オフィスのデスクより、
最近、名古屋では名駅や伏見、栄といった繁華街を中心にタワーマンションが増えつつあります。
東京や大阪ではすでに多くのタワーマンションが存在しますが、名古屋にもその波が少しずつですが波及してきています。
タワーマンションはそれなりの人気があり、豪華な共用部や高層階であれば都会の夜景など、華やかさがあります。
そういった大規模なタワーマンションと対極にあるのが低層マンションです。
実はこの低層マンションにも根強い人気があり、その人気について改めてスポットを当ててみたいと思います。
この記事は動画でもご覧になれます。
⇒動画で見る(Youtubeにジャンプします)
自然に囲まれた住環境がある
低層マンションが建築される地域は、一般的に一種低層住居専用地域であることが多いです。
この一種低層住居専用地域では、建ぺい率や容積率といった建物の面積に対する制限が一番厳しいエリアです。
高さの制限が厳しく、そもそも高層マンションを建てることが出来ません。
また敷地利用についても厳しい制限がありますが、その分緑が多く、閑静な住宅街であることが多いです。
こういったエリアでマンションというよりは一戸建てに近い感覚で住むことが出来るのです。
ちなみに一種低層住居専用地域の多くは、名古屋の高級住宅街として知られるエリアが多く、戸建では高すぎても、低層マンションであれば比較的手の届きやすい価格で、そういったエリアに住むことが出来ます。
災害時に強い
東日本大震災の時に、タワーマンション難民という言葉が流行ったのを覚えていますか?
タワーマンションで震災などに見舞われ停電すると、エレベーターが止まります。
高層階に住んでいる人にとってはシャレにならない事態だったと思います。
家に戻るのに50階の階段を昇る。考えただけで地獄です。
低層マンションであれば高いところでも4階とか5階なので、震災時には安心ですよね。
そもそも地震そのものにも強い
低層マンションの多くは壁式工法というものが採用されています。
これは梁や柱でなく壁面で建物を支えているので、良くマンションにありがちな「この梁が邪魔」とか「この柱が邪魔」といった事もなく、間取り自体が使いやすいです。
また壁式工法では、建物を支える力が通常の工法よりも強いため、地震にも強いと言われています。
旧耐震の年代のマンションでも新耐震基準適合証明書をとれたりするのは、実はこの壁式工法のマンションが多かったりします。
良好なコミュニティが形成されやすい
これは低層マンションのデメリットにもなるところですが、通常のマンションと比べれば価格が割高になることも多く、また管理費や修繕積立金も戸数が少ない分、割高になります。
それだけに賃貸収入を目的とした投機マネーの対象にはなりにくいという一面があります。
こういった事情により賃貸人が住むことも少なく、住人の流動性が低くなるため顔なじみも多くなり、良好なコミュニティが形成されやすくなるというメリットが出てきます。
いかがでしょうか?
近年はどうしてもタワーマンションに注目が行きがちですが、こうした低層マンションのメリットもまた捨てがたいものがあります。
それぞれのメリット・デメリットを考慮した上で、何が一番あなたのライフスタイルや価値観に合うのか考えてみるのもいいのではないでしょうか?
宮田明典