自宅の書斎より、
以前、ニュースで生涯未婚率が男性で23%、女性で14%という数字が公表されていました。
そして結婚平均年齢も年々上昇しています。そんな中「お一人さま」と呼ばれるジャンルも登場してきました。
この「お一人さま」という言葉は決してネガティブな言葉でなく、男女関係なく年齢に関係なく人生を“おひとり”で謳歌している方々を指すようなポジティブなイメージが感じられます。
そして最近の傾向ですが、男女に限らず「お一人さま」の住宅購入が増えてきています。
当社で住宅を購入されている方の割合で言えば、2~3割くらいはお一人さまの気がします。
うちの会社が割と中心部の方にあるので、地方に比べるとその傾向が高いかもしれません。
もしかしたら、このブログを読んてくれている方の中にもいらっしゃるかもしれませんね。
きっかけは、やはりこのまま家賃を支払続けるのがもったいないからというのが多い気がします。
しかしお一人さまの場合、一般的なファミリータイプとは少し物件を見る観点も違ってきます。
ここではお一人さまが住宅を購入するためのポイントをまとめてみました。
資金計画はしっかりと
これはお一人さまに限ったことではないですが、現在の収入や資産状況、将来の予測などから、購入できる適正な予算を設定しましょう。
ファミリーに比べると比較的都心部に寄ってくる傾向がありますが、予算によってターゲットになる物件も変わってきます。
あまり予算が低い物件をみても、古くて狭いマンションになってしまうかもしれませんし、高すぎる予算の物件を見るのもある意味目に毒です。
物件を買いたいなと思ったら、まずはファイナンシャルプランナーなどを活用し、ファイナンシャルプランニングを行うようにしましょう。
生活きり詰めるのはNG
資金面とつながる話なのですが、「自分へのご褒美」的な意味合いを持たせてしまうのも考え物です。
「自分へのご褒美」自体が悪いのではなく、そこで無理をしてしまうことが良くありません。
せっかくマンションを買ったのに、その支払いがきつくて、色々我慢しなければいけなくなったなど。
最初はマンションも綺麗でこれまでよりも家飲みを増やせばいいかといった考え方は出来るだけ排除したほうがいいように感じます。
今買う住宅は終の住まいでは無い
これはファミリーにも言えることですが、お一人さまの場合はより考えておくべきことです。
転職、転勤、結婚など、ファミリーの方よりも住宅を住み替えるタイミングが多くなります。
僕の友人にもお一人様でマンションを購入したものの、結局海外に移住した人もいました。
こういうケースを考える場合、売却しやすかったり、賃貸として貸しやすい立地や流動性が物件選びのポイントになります。
100%希望通りの住宅はまず無い
僕が感じている傾向として、ファミリーよりもお一人さまの方が、物件に対するこだわりが強いように感じます。
ファミリーの場合は、複数人いますので、自分が良くなくても奥さんがいいと言うから、となりますが、お一人さまの場合は自分の希望がすべてです。
注意したいのは、その感覚で探しだすと、自分にとっての100%を追求してしまうことです。
100%希望を満たそうとしたら、時間もいたづらにかかってしまいますし、予算内で収まることも難しくなってきます。
そうならないために、自分の価値観で譲れるところと譲れないところなどに優先順位を付けるようにしましょう。
全般的にお一人様に限らずファミリーにも言えることですが、よりその人の価値感がダイレクトに反映されやすい分、気を付けておきたいことをまとめてみました。
宮田明典