オフィスのデスクより、
この間の水曜日、普段はあまり見ないテレビですが、風呂上りに何気なくテレビのスイッチを入れると、とあるバラエティー番組がやっていました。この番組はダウンタウンと他数名のゲストに対して、若手芸人が色んな仮説をたてて、実際にその仮説を検証するという趣旨のバラエティ番組です。その中でサバンナの高橋が、プレゼンター役として出てきてこんな仮説を立てました。
それは「地震の専門家が住んでいる地域は地震に強い家である説」というもの。たまたまテレビを付けた時にやっていたこのタイトルに、不動産屋としてみないわけにもいきませんよね。ビール片手にがっつり見ました。
地震の専門家は何を基準に家を選んでいるのか?
番組の中では3人の専門家が出てきました。1人目は住んでいるところは千葉県でした。その方は市役所などが公表しているハザードマップを見て、最大の震度予測や液状化予測を見て危険性の少ない場所をポイントで選んでいるそうです。
次の専門家の方は、神戸の山の上に住んでいるとのこと。夜景がいいからという理由でスタジオでは笑いも最初は起きていましたが、夜景の見えるような高い場所にある家はそもそも地震の揺れに対して強い地盤を持っているとのことでした。また勾配のある土地では造成方法として、切土と盛土とい方法があるのですが、切土の方が地盤が強いとのこと。分かりやすく言うと、斜めになっていた土地を削って平らにさせたのが切土。土を盛って平らにさせたのが盛土。造成を専門でやっている業者はこの地図を持っていたりするとのことでした。
最後の専門家は以外にも目黒区に住んでいました。この方曰く、一週間前には何らかの形で地震が来ることが分かるから、分かってから逃げたらいいと応えていました。この方、地震予知関連の専門家なのだと思うのですが、友達に欲しいですよね。。。。 とはいっても、あくまで予測で、今までも予測が出来ていなかったわけで。とりあえず予測の話はいったん置いときましょう。
最初の二人の専門家の意見と僕の意見は割と一致していて、地震に強い弱いというとどうしても建物に目が行きがちです。実際の営業の現場でもよく聞かれます。確かに新耐震基準や、耐震等級○級、といった建物が持つ耐震性のことも重要だと思います。
ただ僕はそれと同じくらい大事なこととして、地盤の固さをお話します。どれだけ建物が頑丈でもそれを支える土地が弱ければ、建物は倒れなくても傾いたりして住めない家になります。特にマンションに比べて戸建住宅は杭を打ったりするようなことが無いので、特にその影響を受けやすいといえます。実際、東日本大震災の時でも液状化によって被害を受けたのはほとんど戸建住宅でした。
地震い強い土地を見分ける方法
そして僕のメインマーケットの名古屋市では、固いところと弱いところが混在しています。以前、僕は不動産のメーカーにいたことがあって、その時の経験からある程度、地盤が固い弱いの「アタリ」をつけるポイントを見つけました。それは、「地名に水を連想させる漢字や文字があるかどうか」です。
この水を連想させる感じとしては、「さんずい」とか「川」という字がついているとかです。なんだそんなことかと思われるかもしれませんが、実際に杭を入れる地盤層の調査をする時に大方この法則は当てはまってました。すべてに当てはまるわけではないのですが、参考にはなると思います。
それと専門家の話にあったように山の土地の地盤は固いです。名古屋でも高級住宅街と言われる場所は割と小高い場所にあったりしますが、なぜお金を持っている人たちが山に集まるかという理由はここにあります。
あと、意外に知らない人も多いですが、ほとんどの自治体で「ハザードマップ」というものが公表されています。これを見るだけでもその土地の地盤が強いのか弱いのかはある程度予測はつきます。あまり地震に対してナーバスになりすぎる必要はありませんが、どうしても心配な方はこれらの事を物件探しをする時の参考にされてみるといいかもせれません。
ちなみに名古屋市のハザードマップはこちらから見ることが出来ます。重要事項説明書の添付資料として付けてくれる業者さんも多いですが、事前に自分が住むところがどうなのかをチェックしておくことをお勧めします。
宮田明典
P.S
地震に強い土地を見分けるためには、過去の地図なども調べるとよいとされています。当社の提供しているエージェントサービス「HOUSECLOUVER」では、地盤の強い弱いも含めた物件情報の提供をしております。住宅購入の際は是非お気軽にご相談ください。