物件選び

中古マンションの購入でありがちな失敗

2019年8月19日

宮田明典(ハウスクローバー株式会社)

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー。
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
相談は全国から毎年300組以上、実際の売買もサポートするエキスパート。
多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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オフィスのデスクより、

中古マンションに限らず住宅購入で、価格が価格だけに失敗したくないと考える方が多いと思います。

そこで今日は中古マンションの購入でありがちな失敗のパターンをお伝えします。

実は失敗のパターンは誰にでも応用ができることなので、ぜひこの記事を読んで失敗しないためにどうすればいいかを知っていただければと思います。

中古マンションの購入でありがちな失敗

ここからは具体的に失敗例とその対策をお伝えしていきます。

住宅ローンが支払えなくなる

一番やってはいけないのがお金に関する失敗です。

無理なく支払っていける予算を把握せずに中古マンションを購入してしまう、さらに予算オーバーであったり、生活がギリギリなので変動金利で住宅ローンを借りてしまっている人。

家族の成長とともに、支出も増えていくことがほとんどです。長期的な目線をもち、無理なく支払える予算を考えることがポイントです。具体的にはファイナンシャルプランナーなどが提供しているライフプランニングというサービスが有効です。

修繕積立金の値上げや一時金の徴収

修繕積立金が足りなくなるといわれている中古マンションがどれくらいあるかご存知ですか?

私も多くの顧客から中古マンションの調査依頼を受けますが、半数くらいは修繕積立金が足りなくなると読んでいます。

修繕積立金が不足すれば、毎月の修繕積立金の値上げや一時金の徴収につながります。

住宅ローンで家計がいっぱいいっぱいの時のこんな話が出てきたら大変ですよね?また修繕積立金の足りない中古マンションは売る時にも苦労するようになってくると考えています。

関連記事「「負け組」マンションを購入してしまわないために・・・」

住んでみてから音が気になる

内覧の時は、あまり気にならない音が、時間帯によっては生活音が気になることがあるかもしれません。

これは居住中の時であれば、住んでいる方に直接聞いてみるといいと思います。また空き家の場合は、時間帯を変えて内覧してみるのもありです。

また古いマンションの方がコンクリートの厚みが薄く音が響きやすい傾向があります。

エレベーター渋滞がひどい

高層マンションに多くある失敗談です。

朝のエレベーター渋滞は物件によっては苦痛を感じるほどで、災害時に電気が止まった時なども苦労します。

ステータスや人気の高いタワーマンションですが、実際に住んでみると大変という話はよく聞きます。

購入後、眺望が悪くなる

中古マンションを購入するときに周辺の建築計画がなかったとしても、周辺は第三者の持ち物なのでどうなるかは分かりません。

そんな時はベランダ側の隣地の状態を確認するようにしましょう。

戸建て住宅のように複数の土地に分かれている場所は大きなマンションがたつリスクは低いですが、駐車場などまとまった土地がある時は、将来眺望が損なわれるような建物ができる可能性があります。

特に商業地域などでは日照に対する保護がほとんどないので、日中も日が当たらなくなることがあるので注意が必要です。

迷惑な住人がいる

こういう世の中なので、まったく住人間のトラブルがないというマンションは全体の2割くらいしかないそうです。

今はやっているドラマ「あなたの番です」みたいなマンションはあり得ないとしても、程度や人の捉え方にもよりますが、多少変わった人はいると思います。

しかし、明らかにその人が原因で引っ越す人がいるような時は、注意が必要です。個人を特定することになるので総会議事録などにも上がらないケースがあります。

対象の部屋の上下左右の部屋であれば、売主に告知義務が発生しますが、そうでないときは告知義務があるかどうかは微妙なところです。

私は管理人さんが在中していればその人からさりげなく聞いたりしますし、管理会社の方に聞くこともあります。嘘を言うわけにもいかないでしょうから、聞けば割とちゃんと教えてくれることの方が多いです。

付帯設備の故障

中古マンションなのでしょうがないところもありますが、比較的多いトラブルのうちの一つです。

これは契約時の取り決めがポイントになります。

一般的な瑕疵担保責任(見えない欠陥に対する売主の責任)は建物の主要構造部(雨漏りやシロアリ、給排水管など)に限られており、設備は対象になっていません。

ただ初期不良だけでもみてもらえるように、引渡しから7日間くらい期間を設定しておくことがポイントです。

業者の加入団体によって契約書のひな形が変わるので、注意していないとこの初期不良に対する瑕疵担保責任が免責になっているひな形もあるので、事前に確認するようにしましょう。

あとリフォームやリノベーションを前提としているときは、設備の瑕疵担保責任を免責するかわりに値引きをしてもらうという交渉もありだと思います。

駐車場に自家用車が入らない

都心部のマンションでは機械式の駐車場が多く、最近はワンボックスやRVなどの大型車に乗っている方も多いので、後からサイズが合わないなんてことがないよう、事前にサイズや空き状況などを確認しておきましょう。

駅からの道が暗くて怖い

昼間は人通りがあって賑やかな場所であっても、暗くなると全く雰囲気が変わることがあります。

こういった失敗を防ぐためには、昼だけでなく夜も周辺を確認しておくことで対応できます。

特に駅からマンションまで歩いてみるといいと思います。

知っているのと出来るのとは違う

失敗しないための知識があるに越したことはありませんが、知っているのと、実際にやってみるのとでは勝手が違います。

実際に物件を検討するときに色々注意してみても、見るべきポイントが多いですし、決断にスピードが求められることも多々あります。

そんな時に頼れるのはやっぱり不動産エージェントです。

不動産は基本的は誰からでも同じ物件が購入できる仕組みになっていますので、何も考えずに不動産情報サイトから問い合わせるのではなく、物件を探し始めるときには、不動産エージェントも探しておくようにしましょう。

宮田明典

P.S

家探しと同じくらい大切な不動産エージェント探し。ただ今の日本には物件情報はたくさんあっても、人に関する情報はほとんどありません。

ということで、物件でなく「人」を探せるサイトを立ち上げています。

これからどんどんエージェントを増やしていく予定ですので、ぜひチェックしておいてください。(ブックマークの登録がおススメです!)

⇒ HOUSECLOUVER(ハウスクローバー)

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