オフィスのデスクより、
ここ最近、狭小地に建つ3階建ての戸建が増えてきたような気がします。
某大手不動産会社がよく建てていますが、よくこんな狭いところにうまいことプランを入れたなぁと、ある意味感心します。
しかし、実際に見に行った人からしてみると、なかなか無理のある間取りも多いようで、確かに駅近の物件が多いようですが、実際のところはどうなのでしょうか?
そこで今日は狭小地にある一戸建てについて考えてみたいと思います。
そもそも狭小地と何か?
狭小地には明確な基準があるわけではありませんが、土地面積にして70㎡(約21坪)以下の土地を指すことが多いです。
そして建物は居住空間を確保するために3階建てになっていることが多くあります。
都心部では、隣の家と距離がほとなど空いていないこともあり、採光や通風などに工夫が必要になってきます。
狭小地一戸建てのメリット
まず狭小地にある一戸建て住宅のメリットですが、一番はやはりその価格ではないでしょうか。
一般的に土地が狭ければ、物件価格が安くなります。その分より良い立地を選ぶことが出来るようになります。
また土地や建物の面積が狭くなる分、固定資産税などの税金が安くなります。
狭小地一戸建てのデメリット
次にデメリットですが、まず隣との距離が近いので、騒音などトラブルになりやすいことが挙げられます。
また3階になるので、階段の上がり下がりが出て、動線が長くなりがちです。いい運動にもなるので捉え方次第だと思いますが。
他にも狭小地の場合だと、前面道路も狭いことが多く、トラックが入れず建築コストが割高になることもあります。庭が作れなかったり、窓の位置が限られてしまうこともあります。
そして一番気を付けておきたいのが、土地の面積が40平米を切ると、住宅ローンの取り扱い対象外になってしまうことがあるということです。
将来の資産性は?
基本少子高齢化が進む日本で、狭小地にある一戸建ては、年配の人からしてみたら住みにくい部類に入ります。
そんな中、よほど利便性が良くない限り、需要は将来的に落ちるのではないかと考えています。
それなりにエリアが良く、購入しやすい価格であったとしても安易に飛びつくのではなく、メリット・デメリットを把握した上で検討するようにしましょう。
宮田明典
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