名駅のスタバより、
これから少子高齢化と家余が進む時代に、貯蓄になる家と、消費する家は結果論ではありません。10年後の売却価格を予測することは難しいですが、ある程度予測することは出来ます。
今日は、HOUSECLOUVERでお勧めしている「資産価値が下がらない家」について説明したいと思います。
住宅ローンは単なる支出ではない
住宅ローンは毎月決まった金額を払っていきます。例えば、住宅ローンを払い終わって、家はボロボロ、売っても二束三文にしかならない・・・そんな家は資産とは呼べず、「消費する家」ということになります。
逆にそれなりの値段で売れるとしたらどうでしょうか?住宅ローンの支払いは貯金と同等です。つまり、住宅ローンを貯金と考えれるのか、ただ単に消費として捉えるかによって、結果が大きく変わってきます。
貯蓄になる家・消費する家
実際に具体的な例を挙げて考えてみたいと思います。
3,000万円で買った家を10年後に売却すると仮定します。金利を1.5%で30年、3000万円を借り入れたとすると、月々の支払いは約10万円です。
10年後に売ったと仮定するとき、10年間の利息合計は約388万円、残債額は約2,140万円です。
例えば、10年後の売却価格が1,500万円だとした場合、売却損は1,888万円(売却損1,500万円+金利388万円)になります。
その金額を10年で割ると、1か月あたりの金額は約15万7千円です。これは住宅ローンの月々の支払い額よりも多くなります。
しかもこの場合、住宅を売却しても約640万円(売却価格1,500万円ー残債額2,160万円)もの借金が残ることになります。
これが「消費する家」です。
逆に10年後に2,500万円で売れたらどうでしょうか。売却損は888万円(売却損500万円+金利388万円)になります。
その金額を10年で割ると、1か月あたりの金額は74,000円です。住宅ローンの支払いよりも実際は安く済んだことになります。
しかもこの場合は、現金が360万円(売却価格2,500万円ー残債額2,140万円)、手元に残ります。つまり家を買ったのに10年間で360万円の貯金をしたことと同じになります(月々に直すと3万円)。
これが「貯金になる家」です。
価値が下がらない物件を選びましょう
消費する家の典型は、公共の交通の便が悪い立地の新築です。「こんなところに作っちゃうんだ」という場所にあるような新築、あなたも見かけたことがあると思います。
逆に貯金になる家の典型は、公共の交通の便が良い利便性の高い立地や人気エリアにある中古住宅などです。中古住宅は一般的に新築と比べ資産価値の落ち方が少ないので、貯金になる家になりやすいです。
誤解を招かないように付け加えておきますが、新築もすべてが消費になる家になるわけではなく、貯蓄になる家もあります。実際は物件ごとに見極めていきます。
あくまで予測の範疇ではあるものの、どちらの家を購入するかでその後の人生に大きな影響があるのはご理解いただけたと思います。あなたも住宅を購入するのであれば、ぜひ貯金になる家を選ぶようにしてくださいね。
宮田明典