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不動産情報サイトから問い合わせをしない方がいい3つの理由

2020年3月21日

不動産情報サイト

宮田明典(ハウスクローバー株式会社)

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー。
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
相談は全国から毎年300組以上、実際の売買もサポートするエキスパート。
多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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オフィスのデスクより、

日本で不動産情報サイトといえば、物件情報ポータルサイトでいくつか大きいところがあります。

アメリカにも物件情報ポータルサイトがありますが、アメリカではそのまま問い合わせをせずに、次は不動産エージェントを探すそうです。

実際私も不動産業界にいて、物件情報ポータルサイトからは問い合わせをしない方がいいのにな、と感じることがあります。

そこでこの記事では、不動産情報サイトから問い合わせをしない方がいい3つの理由について説明します。

特に3つ目の理由については、かなり重要なことなので、ぜひそのパートだけもご覧ください。

この記事は動画でもご覧になれます。
⇒ 動画を見る(Youtubeにジャンプします)

そもそもどの不動産業者からでも同じ物件が購入できる

まず、知っておきたいのが、そもそも大半の住宅はだれからでも同じ物件を購入することができる仕組みになっています。


このイラストは、不動産仲介業の全体像になります。左から、売主が不動産業者(元付業者)に売却を依頼して、不動産業者だけがアクセスすることができるレインズに売主から預かった物件を掲載します。

それを見た購入者側の不動産業者(客付け業者)は買主に紹介したり、物件を借りて広告(物件情報サイト)に掲載して集客をします。

物件情報サイトに掲載するのは、元付業者だけでなく、客付業者もします。

この仕組みで分かることは、そもそも不動産情報サイトに物件情報を掲載している不動産業者でない別の業者からでも同じ物件が購入できるということです

基本的にどこの仲介手数料になるので、あえてサービスや質が悪い不動産業者にあたるリスクを冒す必要はなく、ご自身がいいと思える不動産業者・担当者から購入した方が合理的だと思いませんか?

理由①:元付業者と客付業者が選べない

まず押さえておきたいのが、先のイラストにも出てきた、元付業者と客付業者の違いです。

元付業者の特徴

  • 物件をお客様(売主)から預かっている以上、売ることが目的。よって不都合な事実は基本的には言わない
  • 売る側の知識はあるが、住宅ローン減税の適用条件や住宅ローンなど購入者側の知識が乏しい

客付業者の特徴

  • 売主から物件を預かっているわけではないので、基本的にはどれを売ってもいい。よって不都合な事実も教えてくれやすい。
  • 住宅を購入する人向けの税務や制度の知識、住宅ローンの知識などが豊富

ここから言えることは、まず一言で不動産仲介業者といっても、売主側と購入者側で求められる知識や経験、スキルが全く違うこと。

そして、売ることが目的になってしまうと、あなたにとってはこんなデメリットが考えられます。

  • 買ってはいけない、将来無価値な物件を買わされる
  • 予算オーバーを気にしてもらえない
  • 都合の悪い事実は伏せておく、もしくはごまかす

物件情報サイトから問い合わせるということは、どちらの業者かを選ぶことすらもできないということです。

理由②:新人さんなど、スキルや経験がない担当者になることも

物件情報サイトからの問い合わせは、多くの企業で新人さんが担当する傾向が強いです。

なぜなら、物件情報サイトから問い合わせは、新人教育にぴったりだからです。

平気で資格者でもなく、業歴1年未満の担当者もいます。

人生で最も大きい買い物と言われる不動産で、そんな新人さんから買いたいと思いますか?

理由①と合わせると、結構ギャンブル的な要素が大きいように感じますよね。

理由③:客付け業者であっても、売ることが目的になりやすい

理由①から、物件情報サイトから問い合わせて、客付業者だったらいいのか、と考えるかもしれませんが、そうでもありません。

もともと元付は売ることが目的ですが、物件情報サイトから問い合わせると、客付け業者までもが、売ることが目的になってしまいます

なぜでしょうか?

先日このテーマで動画を公開したところ、こんなコメントが入りました。

客付け業者も成約してなんぼ。 元付け、客付け関係なく買い手には悪い情報はあまり言わないもの。 売り手には物件の弱点を強調するし、買い手にはいいところを強調するもの。 つまり、売り手には安く、買い手には高く誘導しないと成約しない。 仲介屋は仲人みたいなもの、高いとか安いとかは関係ない。 成約しなければ銭にならない。

おそらく同業者かと思われますが、正直なところ大半の業者はこれが本心だと思います。

ただ、だましてやろうとか悪い意思をもっているわけではありません。話せば普通にいい人もたくさんいると思います。

でも、実際に営業の現場ではなぜかこのような対応をしてしまう。。。

このコメントには、私自身非常に考えさせられたところがあって、日本の不動産業界の悪いところが凝縮されているなと感じました。

コメントの最後のほうにありますが、「成約しなければ銭にならない」という一文。

不動産仲介業者は、いくらたくさん案内をしても、物件紹介しても、色々動いたとしても、契約に至らなければ1円ももらえません

つまり契約をしなければ、会社も売り上げが立たず、給与ももらえません。

客付け業者は元付業者や売主が不動産業者の物件を借りて、お金を払って物件を掲載し、集客しています。

つまり物件情報サイトで、物件を出している不動産業者同士は、すべてライバルなのです。

例えば、自分のところが出していた物件に問い合わせてくれた方がいても、他の物件にも問い合わせているケースがほとんどです。

もし自分が都合の悪い事実も伝えてその物件の購入を見送られてしまうと、他の会社に問い合わせた物件に決めてしまうかもしれません。

そうすると、自分のところは売上0で、ライバルの業者に仲介手数料が入ります。

そうならないためには、法律上、言わなければいけない告知事項(人が死んだ、事件があったなど)については言いますが、悪いところよりもいいところばかり伝え、何とか買ってもらおうとします。

説明が間違っていたとしても、すぐに問題にならない内容(予算、物件の高い安い、将来の資産価値、将来のトラブルの可能性)については、適当に上手くいってごまかしたり、誤った説明をする業者もいるくらいです。

不動産業者のモラルの問題もありますが、物件から問い合わせるということ自体が、実は普通の人のいい営業マンを、売ることが目的の営業マンに変えてしまっているのです

不動産で失敗しないために「人」さら探すことが最良な理由

不動産情報サイト

私はこのメルマガでも、Youtubeなどでも常々、家探しは「人探し」から始めましょうと伝えています。

実際弊社のスタイルも、物件情報サイトは利用せず、「人」で選んでもらっています。

「人」から選ぶということは、基本的にはその担当者(不動産業者)から購入することになります。

そうなると、物件情報サイトのような「ライバル」はいなくなります。つまり「ここで買ってもらわないと他のところで決められてしまう」みたいなことを考える必要がなくなるのです。

そうなると、サービスの質に意識が行くので、よりあなたの利益を考慮した提案やアドバイスがもらえるようになるのです。

もちろん、「人」にもサービスの質やスキルや経験の違いなどはあるので、それはそれで見極めは必要になりますが、「物件」と「人」のどちらから探した方が、あなたにとって良さそうでしょうか?

あなたも、人生で一番大きな買い物で、失敗しないためにも、ぜひ「人」から選ぶということを意識してみるようにしてくださいね。

宮田明典

P.S

ちなみに冒頭で申し上げたように、欧米では「人」を探す文化があります。そんな文化を象徴するように、アメリカなどには「人」を探すことができる担当者(不動産エージェントといいます)の情報サイトがあります。

日本には、そういったサイトはこれまでなかったのですが、弊社が現在立ち上げている「HOUSECLOUVER(ハウスクローバー)」は、全国の担当者を探せる唯一無二のサイトです。

現在はまだスタートアップ時期につき、まだまだ担当者の掲載数も少ないかもしれませんが、良質な担当者をどんどん掲載していきますので、ぜひブックマークしていただき、住宅を探す際はご利用ください。

⇒ 不動産エージェントが探せる情報サイト「HOUSECLOUVER(ハウスクローバー)」はこちらから

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ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
相談は全国から毎年300組以上、実際の売買もサポートするエキスパート。
多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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