オフィスのデスクより、
ポータルサイト大手「HOME’S(最近ではLIHULL HOUME’S)」が独自の価格調査を毎月行い、インデックス(指標)化しているレポートが存在します。
日本では東京23区、東京都下、横浜市、さいたま市、千葉市、大阪市、京都市、神戸市、名古屋市、札幌市、福岡市の11エリアで観測しています。
また日本だけでなく、世界規模で住宅価格の動向を把握できるようにアメリカの不動産価格も指標化しています。
そして5月のレポートでは、なんと名古屋が中古マンション、中古戸建ともに国内地点の上昇率トップになりました。
(出典:LIFULL HOME'S PRICE INDEX 5月 月次レポート)
国内を見ると中古マンションの対前月比でトップになっていることが見て分かります。
中古マンションでは、対前年でも二ケタ上昇となっています。
単月なので、もしかしたら瞬間風速が吹いただけかもしれませんが、僕の肌感覚からしても上がってきている気がします。
中古戸建についても、他の地域がマイナスに沈む中でその上昇率は目を惹きます。
このグラフを見ていただきたいのですが、これを見ると実は名古屋の中古戸建は計測期間の全てで、大阪や京都よりも指数が高くなっています。
つまり価格が高いうことです。
やはり名古屋は中古マンションの取引量が増えてきているとはいえ、戸建が非常に強いエリアだなとこのグラフを見て妙に納得しました。
これを見ていると名古屋はマンションと戸建のバランスがいいんだなと感じます。
東京は最近でこそ上昇しましたが、少し前までマンション市場があれだけ高騰しているのに戸建市場は下落していましたから。
これから購入を考える人にとっては「まだ上がらないでくれ」というのが本音のところかもしれませんが、何となく地元民にとっては嬉しいことでもあります。
少し前の記事にも書きましたが、名駅周辺の上昇が一服し、周辺都市への波及が固定資産税の路線価の上昇率からも見られるようになってきました。
これから人口は都市圏に集中していくと言われていますが、もしかしたらそのトレンドもすでに始まっているのかもしれませんね。
宮田明典