オフィスのデスクより、
名古屋市内は基本的に都市ガスが整備された地域なので、ほとんどが都市ガスです。
しかし周辺エリアであったり、名古屋市内でもプロパンガスのマンションや戸建てもあります。
普段あまり気にしないガスのことですが、この二つはどんな違いがあるのでしょうか?
都市ガスとプロパンガス、どっちが安い?
まず料金的なお話をするのであれば、都市ガスの方が安いです。
ただ一言で都市ガスの方が安いといっても、基本的に一定な金額の都市ガスと違い、プロパンガスでは供給する会社によって大きく値段が変わります。
都市ガスと比べ、プロパンガスは1.1~2.23倍高くなると言われているそうです。
しかし「一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会」によれば、プロパンガスの適正料金で比較すれば差額はそこまで大きくないとされています。
プロパンガスの供給業者は変えることが出来る
じゃあ引っ越した先のプロパンガス供給業者が非常に高いガス料金を徴収していたらどうでしょうか。
その場合は一定の条件を満たせば業者を変えることも出来ます。
その条件とは、築年数が15年以上経っていることです。
なぜこんな条件があるかというと、実はプロパンガスについては設置や配管工事等、プロパン業者が負担します。
逆に都市ガスは施主が負担するので、初期投資の費用が大きく変わります。
プロパンガス業者としては費用負担をして設置しているので、建築後にすぐ変更されてしまっては損失になってしまいます。
そこで15年間の契約期間による制限を設けています。
しかし先述のプロパンガス料金消費者協会によれば、建築後5年経っていれば新しいガス会社が違約金を肩代わりしてくれることもあるそうです。
プロパンガスのメリット
ガスと聞くとどうしても都市ガスの方が良いと思う方が多いと思いますが、プロパンガスにもメリットはあります。
まず先ほども説明した初期費用の安さ。
そして災害時に強いことが挙げられます。
これまでの大震災で一番早く普及したライフラインはプロパンガスといわれています。
あと火力で言えば、プロパンガスの方が2倍強ほども強いと言われています。
だからプロパンガスもそんなに悪いことばかりではありません。
しっかりとした供給業者と契約をしていれば、それ相応のメリットを享受できるのがプロパンガスのメリットです。
また最近聞いた話だと、プロパンガス業者同士の競争が激化していて、ガスコンロや給湯器を無料で交換してくれたりするところもあるそうです。
あなたも名古屋の物件を探していれば都市ガスの方が多いとは思いますが、もしプロパンガスの物件に出会ったら、どんな業者が供給して、料金はどれくらいなのかを聞くようにしてみてくださいね。
宮田明典