オフィスのデスクより、
マンションの購入を検討する方で、中古マンションオンリーという方もいれば新築マンションも検討している方など、様々だと思います。
よくそのような方の相談に乗っていると、本当にどっちがいいのか真剣に悩んでいる方もいらっしゃいます。
一般的には資産価値の視点から中古マンションの方が優れていると言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか?
新築だから高いわけではない
新築されてから引き渡された瞬間に中古マンションとなり、新築価格ではなく、市場では相場で評価されるようになります。
新築価格は土地の仕入れ値や建築費や広告宣伝費、販売会社の利益などが計上され、積み上げ式で価格は決まっていきます。
新築マンションが高いのは、新築だからではなく、そういったコストや利益が乗っかっているからです。
つまり、新築から引き渡しを受けたら中古マンションという扱いになり、価格の評価は市場によるものになります。
一般的に新築から中古になった瞬間に1割ほど価格が落ちると言われています。そして年数が経つごとに価格が下落し、一定の築年数で下げ止まります。
(出典:財団法人東日本不動産流通機構「REINS TOPIC 築年数から見た首都圏の不動産流通市場」)
こちらのグラフを見ると築21~25年ほどで下げ止まっています。
データによっては下げ止まりが築15年ほどと出ているものもありますが、どちらにしろ新築時から比べると下げ止まったところで、3割~4割くらいの価格になります。
4,000万円で購入した新築マンションが、購入した瞬間に1割値を下げ3,600万円になり、さらにそこからダラダラと値を下げ、1,200~1600万円くらいにまで値を下げるのです。
ある一定の築年数で価格が下げ止まるのであれば、最初から中古マンションでその築年数に近い物件を購入することが、資産価値の面では合理的な判断になります。
このような考え方から、資産価値の観点から行けば、新築マンションよりも中古マンションが良いと言われる所以です。
データはあくまで平均。実際は立地による
ただそんな話をしてしまうと元も子もないので、それでも新しい設備や最新の共用部分に憧れるという方もいらっしゃると思います。
そこで新築マンションを購入するのならどんな物件がいいのかの見極め方をお伝えしていきます。
まず、データはあくまで平均なので、新築時から大きく値を下げるエリアもあれば、ほとんど値を下げていない、むしろ上がっているなんてエリアもあるくらいです。
もし新築マンションをお考えなのであれば、資産価値なんてどうでもいなんて方以外は、極力価値が落ちにくい立地を選択するべきだと思います。
資産価値が落ちないエリアの見極め方
そこで資産価値が落ちないエリアの見極め方をお伝えします。簡単な方法ですが、結構使えます。
その方法とは、まずその新築マンションのあるエリアの中古マンションを良く見てみることです。
同じ駅で、同じくらいの距離で、同じような広さの物件を見ていきます。マンション自体は取引量がおおいので、割と事例も見つけやすいのではないのではないでしょうか。
新築マンションと中古マンションの価格差を築年数ごとに追っていくことで、その新築マンションが将来どのように価格が動いていくのかが分かります。
簡単で、かつ非常に効果的な方法ですので、新築マンションか中古マンションかで悩んでいる方は、ぜひこの方法で資産価値についても目を向けるようにしてみてください。
ただ実際のところ、資産価値が落ちないエリアでは、新築そのものの価格が高かったりもするので、無理な支払いにならないように資金面の計画もしっかり立てておくよにしてくださいね。
宮田明典
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自分にとっての正解を知りたい方は、、、
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