オフィスのデスクより、
ちょうど今扱っている土地の案件で懸念材料として電柱をどうするかという問題があります。
電柱はあっても当然と思う人や、邪魔に感じるなど人によって感じ方は変わると思います。
しかし、長い目で見た時に、電柱のある無しが街の資産価値に影響するのかを考えてみたいと思います。
無電柱化とは?
あなたは無電柱化という言葉をご存知でしょうか?その字が表す通り、電線を地中に埋め込んでしまって、電柱を無くしてしまおうという計画です。
この考え方が出てきたのは、阪神淡路大震災の時で、街のいたるところにあった電柱が倒れて避難や救助の妨げになったことがきっかけと言われています。
そもそも日本は諸外国と比べて無電柱化が遅れていると言われています。そしてその結果、日本の街並みは景観的に劣ると評されているのです。
そんな安全面からも、景観面からも、電柱はあまり良いものとされていないのです。街の安全面や景観は、諸外国であれば資産価値に直結します。
ちなみに、ロンドンやパリ、香港、台北、シンガポールなどでは100%無電柱化が進んでいます。どこの国も景観が売りになっている都市ですよね?
それに対して日本では、平成28年度の国土交通省のデータによれば、東京23区で8%弱、名古屋市ではたったの5%です。ほとんど進んでいませんよね。
(参照:無電柱化の整備状況 )
電柱や電線がある街と無い街
しかし、そうはいっても少しずつではありますが、無電柱化は進んでいます。
中部地方の無電柱化事例マップが公表されているので、ぜひ見てみてください。あなたも知っている街並が載っていると思います。
⇒ http://www.cbr.mlit.go.jp/joho_box/denchu/
実際見比べてもらうと分かると思いますが、無い方がかなりスッキリしています。
このような電柱や電線が無い街は、まだまだ全体としてみれば少数派であるため、今の時点で資産価値にはほとんど影響はありません。
しかし、実際に電柱の無い街に見慣れてくると、電柱や電線がある街並みが結構汚く見えてくるのです。人間の慣れって怖いですね。
僕なんかはプロなので、そういう街並を見る機会も多いですが、そうでない人たちにもこの違いが目立つようになってきたころ、おそらく電柱や電線が資産価値に反映してくるのではないかと考えています。
まだまだ電柱や電線が無いことが資産価値に反映してくるのは、先のことにはなりそうですが、少し気にしてみてもいいのかもしれないですね。
あなたも少し電柱や電線がどれくらい街にあるか見てみてはいかがでしょうか?
宮田明典