オフィスのデスクより、
先日新築マンションの資産価値に関して問い合わせがありました。
資産的な観点から新築マンションがどうなのかを知りたいとのことでした。
新築マンションといえば、「新築プレミアム」といって新築から中古になった時の価格差が存在します。
一般的には、新築マンションにはモデルルームの運営費や広告宣伝費、会社の利益が乗ってくるので、買った瞬間に中古になり価格が落ちるのが一般的です。
しかし、実際はどうなのかとふと疑問に思い、実際にネットに掲載されている新築マンションと中古マンションを比べてみました。
同じエリアで新築と中古を比較
まず調べる対象の新築マンションは、某ポータルサイトでたまたま一番上に出てきた、吹上駅徒歩7分という某有名ブランドのマンション。
価格帯と面積から平米単価を計算すると、59~64万円/㎡という数字でした。
実際はオプションとかが加算されますが、ここではオプション価格は考慮せずに計算します。
そして同じエリアでの条件の近そうな中古マンションを調べていきます。
同じくポータルサイトを使ってみていくと、以下のようなものが出てきます。
平成22年築 吹上徒歩2分 47.1万円/㎡
平成14年築 吹上徒歩7分 38.1万円/㎡
平成9年築 吹上徒歩6分 34.5万円/㎡
新築からの価格落差が大きい
平成22年築というと、築7年で比較的築の浅い部類に入ると思いますが、駅がより近くてもこれくらいの平米単価になってきています。
このマンションも有名ブランドのマンションです。
他にもたくさん物件はありますが、やはり新築から築年数が浅いものほど価格の差が大きいように感じます。
そして年数が経てば少しずつ値下がりのカーブが緩くなるという定説通りのことが見てとることが出来ます。
資産価値としての新築を考えるのなら中古と比べてみる
今回はたまたま吹上の物件をクローズアップしてみましたが、もし新築マンションの資産価値を考えるのであれば、周辺の中古マンションと比べてみてください。
何となくですが、新築と築年数毎の価格を比較することで、そのエリアでの新築プレミアムが分かると思います。
ちなみに比べる基準は平米単価が分かりやすいと思います。
そして新築と中古の平米単価が築年数ごとであまり変わらないようなエリアであれば、新築も選択肢としてはありなのかなと感じます。
もしあなたも希望のエリアがあるのであれば、試してみてください。
そのエリアでは築何年くらいのものを狙ったらいいのかがぼんやりとでも見えてくるかもしれません。
宮田明典