「実際に戸建ての売却をしているが、思うように進まない」
「これから戸建ての売却を検討しているが、本当に自分の物件が売れるか不安」
「売却が難しい戸建ての特徴を知りたい」
この記事に辿り着いた方の中には、このように考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際に、戸建ての売却は、よくマンションよりも難しいというイメージを持っている方も多いようです。
そして売却を進めるうちに、「思ったように売れない」「なぜ売れないのか分からない」といった悩みに直面することも少なくありません。
しかし、すべての戸建ての売却が難航するものではなく、早期に売却されていく物件もあります。
そこで、この記事では、戸建ての売却が難しくなる原因を解説し、その解決策を具体的にお伝えします。
戸建ての売却をスムーズに進め、早期に売却するためのポイントを、業界歴15年以上の現役のプロが解説します。
今現在、戸建ての売却で悩んでいる方も、これから戸建ての売却をお考えの方も、参考になる内容となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。また同時に、毎年全国から2〜300組ほどの不動産売買希望者の相談があり、実際の売買もサポートする現役の不動産エージェントでもある。業界歴は15年以上。多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅売買に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営している。自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。
このエージェントに相談する
そもそも戸建ての売却はマンションよりも時間がかかる
まず戸建ての売却にかかる期間は、マンションよりも長くなります。
これは需要そのものの問題もありますが、マンションと比較して個別性が非常に強いということも理由としてあげられます。
例えば、マンションであれば、管理や修繕は管理会社が行なってくれるので、物件の状態に差が少なく、立地や間取りなど、比較検討が行いやすいです。
しかし戸建てでは、立地はもちろん、土地の形状や、所有者の管理状況によって、物件の状態が大きく変わります。
実際、レインズを運営している公益財団法人東日本不動産流通機構が公表した「首都圏不動産流通市場の動向(2022年)」によると、2012〜2022年の不動産の平均売却期間は、中古マンションが76.8日、中古戸建住宅が95.5日となっています。
これはレインズに掲載されて、掲載が終わるまでの平均期間です。
つまり売却活動を開始して、買い手が見つかり、売買契約が終わるまでの期間です。
これに不動産仲介業者選びや、売却準備、売買契約後の買い手のローン審査期間や引き渡しまでの期間を考慮すると、戸建ての売却は準備から引き渡しまで、およそ半年くらいかかるというのが平均的な期間です。
この他にも土地の確定測量などが加わると、さらに売却期間が長くなります。
このように、戸建ての売却は、物件にもよりますが、マンションよりもそもそも時間がかかるということを覚えておきましょう。
戸建て売却が難しくなる10の原因
ここからは、戸建ての売却が難しくなると考えられる10の原因について解説します。
今現在、戸建ての売却をしていて難しいと考えている方は、以下の内容に当てはまっていないか確認しながら読み進めてください。
これから戸建ての売却を考えている方は、どのようなことに注意すればいいのかを理解しながら読み進めると、売りに出す際の注意点がわかります。
1. 価格設定が高すぎる
戸建てに限らず、不動産の売り出しにおける最重要ポイントは、売り出し価格、つまり価格設定です。
この価格設定を間違えてしまうと、売れるものも売れなくなってしまい、売却期間が長期化して、結局相場よりも安い価格でしか売れなかったということは、実際の営業現場でもよく見かけます。
原因は、一括査定サイトなどを利用して売却を進めた時に、一番高い査定価格を出してきた不動産会社に依頼し、高い価格設定で売りに出してしまうことです。
売る側としては、少しでも高く売りたいという気持ちは理解できますが、一方で買い手は「少しでも安く買いたい」という気持ちがあります。
相場というのは、この「少しでも高く売りたい」と「少しでも安く買いたい」という気持ちが交渉をして価格が成立し、その集合体とも言えるのものです。
ですから、相場を無視した価格設定は、売却期間をいたずらに長くしてしまうだけでなく、その負の副作用として、相場よりも安い価格でしか売却できないという結果にも繋がりかねません。
2. 物件の状態が良くない
物件が古くなっていたり、設備が劣化していると、売却が難しくなることがあります。
買い手は、購入後のリフォームや修繕にかかるコストを考慮するため、リフォーム費用を考慮すると、どうしても割高に感じてしまうからです。
例えば、築20年以上の物件で、外壁や屋根の修繕が必要な状態では、買い手が購入をためらうことが多いです。
常日頃のメンテンスを怠らないようにすることで、売却時に売りやすい状態にすることができます。
3. 室内の印象が良くない
室内の第一印象が悪いと、買い手の興味を引くことが難しくなります。
例えば、壁紙の汚れや煩雑とした状態だと、室内の広さや住み心地が悪く感じられることがあります。
人は最初の30秒でその物件が購入対象になるかどうかを判断していると言われているくらい、印象は大切なものになります。
4. 立地条件や周辺環境が悪い
立地が不便な場所にある物件は、売却が難しくなることがあります。
例えば、駅から遠い、周辺に商業施設が少ない、治安が悪いなど、立地条件に問題がある場合、売却に苦労することが多くなります。
他にも、市場の需要が低いエリアや、供給が過剰なエリアでも、売却が難しくなることがあります。
地域の人口減少や、供給過剰が原因で買い手が少ない場合、価格競争が激しくなり、売り手にとって厳しい状況が続きます。
例えば、地方都市の郊外で新築物件が増え続けるエリアでは、中古戸建ての売却が特に難しくなる傾向があります。
5. 土地が広すぎるor狭すぎる
戸建ての売却がマンションと違い、難しいと感じる要因の一つに、土地の形状があります。
例えば、建物に対して土地が広すぎる物件は、いくら建物の価格を低めに見積もったところで、土地の広さがある分、どうしても価格が高くなり過ぎてしまうことがあります。
逆に土地が狭すぎるのも売りにくい原因になります。
特に都心部を中心に、狭小地の3階建てが多く供給されていますが、狭い土地の戸建ても建物が新しいうちは問題になりませんが、建物が古くなると、土地の価値もほとんどなく、売り出し価格と実際の資産価値に乖離が出てしまい、売りにくくなることがあります。
特に2階建が多いエリアでの、狭小地3階建は、私の知る限り、売却期間がそれ相応に長くなることが多いです。
6. 売却のタイミングが悪い
売却のタイミングが悪いと、物件がなかなか売れないことがあります。
不動産市場の動向や時期によって、売却しやすい時期とそうでない時期があります。
例えば、年末年始や夏場の暑い時期、経済不安が広がっているタイミングでは、買い手が少なく、売却活動が停滞しがちです。
7. 広告や販売活動が効果的でない・囲い込みをされている
販売活動が不十分だと、売却が難航することがあります。
広告戦略が効果的でない場合、ターゲット層にリーチできず、物件の存在が十分に認知されません。
例えば、インターネット広告が少なく、物件の魅力を伝える写真や情報が不足している場合、内見希望者が集まりにくくなります。
その他にも、物件の魅力を伝えられるような表現が不足していたりする場合もあります。
最悪なケースとしては、不動産仲介業者が「囲い込み」をしている場合です。
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囲い込みとは、不動産業者が売主からだけでなく、買い手からも仲介手数料をもらうことで、一度の取引で売上が倍になることから、他の不動産業者への紹介を言葉巧みに断り、自社に問い合わせが来た顧客にしか紹介しないという、不動産仲介業者だけが得をして、売主も含め他の人は損しかしないという最悪の悪しき監修です。
今でこそ、だいぶ減りはしたものの、私もいまだに営業の現場で見かけます。
私も経験則とデータから言えば、売主から預かった物件を、SUUMOなどの広告などに掲載して売却活動をしていても、結果として8割が、他の不動産仲介業者が連れてきた買い手で決まっています。
当たり前ですが、買い手候補が多い方が、より早く高く売れる可能性が高まります。
見破りにくいと思ってしまうかもしれませんが、後述する対策にて、見破り方や対策をお伝えします。
8. 買い手のローン審査が通らない
買い手がローン審査に通らないと、そもそも売買契約が成立せず、売却が難しくなります。
買い手のローンが通らない理由は大きく分けて2つあります。
それは、買い手の収入や信用情報に問題がある場合と、物件そのものに問題がある場合です。
買い手の問題は、こちらの問題ではないため、如何ともし難いですが、物件そのものに問題があるときは、内容によってはより一層売却が困難になることも有ります。
具体的な例を挙げると、建築をしたときは適法であったとしても、増改築をした際に、知らない間に物件が違法建築状態になってしまうことがあります。
例えば、建築基準法では、10平米を超える増築をする際は、建築確認申請が必要であると規定しています。
サンルームや車庫、倉庫を増設した際に、この法律のことを知らずに違法建築となっているケースなどが、それに該当します。
違法建築状態になってしまうと、住宅ローンそのものが利用不可となってしまうので、何らかの是正が必要になります。
もし是正を行わないと、買い手は現金客に絞られることとなり、母数も減ることから売却が難航します。
現在の状況をまず確認したい方は、経験豊富な不動産エージェントに相談してみると良いでしょう。
ハウスクローバーでは、全国の優良な担当者が探せるサイトとなっていますので、ぜひ活用してください。
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不動産売却や住み替えは、不動産エージェント探しから|ハウスクローバー
全国の優良な不動産エージェントが探せるサイトです。一定の基準と運営による面談をパスした担当者のみ掲載しています。また掲載後も囲い込みに対するペナルティーなど、消費者が損をすることがないように厳格なルー ...
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9. 共有名義などの複雑な権利関係
共有名義や相続などの複雑な権利関係があると、売却が難しくなります。
例えば、相続した物件で相続人が多数いる場合、全員の合意を得るのに時間がかかり、売却が進まないことがあります。
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10. 不動産業者の選定が適切でない
適切な不動産業者を選べていないと、売却が難しくまります。
そもそも、戸建てに限らず、不動産売買は不動産業者、さらに言えば担当者によって結果が大きく変わります。
先ほど解説した「囲い込み」を行うことは言語道断ですが、媒介契約(売却の依頼)を取るために高めの価格設定を提示していたりするなど、倫理観に問題がある担当者もいます。
その他にも、相場や売却経験が乏しく、価格設定を間違えていたり、適切な売却戦略を立てることができない、経験や知識不足の担当者もいます。
さらには、レスポンスやフットワークが悪く、せっかくのチャンスを自らの怠慢で逃してしまっているような、プロとしてそもそも失格な担当者もいます。
このように、担当者選びを間違えてしまうと、そもそも売り方によっては、それなりの値段で早期に売却ができたのに、時間だけがかかり結果として相場よりも安い価格でしか売れなかったということもあります。
私は、これまで500件ほどの売買をしてきていますが、「残念だな」「売主さんが可哀想」と感じるような担当者も山ほど見てきました。
不動産業界の人間なら誰でも分かっている事実ですが、不動産売買は「担当者」次第です。
私が、不動産業務とは別に企画運営をしている、ハウスクローバーは、全国の不動産事業者の優良な担当者を探すことができるサイトです。
実際に私のこれまでの経験から、担当者の掲載も面談をパスしないと出来ないですし、サイトのルールとして、囲い込みなどの行為を明確に禁止していることはもちろん(違反者は退会処分)、ユーザーの評価によって、担当者の良し悪しを見える化しています。
このようなサイトを活用しながら、優秀な担当者と、戸建ての売却戦略を一緒に考えていきましょう。
ハウスクローバーで出来ること
戸建て売却が難しくなる理由についての9つの対応策
ここまで戸建ての売却が難しくなる原因について解説してきましたが、ここからは、戸建ての売却がスムーズに進むための対応策について解説をしていきます。
今現在、戸建ての売却がうまくいっていないという方も、これから売却を検討している方も、ぜひこの対応策を参考にして売却戦略を立てるようにしてください。
1. 適正な価格設定を行う
戸建ての売却が難しくなる原因でも触れましたが、売却戦略において最も大切なのは、価格設定です。
まずは、不動産業者に問い合わせる前にご自身でも、ある程度の相場感を掴んでおきましょう。
ご自身の戸建ての価格相場の調べ方については、こちらの記事に詳しく記載しておりますので、合わせてご参照ください。
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https://houseclouver.jp/sale/ikkodate-baikyaku-nagare/
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この相場と、不動産業者から周辺の成約事例などを共有してもらい、どれくらいの価格設定で売りに出すのかを考えていきます。
また価格設定には、強気の価格設定で問題ない物件と、相場に合わせるべき物件があります。
強気の価格設定でも問題のない物件は、
- 土地の広さが適切な大きさ(エリアにもよるが30〜40坪くらい)
- 間口が広く、整形地
- 平坦な土地
- 築10年以内の建物
- 立地に希少性がある
などです。
もちろん、エリアや周辺の競合環境などにもよりますので、不動産仲介業者の担当者(不動産エージェント)としっかり打ち合わせをしてください。
もし、今売却中で明らかに相場と価格設定がかけ離れているときは、時間的な余裕があれば、一度売り止めをしてから、3ヶ月から半年くらいの時間を空けて、再度売りに出した方がいい時もあります。
売却中の値下げは、場合によっては買い手にとって「この物件売れないんだな」「何か問題があるのかな」というネガティブなイメージを持たれることがあります。
そのようなネガティブなイメージを持たれるよりも、一旦売り止めにして、買い手候補が一巡して入れ替わるタイミングで、適正な価格で再度売りに出すというのも、一つの販売戦略になります。
2. 費用対効果の高いリフォームや修繕を行う
物件の状態があまりにも良くないのであれば、リフォームや修繕も検討しても良いでしょう。
ただし、リフォームであれば何でも良い訳ではありません。
高いリフォームをしても、必ずしも納得できるような費用対効果を得られるわけではありません。
買い手の中には、ご自身で希望のリフォームやリノベーションを行いたいと考える層も一定数います。
なるべく費用を抑えて効果が高いと見込まれるリフォームを取捨選択しながら検討をしましょう。
ちなみに、私が考える費用対効果の高いリフォームは以下のものになります。
内装のクロス(壁紙)の張り替え
壁紙の張り替えは、費用対効果が高いリフォームの一つです。
汚れや傷が目立つ壁紙を新しくするだけで、室内が明るく清潔な印象になります。
特に居室やリビングなど、家の中心的なスペースの壁紙を張り替えることで、物件全体の印象が大きく向上します。
ただし空き家の場合であれば実施しやすい対策ですが、住みながら売却する場合は、クロスの張り替えは向きません。
水回り(キッチン、浴室、トイレ)の簡易リフォーム
水回りは、買い手が特に重視するポイントの一つです。
キッチンや浴室、トイレの状態が古かったり汚れていたりすると、購入意欲が下がってしまうことがあります。
そこで、シンクや蛇口、トイレの便座などを部分的にリフォームすることで、清潔感を大幅に向上させることができます。
全面的なリフォームは高額になることが多いですが、部分的なリフォームならコストを抑えながら効果を出すことができます。
外壁や屋根の補修・塗装
外観は物件の第一印象を決定づける重要な要素です。
色あせやひび割れが目立つ外壁や屋根は、物件全体の印象を悪くする原因となります。
補修や再塗装を行うことで、見た目の印象が大きく改善され、物件の価値も向上します。
広い面積を持つ外壁や屋根の塗装は高額になる場合がありますが、部分的な補修であれば比較的低コストで実施可能です。
玄関ドアの交換またはリペイント
玄関は家の顔ともいえる部分で、訪れる人に最初の印象を与える場所です。
古くなった玄関ドアを交換したり、リペイントすることで、物件全体の印象を良くすることができます。
ドアの交換はコストがかかる場合もありますが、リペイントやハンドルや取手の交換だけでも、効果的なリフォームとなります。
照明の交換や増設
照明は室内の雰囲気や広さを大きく左右する要素です。
古い照明器具を新しいLED照明に交換したり、暗い部屋の照明を取り替えたりすることで、室内を明るくし、居住空間の快適さを向上させることができます。
比較的低コストで実施できるため、費用対効果の高いリフォームといえます。
庭や外構の簡易整備
手入れが行き届いていない庭や外構は、物件全体に対してネガティブな印象を与えることがあります。
雑草を除去し、整えるだけでも、物件の見た目が大きく改善されます。
自分で手入れを行えば費用はほとんどかからず、業者に依頼する場合でも比較的安価で済むため、売却前に実施する価値があります。
ココがポイント
ここまで解説してきたリフォームのポイントは、新築のようなリフォームでなく、「このままでも住めなくないな」といかに思ってもらえるかということです。
ただし余裕資金の有無や、築年数や他の要因も総合的に判断していきますので、非常に難易度も高い戦略でもあります。
戸建ての売却が担当者次第で結果が大きく変わると言われる、真骨頂な部分でもあります。
3. ステージングを実施する、室内の印象を良くする
室内の第一印象を良くすることが、売却においては、多くの人が思っている以上に重要です。
ステージングやクリーニングによって、室内を明るく清潔に保つことで、買い手の心を掴みやすくなります。
ステージングとは?
ステージングとは空き家なで、生活のイメージがしづらい物件に家具などを配置することで、価値向上を見込める手法になります。
新築マンションのモデルルームなどに配置されている家具なども、ステージングになります。
中古取引市場が活発なアメリカでは、売却時にステージングは必須のものとして考えられています。
また空き家ではなく、住みながら売却をする場合でも、ステージングを活かすことができます。
ステージングの本質は、内覧時の印象をあげることです。
筆者の過去の事例では、1年ほど売却が難航していた中古戸建ての売却相談をいただき、室内の清掃を徹底してお願いしたところ、3ヶ月後に無事売却できました。
清掃のポイントは
- 玄関をとにかくきれいに、外側の印象をよくすること。
- 部屋に入った時に一番目がいく箇所をコーディネートする(ニトリの雑貨などでも十分効果が見込めます)
- 引越しの時に捨ててしまうようなものは先に捨ててしまい、生活感を極力減らし、スッキリとした印象を内覧者に与えられるように意識する
時間と労力が必要にはなりますが、費用対効果は抜群です。
4. 立地の弱点を補う情報を提供する
立地の利便性に不利を感じるのであれば、立地の弱点を補う情報を提供することで、買い手の関心を引くことができます。
立地が不利な場合でも、その地域の魅力や利便性を強調することで、買い手の不安を解消しやすくなります。
例えば、地域の開発計画や、周辺の便利な施設を紹介することで、購入意欲が高まったケースもあります。
売却時に物件の周辺環境や、今後の開発計画についての情報を収集し、買い手にとって魅力的な要素をアピールしましょう。
5. 売却のタイミングを見直す
売却のタイミングを見直すことも、売却を成功に導く重要な要素になります。
市場の動向や季節を考慮し、売却のベストタイミングを選ぶことで、買い手の関心を引きやすくなります。
例えば、春の転居シーズンに合わせて売り出したところ、短期間で売却が成功したケースがあります。
不動産のプロの意見も参考にしながら、市場の動向を見極め、売却のタイミングを最適化しましょう。
必要であれば、売却時期を調整することも検討してみてください。
こちらの公式LINEに友だち登録をしていただくと、毎月レインズのデータによるマーケット情報が送られてきます。
公式LINE@に友だち登録すると
6. 効果的な広告戦略を見直す・囲い込みのチェックをする
物件の広告が、魅力がターゲットに伝わるような内容になっているのか。
チェックポイントとしては、物件の写真がしっかり掲載されているか、またコピーなどの文章が魅力的なものになっているかチェックしましょう。
広告は不動産業者が行うものになりますが、不動産業者任せにするのではなく、どのような広告媒体に、どのような内容で出稿されているか、しっかり確認するようにしましょう。
また囲い込みについてですが、以下のことをチェックしてください。
レインズの掲載情報を確認する
レインズとは、不動産業者で共有する物件データベースシステムのことです。
全国の不動産業者がアクセスできるため、より早く物件の売却を達成するために、不動産業界には欠かせないシステムです。
不動産仲介業者は、売り物件を預かった時に、このレインズに掲載することが義務付けられています。(媒介契約の種類による)
レインズに登録されたら「登録証明書」が発行されますので、この書類を依頼後は必ず受け取るようにしてください。
そしてレインズの掲載を確認するとともに、売主専用のログイン情報で内容を確認することができます。
レインズについて、より詳しい内容をこちらの記事にまとめてありますので、合わせてご参照ください。
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https://houseclouver.jp/sale/hudousanbaikyaku-reins/
houseclouver.jp
内覧をする買い手候補が、他社の業者の顧客がいるかどうかを確認する
レインズに登録していないのは論外ですが、仮にレインズに登録をしていても、言葉巧みに囲い込みをする業者が増えてきています。
そんな時に確認したいのが、内覧に連れてくる候補が、自社の顧客ばかりでないかということです。
他の不動産会社にも情報をオープンにしていれば、他の不動産業者らしき人間と一緒に、買い手候補が内覧をしにきます。
しかし、自身の担当者が連れてくる買い手後方ばかりの場合は、囲い込みをしている可能性が高いと言えます。
私の経験からいっても、自社よりも他社が買い手候補を連れてくることの方が圧倒的に多いので、自社の買い手候補ばかりというのは、基本的にあり得ないです。
疑いがあるときは、さりげなく他の不動産会社に連絡して、内覧ができるかどうか確認をしてみましょう。
7. 買い手のローンが通らない理由に対処をする
買い手のローン審査が通らない場合、その原因に対処しましょう。
特にローンが通らない理由が物件にあるときは、なるべく早めに建築士などの専門家に相談し、是正ができるか検討をするようにしましょう。
8. 権利関係の整理を行う
複雑な権利関係は、売却前に整理しておきましょう。
できれば、売却前に共有者全員と合意をとり、委任状をもらうようにしてください。
権利関係が整理されていないと、買い手がリスクを感じ、購入を躊躇する可能性があります。
必要に応じて、法律の専門家に相談することも検討してください。
9. 信頼できる不動産業者の担当者を選ぶ
戸建ての売却に限らず、個別性が強い不動産売買では、会社がどこかよりも、担当者の影響をより大きく受けます。
いくら大手であっても、担当者が経験が浅く、エリアに精通していなければ、売却が難航したり、本来もっと高く売れたはずの物件が、安くなってしまったりすることが往々にしてあり得ます。
また経験だけでなく、倫理観や、営業マンとしての資質に問題がある担当者も多く存在します。
ここまで読んでくださったあなたは、担当者の重要性を理解できていると思います。
担当者選びを間違わなければ、ここまで解説してきたことは、担当者としっかり対策ができます。
戸建ての売却を検討する際は、まずは担当者探しから始めることが、成功への一番の近道です。
私が企画運営しているハウスクローバーは、全国の優良な担当者が選べるサイトとなっております。
このようなサイトを活用しながら、あなたの戸建て売却を進めていきましょう。
利用者の声
AI査定で目安を把握できたり、住宅ローンの残債を入力すると手残りで自動で計算できたり、不動産エージェントに個人情報を共有せずに問い合わせができたりと、不安を感じるところを全てカバーしてくれている。
良い担当者に出会えた
50代女性
売却を相談した大手の不動産業者の対応に不信感を感じ、ハウスクローバーに辿り着きました。担当者でこんなにも違うのかと驚きました。
仲介手数料のみで利用できる
40代男性
会員サイトを使いこなせるか不安があったが、シンプルで使いやすく事務局のフォローもしっかりしていた
よくある質問(FAQ)
Q: 不動産仲介業者の囲い込みが疑われる場合、どのようにしたらいいですか?
担当者にいきなり確認するよりは、事実確認を他の不動産業者に依頼してみましょう。
そのような不動産業者がいない場合はこちらにご連絡ください。
確認のお手伝いをします。
事実確認をもとに、媒介契約の解除をしてもらうようにすると良いでしょう。
また、各都道府県の免許を発行している役所や、仲介業者が加盟している宅建協会に相談してみるのも手です。
Q: 物件のリフォームは売却にどのくらい効果がありますか?
リフォームは、すればするほど物件の魅力を高め、売却成功率を上げる効果があります。
ただし、お金をかけたらその分だけ売却額が増えるものではありません。
費用対効果のバランスがとても大切で、この戦略には非常に高い経験値が求められます。
ハウスクローバーを活用して、戸建ての取り扱い実績が豊富な担当者を探すようにしてください。
Q: 売却が難しい場合、他にどのような選択肢がありますか?
買取やリースバックなど、仲介以外の売却方法も検討することができます。
仲介での売却が難しい場合、他の選択肢を利用も検討してみてください。
それぞれにメリット、デメリットがあります。
買取については、こちらの記事でも詳しくまとめてありますので、合わせてご参照ください。
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https://houseclouver.jp/sale/hudousanbaikyaku-kaitorinohougaiiriyuu/
houseclouver.jp
リースバックについては、こちらの記事でも詳しくまとめてありますので、合わせてご参照ください。
-
https://houseclouver.jp/sale/leaseback-koukai-demeritto/
houseclouver.jp
戸建て売却の成功には原因の特定と対策が重要
戸建て売却の成功には、売却が難しい原因を正確に特定し、適切な対策を講じることが必要です。
売却が難しいと感じる理由は、価格設定、物件の状態、立地条件などさまざまです。
これらの問題を解決することで、売却成功のチャンスが大きく広がります。
売却が難しいと感じたら、まず原因を見つけ、適切な対応策を取りましょう。
これらの相談や適切な売却戦略を立案するためにも、最適な不動産エージェントを探しましょう。
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不動産売却や住み替えは、不動産エージェント探しから|ハウスクローバー
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