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AI査定、どこまで信じますか?

宮田明典(ハウスクローバー株式会社)

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー。
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
相談は全国から毎年300組以上、実際の売買もサポートするエキスパート。
多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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自宅の書斎より、

先日、契約を予定していたお客様から急な相談がありました。

話を聞いていると、物件を探すときに参考にしていたマンションレビューで、妥当な価格が急に1000万円近くも下がっていたと言うことでした。

物件価格は3000万円半ばくらいで、そこから急に1000万円落ちるので、確かに不安を感じさせるには十分な理由になります。

さて、ここで少し考えたいのが、このようなAI査定のサービスはここ最近たくさん出てきていますが、どこまでその数値は正確なのでしょうか?と言うことです。

AI査定サービスはネットで出ている過去の販売履歴などから数値を拾ってきます。

販売価格と成約価格はもちろん違いますが、ネットには成約価格は掲載されていません。

また販売価格も部屋の状態によって大きく変動します。

室内が相当リフォームが必要であれば相場よりも少し安く売りに出されることもあれば、稀にですが事故がある部屋や、不動産業者があまり相場に詳しくなかったのか、明らかに安い販売価格で販売されることがあります。

AI査定は過去のデータを拾って、一定の計算ロジックで査定されるようになっていますが、不動産取引は個別性もあり、イレギュラーな販売もあります。

それに計算ロジックが合う物件と合わない物件もあります。

私の考え方として、AI査定はあくまで参考にするのはいいけれど、100%信頼できるものではないと言うことです。

本当の相場はレインズにアクセスできて、周辺の成約事例も把握している不動産業者にしかできません。

AIや機械は便利ですが、そのように使い分けてもらったほうがいいのではないでしょうか。

冒頭の3000万円半ばの評価だった物件が急に1000万円も落ちたりするのは、おそらくロジックの修正かと思います。

実際レインズの成約データや周辺の成約データから考慮しても、なぜ1000万円も下がったのかはわかりませんが、この手のサービスにあまり振り回されないようにしましょうね。

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多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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