オフィスのデスクより、
6月のある水曜日、とある戸建住宅の案内に行ってきました。
気温も上昇し、今思えば懐かしくさえある暑さのある日でした。
その住宅はどちらかといえば市内の中心部に近い方にある物件でした。
場所的に土地面積をそれほど確保することが出来ない為、3階建てになっていたりするケースが多いです。
街中なので、土地が狭い分、高さの制限が若干緩かったりするんですよね。
さて、その物件も3階建ての住宅でした。
案内の前に図面で知ってはいたのですが、実はこの住宅、「らせん階段」なんです。
らせん階段は冒頭の写真にもあるように、らせん状に回っている階段のことです。
らせん階段は図面上、面積効率がよく、ヨーロッパなどのレンガ造りの家に良く使われていました。
日本ではあまり見ることは無いですが、今回は珍しく一軒家の中にらせん階段があるとのことで少し楽しみにしていました。
らせん階段のメリットとして図面上有利なのはすでに触れましたが、やはり見た目の良さがあげられるのではないでしょうか。
他にも狭い場所でも開放感が得られたりします。
そして実際の案内時に現物を確認した感想がこちら。
「目が回る。。。」
なんででしょう。
らせん階段自体は初めてでは無いのですが、やはり住宅用なので少し幅が狭いのか。
上から下まで降りると目が回ります。
多分慣れるのだと思うのですが、少し気持ちが悪くなりました。
色々調べてみると、実はこのらせん階段、実は事故も多いようです。
そもそも日本人はこのらせん階段になれておらず、僕みたいに目が回る人が多いみたいです。
目が回ることが直接の原因では無いのですが、構造的に右と左で足底が床と接触できる面積が違い、踏み外しのリスクが大きくなるようです。
あまり回転しながら昇り降りするのは、日本人にはもともと不向きなのかもしれません。
しかも年齢を重ねるにつれて、三半規管も弱くなってくるので、老後は特に事故のリスクが増えそう。
実際何年か前の話ですが、子供にグルグルして、と言われやってあげるのですが、すぐに気持ち悪くなってギブアップです。
子供は喜んでいますけどね。
結局その物件は成約には至りませんでしたが、らせん階段を体験できるいい経験にはなりました。
イメージとしてとてもオシャレなイメージがあるらせん階段ですが、実用性を考えるのならどうなのかな?と思うのが僕の正直な意見でした。
ただ人によって価値観や感じ方は違うので、あくまで僕個人の感想として捉えておいてください。
あなたも気になるのなららせん階段付きの物件を是非内覧してみてください。
宮田明典
P.S
ちなみに一緒にいったお客様も目が回るって言っていました。
僕と同じくらいの年齢ですが、30歳を超えると体力だけでなく機能的なところも衰えを感じずにはいられません(笑)