オフィスのデスクより、
よく中古マンションの案内や相談を受けるなかで、よく受ける質問の一つにマンションと管理会社の関係があります。
端的にいうと、管理会社が大手系列などしっかりしていそうなところでは、マンションの管理状態もいいのではないかと考える方も多いかもしれません。
実際プロである不動産業者でもそんな案内をしているところがありますが、結論からいえば、これは間違いです。
管理会社の良し悪しは、中古マンションの良し悪しには直接的には影響がありません。
そこでこの記事では、中古マンションの良し悪しに影響するものと、管理会社との関係性について説明します。
この記事は動画でもご覧になれます。
⇒ 動画で見る(Youtubeにジャンプします)
管理組合と管理会社の関係
まず管理会社は一体どんな役割を果たしているのか?
マンションには所有者の集まりである管理組合があります。管理会社はその管理組合から委託を受けた業者です。
管理組合と管理会社の関係はそれ以上でも、それ以下でもありません。
つまり、管理会社は管理組合からお金をもらって管理をまかされているだけで、意思決定は管理組合にあります。管理会社は全くの第三者です。
管理組合が管理会社をクビにすることもできるのです。
中古マンションの良し悪しには、管理会社よりも管理組合の良し悪しが関係する
中古マンションの良し悪しは、管理会社がどこかではなく、管理組合がどれだけ主体的に、かつ効果的な運営ができているかどうかにかかっています。
管理組合が管理に興味を持たず、管理会社に丸投げしているようなマンションは要注意。
管理会社は管理組合がしっかり管理しておかないと、ある意味やりたい放題になります。
もちろん目に見える清掃や、色んな提案はしてくれますが、管理会社の目的は利益追求です。
マンションによっては管理会社にぼったくられているような物件もたくさんあります。
実際私は色んなマンションの修繕内容や修繕状況を確認していますが、同じ規模のマンションでも、大規模修繕工事費が倍近く違うところも平気であります。
その差額の一部は管理会社へのキックバックとして施工会社から支払われています。そのキックバックの原資は管理組合、つまり所有者が毎月積み立てている修繕積立金です。
マンションは管理を見て買え
マンションは管理を見て買えという格言がありますが、これは清掃がしっかりされているとか、定期的に修繕されているといった目に見える部分だけでは判断できません。
むしろ目に見えない部分にこそ、マンションの良し悪しが詰まっていたりするものです。
しかもこの調査は一般の方にはできません(管理会社は不動産会社にしか、調査内容を開示しません。これも有料だったりするのですが、、)
だからといって不動産会社がすべてこのような調査を行ってくれるかといえば、そうではありません。
むしろしてくれない、もしくはしないというところが9割だと思います。もっと多いかも。。
よく私が住宅購入は担当者選びが大切ですよとお伝えしますが、理由はここまで読んでいただけたあなたなら分かりますよね?
住宅購入は大きな買い物です。
後から悔やんでも誰も責任をとってくれません。
失敗しないためにも、「人」選びは慎重に行いましょう・
宮田明典
P.S