自宅の書斎より
久しぶりのブログです。
ここ最近は、不動産エージェント業の繁忙期に加え、ハウスクローバーの業務と、休みも取れないほどの忙しい日々が年明けからずっと続いてました。
GWの前半は、仕事をしながらではありますが、疲れが出たせいか、かなり長い時間寝ました。
お陰で元気になってきました。
休みなしで働くのは4ヶ月が限度ですね。
連休がおよそ4ヶ月ごとに来るのって、とても合理的だなと思いました。
さて、今日は少し前のニュースにはなるのですが、マンション管理の闇にメスが入ったニュースを、私の視点で解説していきたいと思います。
ニュースのソースはこちらです。
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「業界ではみんな知っていますよ」マンション大規模修繕で『談合』!?…公取委立ち入り検査のワケ(FRIDAY) - Yahoo!ニュース
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このニュースは、今更感が非常に強いというか、業界の中にいる身からしてみれば、当たり前のように行われてきたのですが、ようやくメスが入ったかという印象です。
簡単にまとめると、マンションの大規模修繕工事にあたって、管理会社と工事会社がグルになり、談合をして、施工費を不当に釣り上げていたというもの。
この談合に、公正取引委員会が工事会社や立ち入り検査を実施して、設計コンサルタントにも資料の提出を求めているというもの。
個人的には、このまま管理会社にも波及して欲しいところですが、民間の談合には、摘発に壁があるようで、また見分けが難しい側面もあるので、注意しましょうね。という内容でした。
私は、このブログや、ハウスクローバーのジャーナルでも発信していますが、この談合によって、マンションの住人が毎月拠出している修繕積立金が搾取され、結果として積立金が不足し、それが原因で積立金の値上げや、一時金が徴収される羽目になるという、笑えない内容です。
この元凶は管理会社で、談合をする工事会社も、仕事欲しさに管理会社に気を遣っているのが実際のところだと思います。
管理会社は管理会社で、工事費の一部をキックバックとして受け取っています。
大規模修繕工事の際に、管理会社はいくつかの工事会社の見積もりを提示して、管理組合に提案をしてきますが、この時には、すでにどこの工事会社が請けるかはほぼ決まっているという、茶番とも言えるような出来レースが展開されているのです。
私が提供している、管理組合の調査サービスでは、このようなボッタグリの実態までは分かりませんが、過去の実績を調査していれば、おおよそ分かります。
私は管理会社にぼったくられているマンションを「管理組合が機能していない」と表現し、そのようなマンションをかなりの確度で見極めることができます。
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中古マンション購入の際は、必ずご利用いただくことをお勧めします。
有料ですが(ハウスクローバーのエージェントを利用する時は実質無料)、ハズレなマンションを買うくらいであれば、絶対にやっておくべきです。
ちなみに、ぼったくられているマンションとそうでないマンションでは、築30年くらいになると、毎月の積立金が数万円レベルで差がついてきます。
毎月のランニングコストが高くなることはもちろん、売るときに資産価値が下がります。
はっきり言いますが、不動産業界と建築業界は、本当に闇深く、グレーがたくさんある業界です。
これらの業界では、消費者はネギを背負ったカモ状態で、性善説は成り立ちません。
ハウスクローバーのビジョンは「不動産業界からグレーをなくし、顧客の利益が最優先が当たり前の世界を作る」ことです。
法律や制度が変わらないのであれば、消費者が知識をつけて、不利益を避けていくしかありません。
しかし、知識や経験がないと太刀打ちができない世界なので、そんな時のパートナーとして、ハウスクローバーの不動産エージェントをご利用いただければと思います。
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