自宅近くのカフェより、
ある日の午後、僕は東京の表参道にいました。夏の暑い日で、少し雨も降っていて湿気がすごかったのを覚えています。僕は片手で傘をさし、もう片手でカバンを持ち、汗を流しながら歩きました。出張の時に雨に降られることほどキツイものは無いですよね。僕の好みもあって革製品のカバンを好んで使うので、余計に雨は嫌です。
歩いて10分くらいでしょうか。あるマンションが見えてきました。外観は普通のマンションです。僕は指定された部屋番号のポストをあけ、鍵を取りだしその部屋に向かいます。
実はこのマンション、その日の僕の宿でした。東京の出張で宿泊する際は、最近はホテルよりもAirbnbを良く使います。Airbnbとは、家のシェアリングサービスです。最近色々と話題になっていますよね。平日でも東京のホテル代は高く、Airbnbの良い部類にはいる部屋とあまり変わりません。
リノベーション体験はお勧め
件の部屋もAirbnbで探しました。表参道徒歩5分のフルリノベーションされた部屋です。名古屋よりもやはり東京にはこういった物件が多くあり、よく僕は宿泊がてらリノベーション体験しています。実際に一泊するのですから、モデルルームを見るよりもはるかに体験としては濃そうです。
リノベ-ションに興味がある方はお勧めですよ。是非やってみてください。色々と使い勝手を確かめながらイメージがしやすくなります。当社でも中古住宅をメインに扱っているので、実務としてのリフォームやリノベーションに関わる機会が多く、多少なりともこの体験は役には立っているような気がします。
そんな中、2016年秋の臨時国会で政府が40歳未満の子育てなどでお金がかかる世帯に対してリフォーム代金を最大で50万円補助するという案を提出するというニュースを聞きました。
業者間で2倍も差があるリフォーム業界
僕はこのニュースを聞いた時に、ある懸念が浮かびました。50万円の補助が出ること自体は決して悪いことではありませんが、リフォーム代金がその分上乗せされるだけになっても意味ありませんよね。少し前に出産に対する補助金が5万円増えた時、病院からの請求が5万増えただけだったということがありましたが、そのようなことになってしまったら潤うのはリフォーム業者だけ、という風になってしまいます。
そもそも建築業界は定価がない出値の正解なので、価格や品質がピンきりです。以前お客様に見積もりを提出していた時、合い見積もりをとられていて、後から聞いたのですが、当社の2倍の金額の会社もあったそうです。最終的にそのお客さまには当社を選んでいただいたのですが、改めて定価のない怖さを実感しました。
得したようで全然得してなかったということにならないためにもリフォーム業者はしっかり選びたいですよね。