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売り出し価格の決め方|高すぎる価格設定が招く悪循環と見直しのタイミングを業界17年のプロが解説

知識・マインド

この記事で分かること

  • 査定価格・売り出し価格・成約価格の違い
  • 売り出し価格の決め方の基本的な考え方
  • 高すぎる価格設定が招く「売れ残りの悪循環」
  • 価格を見直すタイミングの判断基準

「いくらで売り出すか」。売却でいちばん悩ましく、そして成否を左右する判断です。

高くつけすぎれば売れ残り、安くつけすぎれば損をする。この綱引きのなかで、根拠を持って価格を決められるかどうかが、売却の質を決めます。

私は業界17年のなかで、価格設定の巧拙が結果を分ける場面を数えきれないほど見てきました。この記事では、売り出し価格の決め方の考え方と、やってはいけない失敗パターンをお伝えします。

3つの価格を区別する

まず、混同しやすい3つの価格を整理します。

査定価格は、不動産会社が算出した「売れそうな見込み額」。売り出し価格は、売主が決める「広告に出す希望価格」。成約価格は、最終的に「実際に売れた価格」です。

売り出し価格を決めるのは、不動産会社ではなく売主自身です。担当者の意見を聞きながら、最後は自分で判断する。この意識を持つことが出発点になります。

売り出し価格の基本的な考え方

基本は、査定価格と成約相場を土台に、交渉の余地を少し上乗せする形です。

中古住宅の取引では、買主からの値引き交渉が入ることが多いため、成約したい価格そのままで売り出すと、交渉後に希望を下回ることがあります。一方で、上乗せしすぎると検索にすら引っかからなくなります。買主はポータルサイトで「3,000万円以下」のように価格帯で絞り込むため、3,080万円と2,980万円では、見られる回数がまったく変わります。価格帯の境目を意識した設定は、それだけで反響に差が出ます。

高すぎる価格設定の悪循環

売り出し価格で最も避けたいのが、相場から大きく外れた高値スタートです。

物件への注目は、売り出し直後がいちばん高まります。新着物件を待っていた買主層に一斉に見られるからです。この初速の時期に高すぎる価格だと、本来買ってくれたはずの層に「予算外」と素通りされ、貴重な初速を空振りで終えることになります。

その後に値下げをしても、「ずっと売れ残っている物件」という印象がつき、さらに値下げを待たれる悪循環に入りがちです。結果として、最初から適正価格で出した場合より安く売れてしまうことすらあります。「とりあえず高めで出して、売れなければ下げればいい」は、実はいちばん損をしやすい戦略なのです。

価格を見直すタイミング

売り出し後は、市場の反応がすべての判断材料になります。

問い合わせや内覧が入っているのに決まらないなら、原因は価格より見せ方や物件の印象にある可能性が高い。逆に、問い合わせ自体がほとんど無いなら、価格が市場とずれているサインです。目安として、売り出しから1〜2か月反応が鈍ければ、担当者と価格見直しを協議するタイミングです。ずるずると小刻みに下げるより、効果のある幅で一度に見直すほうが、新着同様の注目を取り戻しやすくなります。

売り急ぎ・売り止まりを防ぐために

価格判断を狂わせる最大の要因は、期限と感情です。

住み替え先の都合で期限が迫ると、不必要な値下げに応じてしまいがちです。逆に「この家には思い入れがある」という気持ちが強いと、相場を無視した価格に固執してしまいます。だからこそ、時間に余裕を持って始めること、そして感情ではなくデータで一緒に判断してくれる担当者を持つことが大切です。

売り出し価格チェックリスト

  • 査定価格・売り出し価格・成約価格の違いを理解した
  • 成約価格ベースの相場データを自分でも確認した
  • 値引き交渉の余地をどこまで持つか決めた
  • 価格帯の境目(検索フィルタ)を意識した
  • 高値スタートの悪循環のリスクを理解した
  • 見直しの判断基準(期間・反応)を担当者と共有した

まとめ

売り出し価格は「希望」ではなく「戦略」です。相場という土台の上に、初速を活かす価格を置き、市場の反応を見て機動的に見直す。この基本を守るだけで、売却の結果は大きく変わります。

価格戦略を根拠を持って提案し、見直しの判断まで伴走してくれる担当者の存在が欠かせません。ハウスクローバーは、物件ではなく「担当者」から探せるプラットフォームです。売却の相談も無料でできますので、無料会員登録からエージェントを探してみてください。

よくある質問

Q. 売り出し価格は誰が決めるのですか。

最終的に決めるのは売主です。不動産会社の査定や助言は判断材料であって、決定権は売主にあります。

Q. 査定価格より高く売り出してもいいですか。

構いません。ただし相場から大きく外れると初速を失い、結果的に安く売ることになりがちです。上乗せは交渉の余地の範囲にとどめるのが基本です。

Q. 値下げはいつ決断すべきですか。

売り出しから1〜2か月、問い合わせや内覧がほとんど無い状態が続いたら、見直しを検討するタイミングです。小刻みに下げるより、効果のある幅で一度に見直すほうが注目を取り戻せます。

Q. 買主からの値引き交渉には応じるべきですか。

金額と相手の本気度によります。事前審査を通した買主からの現実的な交渉なら、応じる価値があることも多いです。判断に迷ったら、担当者に相場観と相手の状況を確認してから決めてください。

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ハウスクローバー Founder&CEO

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー。 ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。 また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。 全国から毎年300組以上の相談を受け、実際の売買もサポート。 マンション管理調査において、独自のノウハウとロジックを確立し、失敗しないための住宅購入エキスパートとして多くの指名買いを集める。 実際の業務の中で、多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。 2012年〜 不動産会社スタイルイノベーション株式会社を名古屋にて設立 2021年〜 ハウスクローバー株式会社を東京都港区にて設立 2023年〜 拠点を東京に移す ▶︎▶︎ このエージェントに相談する ◀︎◀︎

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