オフィスのデスクより、
あなたは、「老後破産」という言葉を聞いたことはありますか?
最近メディアなどにも良く取り上げられている言葉なので聞いたことがあるかもしれません。
この老後破産に大きな影響を及ぼしているのが住宅ローンです。
日本弁護士連合会の消費者問題対策委員会「2014年破産事件および個人再選件数記録調査」をみると、破産者の16.1%が住宅ローンが原因だとされています。
また同じ年の破産者が65,189人なので、計算をすると 10,495人が住宅ローンで破産をした人ということになります。
これは破産した人数なので、任意売却などを合わせると相当数になります。
昨今、住宅ローンを組んで住宅を購入したもののお金を払うことが出来ずにマイホームを手放す人が非常に増えています。
そしてその人数はこれからさらに増えるだろうと言われています。
実際に当社でも住宅ローンが払えずにマイホームを売却する方のお手伝いをすることがあります。
マイホームを手放してローンを完済できる人はまだマシですが、中には売りたくてもローンの残債が物件の売却額よりおおく、売りたくても売れない人もいます。
実際に借入額が売却額でもまかないきれず、抵当権者である銀行が担保を外さないと言ってくるときもあります。
私もそれで売却時にかなり苦労した記憶があります。
なんでこのような人たちが増えているのでしょうか?
色々原因はありますが、ここでみなさんに覚えて置いてもらわなければいけないことが一つだけあります。
「借りられる金額」と「無理なく支払える金額」は全くの別物です
これをしっかり理解していないと後あと苦労します。
今払えるから大丈夫でなくて、将来も大丈夫な金額でなければいけません。
実際、僕も営業の現場でいくらまで借りられますか?という質問をよく受けます。
また事前に金融機関をいくつか回り、これくらいまで借りられるのでと言ってくる方も見えます。
残念ながら、この方たちは住宅ローン破産者予備軍です。
そしてもう一つ。
不動産業者や金融機関は借りられるだけの金額で、高い物件を勧めてくる
すべてのケースでは無いですが、このことを理解しておかなければいけません。
じゃあどうしたらいいの?
こんな質問が出てきそうですが、まずライフプランを行うことです。
ライフプランでは、価値観から適正な支払える金額を算出してくれます。
多くの人がここを飛ばしてしまうがために、夢のマイホームが家計を圧迫すえる不幸なことになっています。
家はあくまで、人生を豊かにするための道具でしかありません。
人生の目的でもありません。
あなたもしっかりとした予算設定で住宅ローン破たん予備軍にならないようにしましょうね。
宮田明典