時事・知識・マインド

低層マンションは地震に強いって本当?

2018年1月27日

宮田明典(ハウスクローバー株式会社)

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー。
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
相談は全国から毎年300組以上、実際の売買もサポートするエキスパート。
多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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オフィスのデスクより、

先日の水木で北海道に一泊二日の旅行に行ってきました。

夜の9時くらいだったと思います。

料理をたらふく食べて、眠たくてベッドでうとうとしていた時でした。

最初はなんとなく「揺れてるのかな?」と感じました。

ただ次の瞬間、「地震!」と言って起き上がりました。

青森の上の沖を震源とした地震でした。

僕が宿泊していたエリアは震度3でした。

特に大きな被害もなく良かったです。

しかし、僕のいた部屋は8階の部屋。

やはり揺れは大きく感じました。

さて、あなたは背の高いマンションと低いマンションではどちらが地震に強いと思いますか?

答えは何となく想像つきそうですよね。

そう低層階のマンションです。

しかし重要なのはその理由。

なぜ低層階のマンションは地震に強いのでしょうか?

何となく背が低いので揺れにくそう、という考えてしまいそうですが、実は秘密は構造と立地にあります。

壁式構造が多い

あまり聞きなれない言葉ですが、マンションには主に二つの構造があります。

それは、ラーメン構造と壁式構造です。

ラーメン構造では、柱と梁で骨組みのようになっている構造です。

中高層マンションはほとんどこの構造が採用されています。

それに対して低層マンションは、壁式構造が多く採用されています。

この壁式構造は壁で建物を支えます。

つまり壁式構造の方が建物を支える面積が必然的に多くなるため地震にも強いと言われています。

ちなみに旧耐震の物件で耐震診断をして、現行の耐震基準を満たすと判断されるのは、大方この壁式構造の建物です。

地盤が固いエリアに多い

もう一つの特徴として、低層マンションは地盤が固いエリアに多いです。

つまりどういうことかというと、低層マンションは大規模な宅地造成のしにくい丘の上といった立地に多くあります。

丘の上や山だったようなエリアは、過去を遡っても丘や山であることが多く、地盤の緩いエリアにある川や沼ということがありません。

このような土地は実は地盤が固く地震に強いと言われています。

ちなみに名古屋市で低層マンションが多いのは、名東区、八事、南山などといった斜面が多いところに多く存在します。

それらのエリアは概ね地盤は固いです。

このように低層マンションは何となく揺れが伝わりにくそうという理由以外にも、きちんとした理由があります。

最近タワーマンションが多く建ち、高層マンションばかりが注目を集めることが多いですが、低層マンションも決して負けてはいません。

あなたは低層マンションの魅力、どのように感じますか?

宮田明典

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