オフィスのデスクより、
GW明けの平日、とある物件の内見に行ってきました。
今回見に行った物件は、仲介の案内ではなく、いわゆる自社で購入するための物件です。
当社は今でこそメインの事業は住宅の売買仲介ですが、創業した時のメインの事業は買取再販でした。
買取再販とは、中古住宅を自社で購入して、リノベーションを施して市場で再販することを言います。
マンションの一室もやりますが、一戸建ても実は多く手掛けてきました。
うちの会社の中古住宅に対する知見や経験のルーツは実はここなんです。
ただお客様の仲介をしていただけではなく、自分のお金を使って購入していたからこその知識だったりノウハウなんですね。
ちょっと自社アピールしてみました。
場所はいいのに残念な物件
今回内見した物件は、千種区のなかなか出ない立地にある一戸建て住宅です。
予算的にも合いそうな価格でしたし、内見してみて問題が無ければ買おうかなと思ってました。
しかし実際に物件を外から見た時に「ん?」と思ってしまいした。何を見たのかというと外壁のクラックの多さです。
築30年の木造二階建ての物件ですが、おそらくこれまでほとんど外壁のメンテナンスをしてこなかったのではないでしょうか?
メンテナンスされていない家
売主さんは今はまだ住んでいたので、色々話を聞きながら内見しました。
もともと建売住宅で購入されたそうです。図面なども一応それなりには残されていました。特に建物の傾きや歪みも無さそうです。
ただ僕が気になっていたのは、雨漏りです。
実際に売主さんにそのことを確認すると、1階と2階か2か所雨漏りがしているとのこと。
外壁の修繕歴を聞くと、したことはない。雨漏りが始まってどれくらい時間が経つかと聞くと10年近く。
これらのお話や内見で見たものを総合して、今回は購入しないという結論を出しました。
メンテナンスは資産価値に直結する
雨漏り自体は問題ないのですが、それを10年近くも放っておいたことが問題です。
コンクリートにしろ、木にしろ、水や湿気は大敵です。
この建物は一部鉄骨の部分もあったのですが、おそらく柱や建物の目に見えないところはかなり腐食しているのではないでしょうか。
ちゃんとメンテナンスをしていれば、いい立地ですし、それなりの値段で売れたと思うのですが、もったいないです。
メンテナンスはやっぱり資産価値に影響するなとしみじみ感じた事例でした。
僕はこのブログでも実際の営業の現場でも機会があれば言っていますが、住宅は購入がゴールではありません。購入してからがスタートです。
資産の維持管理にはそれなりのコストや手間もかかりますが、それは資産価値になります。
今では住宅情報履歴で長期修繕計画を策定し、実行支援をしていくサービスもあるので、そういったものも利用していくと便利かもしれませんね。
宮田明典
P.S
ちなみに当社が買取再販事業から、売買仲介にシフトしていった理由はこちらをご覧ください。
住宅情報履歴は、長期的なメンテナンスを考えた時に便利なサービスです。詳しくはこちらも参照ください。