オフィスのデスクより、
最近、若者の間でリセールバリューなるものが流行っているそうです。
リセールバリューという言葉がはやっているわけではなく、その概念こそが若者の間に浸透しているというものです。
このリセールバリューというのは、買う時に売るときの考えて買い物をスタイルのことを指すそうです。
インターネットが発達するにつれ、個人間で中古品を売買する仕組みが発達してきました。
一昔前のパソコンが主流な時であれば、Yahooオークションというものが一時代を気付いておりました。
それからスマートフォンが発達し、覇権はYahooオークションからメルカリに移りました。
昔よりも自分のものを売りやすくなった環境もこういった価値観が広まった大きな要因だとは思いますが、時間がたっても実質所得があがることがない、そんな今どきの若者だからこその価値観では無いのでしょうか?
しかし、この考え方は非常に理にかなった方法であると言えます。
ここで一つ質問があるのですが、あなたは海外のお金持ちは何に投資しているかご存知ですか?
もちろん株や金といった金融商品はもちろんですが、それ以外にもこのリセールバリューという考えに基づいた商品に多く投資いるのです。
答えは「自動車」です。
車といっても、特にスーパーカーです。
例えばフェラーリ-やランボルギーニといった車です。
こういった車種は、時間が経っても市場価格は落ちません。
むしろその希少性から値段が上がったりします。
海外のお金持ちたちはこのリセールバリューを地でいっているのです。
他にも時計だったり、骨とう品だったり、趣味の対象に思えるようなものでも、実はリセールバリューの観点のある投資なのです。
この考え方は不動産にも言えることです。
アメリカでは、買う時もそうですし、所有している間も売るときのことを考えてメンテナンスをします。
日本ではこのような考え方は今までほとんどありませんでした。
しかしこれからは確実にリセールバリューの考え方が主流になってきます。
それが間接的に日本の資産形成にも役立ってきます。
日本政府が中古住宅の流通に注力しているのは、家余の問題もありますが、国民の資産形成の目的もあるのです。
これまでは日本の住宅の価値は、どれだけ手を入れても20年経てば資産価値は0とされていました。
しかし、それではみんな資産形成に力をいれません。
そこで日本政府は金融機関などを巻き込み、新しい価格査定マニュアルを策定しました。
これからします、ではなくしました、というのが大きなポイントです。
内容はこれまでの年数によって一律に価値が減っていくのではなく、工法であったり、どれだけ手をかけたかがしっかりと評価されるようにするものです。
普及にはまだ多少時間がかかると思いますが、今後はこの価格査定が標準になっていきますので、住宅にもこのリセールバリューという考え方がより根付いていくのではないかと予想しております。
あなたも家を探すとき、このリセールバリューという考え方を採用してみてはいかがでしょうか?
宮田明典
P.S
不動産業者、とくに仲介業者は基本的に中古住宅を買います。それはリセールバリューという考え方が根底にあるからです。
買った時の値段と、売った時の値段の価格差を最小限にすることで、資産を増やしていくという発想なのです。
ちなみに当社ではこのリセールバリュー考え方に基づいた仲介サービスを提供しております。