オフィスのデスクより、
先日、中古一戸建てを案内したお客様がおっしゃった心配事が印象的でした。
よくある中古住宅に対する不安としては、見えない部分への不安だったりするものが多いです。
しかし、そのお客様はもともとマンションを検討していたせいもあってか、長期修繕に対する不安を口にされていました。
つまりマンションでは、自分で何も考えなくても管理組合や管理会社で考えてくれますが、一戸建てともなると自分でやっていかなくてはなりません。
そういう意味で長期修繕に対する不安を持っているとのこで、そういう見方もあるんだと新しい気付きを得られました。
住宅情報履歴とは?
ここでキーワードになってくるのが、中古住宅購入の不安解消の一手として挙げられる「住宅情報履歴」をいうものです。
その名が示す通り、住宅の図面情報や修繕履歴など様々な情報を蓄積していくサービスです。
システム上に重要書類を電子データで保存していくので、紛失を防げますし、災害時の復旧などにも役立ちます。
その他にも、リフォームや修繕履歴などは中古自動車でいうところのメンテナンス履歴のような役割を持ち、もし将来売却するようなことがあれば、次に購入される方の安心材料にもなるという優れもののサービスです。
長期優良住宅では必須
そしてこの住宅情報履歴は情報を蓄積するだけでなく、もう一つの役割を果たします。それは長期修繕計画という役割です。
例えば新築で長期優良住宅の認定を受け、様々な優遇を受けるようにするためには、この住宅情報履歴サービスで長期修繕計画を策定し、実行していく必要があります。
ただあなたも実感としてご理解していると思いますが、モノというのは一気に使うよりも、少しずつメンテナンスしたり、間を置きながら使うとより長持ちすることが多いです。
これは家についても同じことが言えます。お寺などの日本建築が何百年経ってもその姿を残しているのは材質だけでなく、適切なメンテナンスがされてきたことが大きな要因です。
メンテナンスを促す仕組み
住宅情報履歴サービスの特徴として、ある程度の設備の耐用年数を入力していくことで、そのサイクルからメンテナンス時期をお知らせしてくれる機能があることです。
これにより、計画を作っただけで終わるのでなく、実行援助のところまでフォローされる仕組みになっています。
冒頭でのお客様にはこういった機能を利用すれば、ある程度黙っていても適切なメンテナンスをしていくことが出来ます。
これから増えていく、住宅情報履歴
これまでの住宅履歴は無かったとしても、住宅検査をしたうえで現状を把握し、自分が購入した後のものを履歴として残していけば、様々なメリット受けることが出来ます。
まだまだ認知度や利用率は低いと言わざるを得ませんが、いずれは住宅情報履歴サービスの利用が当たり前の世の中になっていくのではないでしょうか。
あなたも中古住宅で賢く資産形成をしていきましょう。
宮田明典
P.S
当社では住宅情報履歴サービスを導入していますが、今のところ見ている限り不動産仲介業者で導入しているのは当社くらいではないでしょうか(アピールです)。
現在は無料サービスとしてご提供しています。
詳しくは当社独自のエージェントサービス「HOUSECLOUVER」の詳細をご覧ください。