住宅売買のプラットフォーム「HOUSECLOUVER」の無料会員登録はこちら
メルマガ登録 無料会員登録

図面から耐震性を判断する(戸建編)

2020.07.25
戸建て購入

戸建の仲介をしていて、あったり無かったりの建築図面。

なくても取引自体に影響はありませんが、実際のところあった方が良いに越したことはありません。

なぜなら、図面があれば色んなことが分かるからです。

図面で分かること

図面と一言で言っても色んな種類があります。

平面図や配置図、立面図など聞けば何となく想像できるようなものから、矩計図など、聞いても良く分からないものもあります。

色々ある図面の中で僕が割と注意して見る書類があります。それは、壁面計算書というものです。

この壁面計算書で分かることは建物の耐震性です。

新耐震基準とは一言でいっても、、

昭和56年6月より改正された建築基準法以降に建てられた建物を一律に新耐震基準と呼んでいます。

一般的に新耐震基準とよばれる基準は、「震度6強以上の地震が来ても倒れないこと」です。

この新耐震基準は新しく建築するにあたり最低限満たすべき基準ですが、新耐震基準の中にも耐震性のランクというものが存在するのです。

その建物の持つ耐震性を判断するのに役立つのが壁面計算書なのです。

壁面計算書をどうやってみる?

耐震性は設計壁量の合計を、新耐震基準を満たすために必要な必要壁量を割った数字で判断します。

間取りの縦方向と横方向、そして階ごとにそれぞれ見ていきます。

例えば、1階の縦方向の設計壁量の合計が1820だったとします。そして必要壁量が1512だっとします。

これを計算すると、1820÷1512≒1.204になります。

ちなみに1.0が新耐震基準で必要とされる数字で、それ以上で数値が高ければ高いほど耐震性があると判断できるようになります。

僕の感覚だと、2くらいあると結構強いなという感じです。

壁面計算書にはこの数字がすべて書かれているので、図面を見ながら「この家は通常よりも耐震性がありそうだな」とか勝手に考えたりしています。

かなりマニアックな方法かもしれませんが、あなたももし具体的に物件を検討するような時があれば、是非図面を取り寄せてみて、この壁面計算書をみてみましょう。

この記事は参考になりましたか?

これからの住宅売買の新常識
「人」から探す、家探し

ハウスクローバー Founder&CEO

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー。 ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。 また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。 全国から毎年300組以上の相談を受け、実際の売買もサポート。 マンション管理調査において、独自のノウハウとロジックを確立し、失敗しないための住宅購入エキスパートとして多くの指名買いを集める。 実際の業務の中で、多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。 2012年〜 不動産会社スタイルイノベーション株式会社を名古屋にて設立 2021年〜 ハウスクローバー株式会社を東京都港区にて設立 2023年〜 拠点を東京に移す ▶︎▶︎ このエージェントに相談する ◀︎◀︎

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

コメントを残す

メルマガ登録 無料会員登録
目次