物件選び

知っているようで知らない屋根の形状

2019年10月10日

宮田明典(ハウスクローバー株式会社)

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー。
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
相談は全国から毎年300組以上、実際の売買もサポートするエキスパート。
多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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オフィスのデスクより、

住宅を見る時に、屋根の形状や差材にそこまでこだわって見ている人も少ないのではないでしょうか。

そういう僕も、契約書や重要事項説明書を作成するときにはじめて、屋根の形状や素材に気がついたりします。

なかなか高いところにあるので見えにくいというのもあると思いますが、知っていて損はありません。

ここでは今さら聞けない屋根の形状や特徴などをご説明したいと思います。

主な屋根材の特徴

種類だけで言えばたくさんある屋根材ですが、ほとんどの建物は3つほどに分けられます。

3つの素材についてここでは説明していきます。

①瓦

原料は粘土を使った焼き物になります。「陶器瓦」や「いぶし瓦」「素焼き瓦」など瓦一つとっても、粘土の材料や仕上によって、いくつか種類があります。

昔の家に多く使われていますが、重いこともあり耐震性の観点からすると構造体の強度も必要になります。

また最近では軽量タイプの瓦も出てきています。

瓦の耐久性は非常に高く、50年~100年くらいの耐久性があると言われています。

瓦自体にメンテナンスはほぼ必要ないと言われていますが、歪みやズレの修正、漆喰の補修は必要です。

その他、耐火性や防錆性、断熱性、保湿性が高いと言われています。

また雨音はあまり気になりません。

施工単価は、3つの中で最も高く、工期も長めです。

②化粧スレート

原料はセメントと人口繊維、天然繊維です。これらを薄く加工した粘坂岩のように薄く加工して、塗料で着色します。

耐久性は3つの中で一番低いと言われていて、10年程度で塗り直しが必要になります。

メリットは重さが軽いため、耐震性が確保しやすいことと色が豊富にあり、デザイン性に優れていること。

耐火性、防錆性が強く、断熱性は低いと言われています。

雨音は気になりやすい素材です。

また工期も短めで、費用も3つの中で一番安いです。

③ガルバニウム鋼板

原料は鉄板で、アルミと亜鉛とシリコンで両面加工した金属製の屋根材です。

耐久性も比較的高く、メンテナンスも基本的には不要です。

重さは3つの中で比較的一番低く、耐震性が確保しやすく、化粧スレートと同じく色が豊富でデザイン性があります。

耐火性・防水性に優れ、断熱性は低いと言われています。

工期・価格ともに2つの中では真ん中です。

いかがでしょうか?

あまり屋根の素材を気にするようなことも少ないと思いますが、以上の3点くらいは抑えておくといいかもしれません。

宮田明典

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ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
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多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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