住宅ローン

ネット銀行に申し込む前に知っておきたい7つの注意点

2020年3月17日

ネット銀行 住宅ローン

オフィスのデスクより、

住宅ローンの中で、まだまだ総数としては少ないですが、一定の存在感があるネット銀行。

私もよく住宅ローンのお話をするときに話が出てきます。

ただ見た目の金利だけでなく、見えないところの注意点もありますので、今日はそのあたりのことをお伝え出来たらと思います。

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ネット銀行と一般的な金融機関の違い

そもそもネット銀行とは一般的な銀行と少し仕組みが変わっていて、店舗を持たない無店舗型であることです。

店舗を持たず人員も必要最小限なので、運営経費が安く、その分金利を安くすることができるメリットがありますが、中にはこういったことがデメリットになることもあります。

ネット銀行に申し込む前に知っておきたい7つの注意点

それではいったいどんな注意点があるのかを説明していきます。

1.審査が比較的厳しい

まず一つ目が一般的な銀行よりも審査が厳しくなることです。

これはネット銀行が通常の金融機関が利用する保証会社がないことが考えられます。

保証会社と、借りた人が返せなくなった場合、銀行は保証会社から全額一括返済を受け、借りた人へは保証会社から請求が行くようになります。

ネット銀行では保証会社がないので、何かあった時のリスクは銀行が負うため、一般的な銀行と比べてリスクが高くなります。

その分審査は厳しくなります。ネット銀行は審査基準を公表していませんが、私の感覚では自己資金が多くいることが多い気がします。

2.審査に時間がかかる

仮審査はネット画面で行うため、早いのですが、そのあとの本審査にかなり時間がかかります。

売主が売り急いでいる時などは、それが理由で利用できないこともあるくらいです。

このあたりは人が少ないからというのもあると思いますが、金利の安さとトレードオフになるところです。

3.繰り上げ返済では損になる

よく借りている間に繰り上げ返済を考えている方や、近い将来売却することも考えている方は損する可能性があります。

一般的な銀行から住宅ローンを借りるときは、銀行の事務手数料が数万円と安く、保証料で数十万円から金額によっては百万円くらいいくこともあります。

しかしネット銀行だと、保証会社がないため、保証料がかからないのですが、保証料と同じくらいの銀行の事務手数料がかかります。

この保証料と銀行の事務手数料がポイントになります。

保証料は、早く返した分(期間が短くなった分)については戻ってくるのです。しかし、銀行の事務手数料は一切戻ってきません。

つまり繰り上げ返済や一括返済をしたとき、一般的な銀行であれば諸費用の一部が戻ってくるものの、ネット銀行は戻ってきません。

金利が安くても実質金利で比べると逆に高ついた、なんてケースもあるので注意が必要です。

4.書類の不備が発生しやすい

一般的な銀行であれば、書類の記入などは担当者の面前で行うので不備は発生しにくいのですが、ネットだと郵送でやり取りするものもありますので、不備が発生しやすく、その分書類のやり取りで審査の時間がさらに伸びてしまうことがあります。

5.旧耐震や特殊なケースはNG

基本的に旧耐震基準と呼ばれる物件は取り扱いができません。

また特殊なケースも人員的な観点から断られることが多いようです。

6.つなぎ融資が利用できない

土地を購入して建物を新築する場合、土地と建物の決済のタイミングがずれるため、つなぎ融資と呼ばれる制度を利用することが多いのですが、ネット銀行ではつなぎ融資自体ができないところがほとんどです。

7.事前審査の精度が低い

ネット銀行の場合、個人信用情報機関などを仮審査のときにチェックせず、返済比率だけを見ているところもあります。

そうなると、仮審査が通って売買契約を締結したものの、本審査で通らずに落ちるということも考えられます。

メリット・デメリットを理解した上で選びましょう

このように、金利が安いネット銀行もいいことばかりではありません。

メリット・デメリットをしっかり理解した上で、あなたにとって最適な選択が出来るといいですね。

宮田明典

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