要なポイントとなります。購入希望者は価格変動や在庫状況を考慮したタイミングを見極めることが大切です。

静岡県

年/月成約価格(万円)前年比(成約価格)前月比(成約価格)在庫件数前年比(在庫件数)
23/101,340-22.9-29.33,01058.8
23/111,708-6.627.53,09326.9
23/121,7373.91.73,14726.8
24/011,990-2.214.53,18424.4
24/021,8352.1-7.83,28427.2
24/031,7060.5-7.03,32924.7
24/041,866-0.89.33,41423.7
24/051,605-3.5-14.03,43724.0
24/061,9130.519.23,42625.4
24/071,89622.8-0.93,45620.3
24/081,678-7.8-11.53,56122.2
24/091,9140.914.13,54218.9
24/101,55015.7-19.03,63320.7

静岡県の成約価格は、2023年10月の1,340万円から2024年10月の1,550万円へと増加しました。特に2024年1月の1,990万円がピークで、その後は価格の変動が見られます。前年比では、価格が増減を繰り返しつつ全体的には安定した推移を示しています。

在庫件数は2023年10月の3,010件から2024年10月の3,633件へ増加しており、供給が多い状態が続いています。この供給増加により、買い手側が価格交渉を進めやすい市場となっています。

今後のポイントとして、春先や夏季の価格動向と在庫調整の進展が重要です。需要期には価格が上昇しやすい一方で、在庫の多さが価格の下落圧力を高める可能性があります。

石川県

年/月成約価格(万円)前年比(成約価格)前月比(成約価格)在庫件数前年比(在庫件数)
23/101,841-2.8-5.985036.0
23/111,517-18.2-17.685927.3
23/121,605-9.35.887526.8
24/011,332-27.3-17.084727.0
24/021,83325.337.679222.4
24/031,7604.3-4.080817.6
24/041,7429.8-1.077413.8
24/052,95683.569.779914.5
24/061,6727.5-43.58049.7
24/072,18546.930.78528.8
24/081,670-4.1-23.68544.9
24/091,832-6.49.7847-2.9
24/101,767-4.0-3.68752.9

石川県の成約価格は、2023年10月の1,841万円から2024年10月の1,767万円へと減少しました。2024年5月に2,956万円のピークを記録しましたが、その後は下落傾向にあります。前月比で価格が大きく上下する月もあり、市場の変動が激しいのが特徴です。

在庫件数は2023年10月の850件から2024年10月の875件へと増加し、供給が需要を上回る状況が続いています。特に在庫増加が価格下落を後押しする傾向が見られます。

今後の課題は、在庫調整を通じた価格安定化です。春先や夏季の需要増加期を狙った購入や価格交渉が有利になると考えられます。市場の変動に柔軟に対応することが重要です。

4、近畿圏(大阪府、京都府、兵庫県、京都府、奈良県、和歌山県、滋賀県)

大阪府

年/月成約価格(万円)前年比(成約価格)前月比(成約価格)在庫件数前年比(在庫件数)
23/102,2939.24.68,06322.3
23/112,32716.61.58,18722.7
23/122,1895.3-5.98,21624.3
24/012,2700.13.78,38122.6
24/022,2742.90.28,66022.3
24/032,3625.03.98,72820.1
24/042,2409.3-5.28,74319.8
24/052,3539.25.08,81218.9
24/062,138-3.7-9.18,80417.0
24/072,242-4.34.88,95318.1
24/082,51617.212.39,12218.8
24/092,3246.0-7.69,34018.0
24/102,2960.1-1.29,45117.2

大阪府の成約価格は、2023年10月の2,293万円から2024年10月の2,296万円へと微増しました。ピークは2024年8月の2,516万円で、最低値は2024年6月の2,138万円でした。価格は前年比で上昇基調が見られる月もありますが、前月比では一部の月で下落が見られ、価格変動が特徴的です。

在庫件数は、2023年10月の8,063件から2024年10月の9,451件へと増加。供給過剰が進む一方で、選択肢が豊富な買い手有利の市場環境となっています。

今後の課題は在庫調整による価格安定化です。春先や夏季の需要増加期を狙った購入が適切で、価格交渉や条件面での有利な展開が期待できます。

京都府

年/月成約価格(万円)前年比(成約価格)前月比(成約価格)在庫件数前年比(在庫件数)
23/102,70214.88.83,31821.1
23/112,5316.6-6.33,39021.4
23/122,2551.9-10.93,34320.9
24/012,78514.123.53,36316.1
24/022,347-2.1-15.73,41115.7
24/032,7469.717.03,39214.6
24/042,41010.2-12.23,41315.6
24/052,4721.02.63,48418.5
24/062,452-2.5-0.83,50414.1
24/072,4435.2-0.43,51814.4
24/082,37512.8-2.83,58013.3
24/092,416-2.71.73,69613.3
24/102,464-8.82.03,73412.5

京都府の成約価格は、2023年10月の2,702万円から2024年10月の2,464万円へ減少傾向が見られます。価格は2024年1月に2,785万円のピークを迎えた後、3月や5月に一時的な上昇を見せましたが、全体的には下落基調が続いています。前年比では2024年8月が+12.8%と目立った伸びを見せた一方、2024年10月は前年比-8.8%と反転しました。月ごとの価格変動は比較的激しく、前月比での下落や上昇が繰り返されています。

在庫件数は、2023年10月の3,318件から2024年10月の3,734件へ増加しました。この増加により、買い手にとっては物件選択肢が広がる一方で、売り手側には価格調整が求められる状況が続いています。在庫件数の前年比は、2023年の各月では+20%前後の高い伸びを記録しましたが、2024年には伸び率が鈍化しています。

今後のポイントとしては、春先や夏季の需要増加時期における価格動向に注目です。市場が供給過剰気味の中、需要の回復が価格にどのような影響を及ぼすかが焦点となります。買い手は、在庫の豊富な現状を活かし、価格交渉や物件比較に重点を置くことで有利な条件で購入を進めることが期待されます。一方で、売り手側には早期成約のための価格設定や販売戦略の柔軟性が求められるでしょう。

兵庫県

年/月成約価格(万円)前年比(成約価格)前月比(成約価格)在庫件数前年比(在庫件数)
23/102,2914.0-1.14,66733.7
23/112,102-8.5-8.24,84237.0
23/122,348-3.111.74,87638.0
24/012,4643.25.04,98834.1
24/022,185-9.8-11.35,09532.3
24/032,189-4.50.25,10830.9
24/042,212-1.31.15,22731.0
24/052,3878.57.95,27631.3
24/062,3262.8-2.55,36329.4
24/072,1575.0-7.25,45325.5
24/082,3432.28.65,63826.8
24/092,4405.34.15,76425.7
24/103,74663.553.55,85925.5

兵庫県の成約価格は、2023年10月の2,291万円から2024年10月の3,746万円へと大幅に増加しました。特に2024年10月には前年比+63.5%、前月比+53.5%と大きく上昇し、過去13ヶ月で最高値を記録しました。一方で、価格の動きは変動が激しく、前年比や前月比で上下する月が多く見られ、需要の季節変動や市場環境の影響が反映されています。

在庫件数は、2023年10月の4,667件から2024年10月の5,859件へと増加傾向が続いており、供給過剰の状態が続いています。特に2024年8月以降、在庫が増加し続けており、これは価格の上昇を抑制する要因になる可能性があります。前年比では一貫してプラス成長を維持しており、市場の供給力が高いことを示しています。

今後のポイントは、急上昇した価格が持続可能かどうかです。買い手にとっては価格変動が激しい時期に慎重な物件選定が必要であり、特に春や秋の需要増加期を狙うと良いでしょう。売り手にとっては、在庫調整を進めつつ、適切な価格設定と販売戦略を立てることが求められます。市場の安定性を保つための需給バランスの調整が必要です。

奈良県

年/月成約価格(万円)前年比(成約価格)前月比(成約価格)在庫件数前年比(在庫件数)
23/101,8226.1-7.51,32417.1
23/111,485-15.2-18.51,33619.4
23/121,603-3.48.01,31218.0
24/011,847-5.015.21,36512.6
24/021,589-10.1-14.01,43215.1
24/031,680-7.15.71,45717.6
24/041,89820.813.01,47821.2
24/051,65617.1-12.81,48017.6
24/061,76110.86.41,48616.5
24/071,82116.93.41,50818.1
24/081,6839.8-7.61,52116.1
24/091,9810.517.71,53517.7
24/101,778-2.4-10.21,52114.9

奈良県の成約価格は、2023年10月の1,822万円から2024年10月の1,778万円へと減少しました。価格は2024年9月に1,981万円とピークを迎えましたが、その後は減少傾向です。前月比での上下が激しく、市場の変動が大きいことが特徴です。特に2024年4月は前年比+20.8%、前月比+13.0%と大きな上昇を見せましたが、6月以降は価格の落ち着きが見られます。

在庫件数は、2023年10月の1,324件から2024年10月の1,521件へと増加しました。前年比では一貫してプラス成長を維持しており、特に2024年4月には前年比+21.2%を記録。供給が増加している中で、買い手にとっては選択肢が広がる一方で、売り手には迅速な販売戦略が求められています。

今後の市場動向としては、価格の安定化と在庫調整が重要なポイントとなります。需要増加期である春先に価格上昇が見込まれるため、買い手は適切なタイミングで交渉を進めることが重要です。一方で、売り手側には価格設定の柔軟性や販売の工夫が必要で、早期の売却に向けた戦略が求められます。

和歌山県

年/月成約価格(万円)前年比(成約価格)前月比(成約価格)在庫件数前年比(在庫件数)
23/101,116-8.47.21,15125.9
23/111,050-5.4-5.91,14425.2
23/121,026-10.8-2.21,13421.0
24/011,18411.615.41,14117.4
24/02860-32.3-27.41,19224.0
24/03883-18.82.71,25025.6
24/041,081-26.922.41,25325.2
24/051,088-29.80.71,27423.8
24/06898-8.5-17.51,29020.1
24/071,055-2.317.51,30316.7
24/081,009-19.9-4.31,31818.8
24/091,0884.57.81,34617.2
24/101,103-1.11.41,38420.2

和歌山県の成約価格は、2023年10月の1,116万円から2024年10月の1,103万円へと微減しました。2024年4月には1,081万円、6月には898万円と最低値を記録しましたが、9月には1,088万円、10月には1,103万円と緩やかに回復しました。前月比では価格の上下動が激しく、市場の不安定さが伺えます。前年比での価格変動も見られ、2024年2月の-32.3%が目立つ一方、2024年1月には11.6%の増加が記録されました。

在庫件数は、2023年10月の1,151件から2024年10月の1,384件へ増加し、供給量の増加が顕著です。前年比では一貫してプラス成長を記録し、供給過剰の状態が続いています。このため、成約価格の下落圧力がかかる可能性が高いです。

今後の市場の課題は在庫の適切な調整と価格の安定化です。買い手は供給過剰の現状を活かし、価格交渉の余地が広がっているため、慎重な選択が求められます。一方、売り手には市場競争力を高めるための価格設定や物件の付加価値強化が求められます。需要の回復が期待される春季に向けた戦略が鍵となるでしょう。

滋賀県

年/月成約価格(万円)前年比(成約価格)前月比(成約価格)在庫件数前年比(在庫件数)
23/101,91816.1-10.41,42932.3
23/111,6047.3-16.41,43530.9
23/121,8739.516.81,48233.0
24/011,936-6.53.41,51829.4
24/022,1249.89.71,56428.8
24/031,817-11.5-14.51,57030.4
24/041,864-0.52.61,54323.2
24/051,9802.96.21,56023.7
24/061,621-5.0-18.11,56121.6
24/071,6580.32.31,55615.7
24/081,71116.43.21,60116.5
24/091,844-13.97.81,62414.9
24/101,785-6.9-3.21,65515.8

滋賀県の成約価格は、2023年10月の1,918万円から2024年10月の1,785万円へと緩やかに減少しました。一方で、2024年2月に2,124万円とピークを迎えた後、価格は月ごとに上下を繰り返し、前月比での変動が多く見られます。特に2024年6月は前年比-5.0%、前月比-18.1%と大きく下落しましたが、8月以降は持ち直す傾向が見られます。価格の変動が比較的激しいため、市場の安定性にはやや欠ける状況です。

在庫件数は、2023年10月の1,429件から2024年10月の1,655件へと増加しており、供給が需要を上回る状態が続いています。前年比で一貫してプラス成長を維持しており、2023年10月には前年比+32.3%を記録しましたが、2024年に入ると伸び率はやや低下しています。

今後の課題は在庫の調整と価格の安定化です。買い手にとっては選択肢が豊富な一方で、売り手には価格交渉の余地を確保しつつ、早期成約を目指す工夫が求められます。特に需要期に向けた販売戦略の柔軟性が、売り手にとって重要な要素となるでしょう。需要増加が期待される春季以降の価格動向が注目されます。

5、西日本(岡山県、広島県、山口県)

岡山県

年/月成約価格(万円)前年比(成約価格)前月比(成約価格)在庫件数前年比(在庫件数)
23/101,69011.828.52,14430.6
23/111,448-22.4-14.32,19533.8
23/121,370-10.1-5.42,18226.9
24/011,5396.012.32,30632.9
24/021,403-12.2-8.92,29329.6
24/031,62720.016.02,33631.1
24/041,65722.51.82,30526.1
24/051,463-13.2-11.72,35328.4
24/061,6791.914.82,43124.2
24/071,521-5.0-9.52,48325.6
24/081,623-2.96.72,49723.8
24/091,59621.4-1.72,52720.2
24/101,7060.96.92,55018.9

岡山県の成約価格は、2023年10月の1,690万円から2024年10月の1,706万円へと微増しました。一方で、2024年3月の1,627万円から4月の1,657万円までの増加をピークに、価格の上下動が繰り返されています。特に2024年6月は前年比+1.9%、前月比+14.8%と回復の兆しを見せましたが、7月には-5.0%の下落が記録され、市場の不安定さが伺えます。

在庫件数は2023年10月の2,144件から2024年10月の2,550件へと増加し、供給過剰が続いています。特に2024年7月以降、在庫が増加ペースを維持しており、価格の下落要因になる可能性があります。前年比での在庫増加はやや鈍化しているものの、依然として高水準です。

今後の課題として、価格の安定化と在庫調整が挙げられます。買い手にとっては、選択肢が豊富で価格交渉の余地が広がる市場環境が続いています。一方、売り手には早期成約を目指した価格設定の柔軟性が求められます。需要が増える春季にはさらなる市場回復が期待されますが、需給バランスの調整が重要です。

広島県

年/月成約価格(万円)前年比(成約価格)前月比(成約価格)在庫件数前年比(在庫件数)
23/101,9488.5-7.11,786231.4
23/111,9232.6-1.31,84220.5
23/121,9046.3-1.01,86926.8
24/011,785-13.5-6.31,90927.2
24/021,872-10.34.91,93428.7
24/032,12114.613.31,90823.7
24/041,828-3.5-13.81,91722.0
24/051,9624.07.31,92122.0
24/062,23624.913.91,95018.4
24/072,0310.7-9.11,97412.6
24/081,8640.3-8.31,99616.6
24/091,715-18.2-8.02,02317.3
24/101,747-10.31.92,09717.4

広島県の成約価格は、2023年10月の1,948万円から2024年10月の1,747万円へ減少しました。2024年3月には2,121万円とピークを迎えましたが、その後は下落傾向が続いています。特に2024年9月には前年比-18.2%と大幅な価格下落が見られ、需要の減少が示唆されます。価格の変動は激しく、前年比や前月比の上下動が特徴的です。

在庫件数は、2023年10月の1,786件から2024年10月の2,097件へ増加しました。特に前年比+231.4%を記録した2023年10月の急増が注目され、その後も供給過剰な状況が続いています。この在庫増加は成約価格の下落要因となり、市場にさらなる圧力を加えています。

今後の課題は、供給過剰に対する在庫調整と価格安定化です。買い手にとっては豊富な選択肢がある一方で、売り手には迅速な成約を目指した戦略が求められます。春季や夏季の需要増加期を利用し、価格交渉や販売戦略を通じて市場の動向に柔軟に対応することが重要です。また、市場の安定性を取り戻すために、需給バランスの改善が鍵となります。

山口県

年/月成約価格(万円)前年比(成約価格)前月比(成約価格)在庫件数前年比(在庫件数)
23/101,3293.2-5.01,37941.6
23/111,37323.53.41,40637.3
23/121,4214.93.41,46241.4
24/011,2746.1-10.31,49041.1
24/021,28020.20.51,49534.9
24/03978-24.7-23.61,54739.2
24/041,1595.918.51,57338.2
24/051,365-16.217.81,63236.9
24/061,2257.3-10.31,65430.3
24/071,164-2.8-5.01,67431.0
24/08961-28.9-17.41,70930.8
24/091,346-3.840.01,68628.2
24/101,092-17.8-18.81,73325.7

山口県の成約価格は、2023年10月の1,329万円から2024年10月の1,092万円へ減少しました。価格は2024年3月に978万円と最低値を記録した後、4月には1,159万円まで回復しましたが、再び下落傾向を示しています。特に2024年8月の-28.9%や9月の+40.0%といった大幅な変動が見られ、市場の不安定さが際立っています。

在庫件数は2023年10月の1,379件から2024年10月の1,733件へと増加し、供給過剰の傾向が続いています。前年比では全期間を通じてプラス成長を記録しており、特に2023年後半から2024年初頭にかけて高い伸び率を示しました。このような供給増加が成約価格の下落圧力として働いている可能性があります。

今後の課題は、在庫調整を通じた価格安定化と市場環境の改善です。買い手にとっては選択肢が豊富な一方、売り手には価格交渉力を確保しつつ、早期成約を目指した柔軟な戦略が求められます。春季の需要増加期を活用し、市場の需給バランスを整えることが重要です。需要の回復が進む中、慎重な価格設定と販売促進が鍵となります。

6、九州・沖縄(福岡県、熊本県、沖縄県)

福岡県

年/月成約価格(万円)前年比(成約価格)前月比(成約価格)在庫件数前年比(在庫件数)
23/102,055-12.3-2.94,15232.5
23/112,2700.510.44,22531.9
23/122,2995.81.34,36835.7
24/012,0973.4-8.84,49137.4
24/022,3374.211.44,57137.7
24/032,2883.1-2.14,64936.8
24/042,045-6.2-10.64,68132.6
24/052,32219.113.54,72632.0
24/061,914-7.1-17.64,74228.4
24/072,1564.712.64,75327.2
24/082,38820.410.84,86125.0
24/092,39413.10.34,87822.3
24/102,0891.6-12.74,98620.1

福岡県の成約価格は、2023年10月の2,055万円から2024年10月の2,089万円とわずかに増加しましたが、この間に大きな価格変動が見られます。2024年8月には前年比+20.4%、前月比+10.8%と顕著な上昇を記録しましたが、翌月には価格が横ばいとなり、10月には-12.7%と再び下落しました。価格の変動が激しく、需要の季節性や市場の不安定さを反映しています。

在庫件数は、2023年10月の4,152件から2024年10月の4,986件へと増加しました。前年比でも一貫してプラス成長を示しており、特に2024年初頭には前年比+37%台と高い伸びを記録しましたが、後半には増加ペースが鈍化しています。この在庫増加が成約価格の調整要因となる可能性が高いです。

今後の課題として、供給過剰に対する調整と価格の安定化が挙げられます。買い手は豊富な選択肢を活かし、価格交渉やタイミングの工夫が重要です。一方、売り手には早期成約を目指した柔軟な価格設定や販売戦略が求められます。需要期である春季や夏季を活用し、需給バランスを整えることが市場の安定化につながるでしょう。

熊本県

年/月成約価格(万円)前年比(成約価格)前月比(成約価格)在庫件数前年比(在庫件数)
23/101,98012.1-2.52,75320.4
23/112,05210.83.62,77021.0
23/121,9768.0-3.72,78422.3
24/012,0046.41.42,79622.8
24/022,0287.51.22,81123.5
24/032,0758.82.32,83024.0
24/041,9055.2-8.22,85623.9
24/052,0116.75.62,87423.8
24/062,0658.02.72,89123.5
24/072,0327.9-1.62,91023.4
24/082,1016.53.42,92023.1
24/092,0805.6-1.02,93522.9
24/101,9984.5-3.92,94822.5

熊本県の成約価格は、2023年10月の1,980万円から2024年10月の1,998万円へと小幅な増加を見せていますが、この間に価格の上下動が激しく、市場の不安定さが浮き彫りになっています。2024年3月には2,075万円とピークを迎えましたが、その後、4月には1,905万円まで減少し、価格の変動が激しい状況です。前月比では、24年6月に+2.7%、8月に+3.4%と一時的な上昇も見られるものの、10月には-3.9%と再び下落に転じています。

在庫件数は、2023年10月の2,753件から2024年10月の2,948件へと着実に増加しています。前年比でも全期間を通じて20%以上の増加を記録しており、供給過剰の傾向が続いています。この在庫増加は、成約価格に対する下落圧力として作用する可能性が高いです。

今後の課題として、供給過剰に対する在庫調整と価格安定化が挙げられます。買い手にとっては豊富な選択肢がある一方、売り手には柔軟な価格設定や販売促進が求められます。春季や夏季の需要増加期を活用した戦略が、売買双方にとっての鍵となるでしょう。市場の安定には、需給バランスの調整が重要です。

沖縄県

年/月成約価格(万円)前年比(成約価格)前月比(成約価格)在庫件数前年比(在庫件数)
23/106,25279.049.337543.1
23/112,880-31.2-53.936656.4
23/124,041-2.640.335753.9
24/013,882-5.3-3.937056.1
24/024,65914.820.037462.6
24/034,0048.1-14.136656.4
24/043,767-0.2-5.935753.9
24/054,52235.920.137543.1
24/065,20324.215.137462.6
24/073,215-17.9-38.236656.4
24/084,2678.432.735753.9
24/094,2962.60.737543.1
24/103,609-42.3-16.037462.6

沖縄県の成約価格は、2023年10月の6,252万円から2024年10月の3,609万円へと大幅に下落しました。この期間中、価格は大きな変動を見せ、特に2023年11月の-53.9%や2024年5月の+35.9%といった前月比の大幅な変動が特徴的です。また、2024年2月には前年比+14.8%、成約価格4,659万円と一時的に上昇しましたが、その後は下落傾向が続いています。市場の不安定さが顕著であり、需要と供給のミスマッチが示唆されます。

在庫件数は、2023年10月の375件から2024年10月の374件と横ばいの状態を維持しています。前年比では全期間でプラス成長を記録しており、2024年初頭の前年比+62.6%が特に目立ちます。在庫量の増加は、成約価格に対する下落圧力として作用しています。

沖縄市場の課題は、価格の安定化と需給バランスの調整です。買い手にとっては価格交渉の余地が広がる一方、売り手には柔軟な価格設定と販売戦略の見直しが求められます。特に観光需要や人口動向といった地域特有の要因が市場に影響を及ぼしているため、外部要因への対応も重要です。今後の動向に注目が集まります。

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