この記事で分かること
- 内覧が売却の成否を分ける理由
- 内覧前の準備(掃除・明るさ・においの整え方)
- 内覧当日の売主の振る舞い方
- 内覧後に必ずやってほしい振り返り
売り出しを始めると、買主候補が実際に家を見に来る「内覧」が始まります。
内覧は、買主が「この家に住みたい」と思えるかどうかを決める、売却活動の山場です。同じ家でも、内覧の印象ひとつで結果は大きく変わります。そして内覧の印象は、当日ではなく、その前の準備でほぼ決まります。
私は業界17年のなかで、売主側としても数えきれない内覧に立ち会ってきました。この記事では、内覧前の準備から当日の振る舞い、内覧後の振り返りまで、売主がやるべきことをまとめます。
内覧が成否を分ける理由
買主は、図面や写真である程度絞り込んだうえで内覧に来ます。つまり、内覧に来る人は「条件はほぼ合っている人」です。
あとは実物の印象が期待を超えるかどうか。ここで「思ったより暗い」「においが気になる」と感じさせてしまうと、条件が合っていても選ばれません。逆に、期待どおり、あるいは期待以上の印象を残せれば、購入の意思は一気に固まります。
内覧前の準備
水回りを重点的に掃除する
キッチン・浴室・トイレ・洗面所は、買主が特に厳しく見る場所です。水垢やカビは生活感を強く印象づけます。自力で落としきれない場合は、水回りだけでもプロのハウスクリーニングを検討する価値があります。
明るさを最大化する
内覧の印象を大きく左右するのが明るさです。カーテンをすべて開け、日中でも照明を全部つけておきます。電球が切れている箇所は必ず交換してください。
においを整える
住んでいる本人は気づきにくいのが、家のにおいです。内覧前は換気を徹底し、ペットやタバコのにおいには特に注意します。強い芳香剤でごまかすより、換気で無臭に近づけるほうが好印象です。
物を減らして広く見せる
廊下や部屋に物が多いと、実際より狭く見えます。収納の中も見られると考えて、詰め込みすぎを整理しておきましょう。使っていない家具を処分するだけでも、部屋の印象は見違えます。
内覧当日の振る舞い
当日の案内は基本的に担当者に任せ、売主は出しゃばりすぎないのがコツです。
買主は売主がそばにいると、遠慮して本音を口にできず、じっくり見ることもできません。挨拶をしたら別室で待つか、可能なら外出するくらいでちょうどいいバランスです。
一方で、聞かれたときに答えられる準備はしておきます。住み心地、近所の様子、学校や買い物の利便性、光熱費の目安など、住んでいた人にしか語れない情報は、買主にとって貴重です。ネガティブなことを隠すのは後のトラブルのもとになるので、担当者と相談のうえ、誠実に伝えてください。
内覧後の振り返り
内覧が終わったら、担当者を通じて買主の反応を必ず確認しましょう。
「日当たりは好評だったが、収納が少ないと言われた」といった生の声は、次の内覧の改善材料になります。内覧の件数が増えているのに申し込みが入らない場合は、価格や見せ方に原因があるサインです。内覧ごとの振り返りを重ねることが、成約への近道になります。
内覧対応チェックリスト
内覧の前に、次の項目を確認しておきましょう。
- 水回り(キッチン・浴室・トイレ・洗面)を重点的に掃除した
- カーテンを開け、照明をすべて点け、切れた電球を交換した
- 換気を徹底し、ペットやタバコのにおいの対策をした
- 物を減らし、収納の中も整理した
- スリッパを人数分用意した
- 住み心地や周辺環境の質問に答える準備をした
- 当日は担当者に案内を任せ、離れて待つ段取りにした
- 内覧後に買主の反応を担当者へ確認する約束をした
まとめ
内覧は、準備が9割です。水回りの清掃、明るさ、におい、物の量。どれも特別なお金をかけなくても、今日から改善できることばかりです。そして当日は担当者に任せ、聞かれたことに誠実に答える。この積み重ねが、買主の「この家に住みたい」を引き出します。
内覧の見せ方や振り返りまで一緒に考えてくれる担当者がいると、売却活動は格段に心強くなります。ハウスクローバーは、物件ではなく「担当者」から探せるプラットフォームです。売却の相談も無料でできますので、無料会員登録からエージェントを探してみてください。
よくある質問
Q. 内覧のとき、売主は立ち会うべきですか。
挨拶程度にとどめ、案内は担当者に任せるのがおすすめです。売主がそばにいると買主が本音を出しにくくなります。質問に対応できるよう、近くで待機するくらいがちょうどよい距離感です。
Q. ハウスクリーニングは入れるべきですか。
全体に入れる必要はありませんが、水回りの汚れが自力で落ちない場合は、水回りだけでも入れる価値があります。印象への効果が大きい場所だからです。
Q. リフォームしてから売ったほうがいいですか。
原則、大がかりなリフォームは不要です。買主は自分の好みで手を入れたい方も多く、費用を価格に転嫁できるとは限りません。迷ったら担当者に相談してから判断してください。
Q. 内覧はどれくらいの件数で決まるものですか。
物件や価格設定によって大きく異なります。件数が積み上がっているのに申し込みが入らないときは、価格や見せ方を見直すサインと捉えてください。
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