自宅の書斎より、
ここ最近、住宅において資産価値という視点が注目を集めるようになってきています。
昔は「土地は必ず値上がりする」という今となってはおめでたいバブル時代の土地神話説もありましたし、終の住まいとして住宅を購入することが多かったので、あまり資産価値について考えてこなかったのだと思います。
しかし時代は変わり、これから人口が減少していく中で、マンションに限らず住宅をはじめとする不動産は資産価値があるものと無いのもに分かれていきます。
その中で今回は特にマンションの資産価値について考えてみようと思います。
資産価値の有無は出口の有無
まず資産価値を考える上で、必要な考え方が、そのマンションの出口の有無です。出口とは「売りやすいか」「貸しやすいか」になります。
これからはライフプランの多様化や、長寿化によって将来購入した住宅に住まなくなる可能性も出てきます。そうした時にこの「売りやすいか」「貸しやすいか」という視点は大切になってきます。
この条件に当てはまれば、とりあえず換金性があるので資産としてみることが出来ます。
資産価値の高いマンション
ここまでの話はとりあえず資産価値があるかどうかという話でした。それでは次は資産価値が高いマンションとはどのような物件なのでしょうか。
まずマンションに限らずですが、立地です。駅から近い、高速インターから近い、周辺環境が便利など色々な利便性があります。利便性が高くなれば高くなるほど、資産価値としては高くなります。
次は管理状況です。マンションは管理を見て買えという格言があるほど重要な要素です。これは内覧をしただけでは分かりにくいですが、外観からでもマンションの管理に対する姿勢なんかは分かったりします。
そして運用状況に対しては細かい資料を見てみないと分からないので、不動産仲介業者に取寄せてもらいましょう。このマンションの運営状況があまりよろしくない物件は状況によっては諦める勇気も必要です。
3つ目は耐震基準です。よほど立地の良い場所以外は、気を付けておいた方がいいと思います。住宅ローン控除や税制優遇などを利用できないので、その分価値は低くなります。
リセールバリューの視点を持つ
これまで僕が呪文のように唱えてきていますが、リセールバリューとは買う時に売るときの資産価値を考えることです。今後の住宅購入にこの視点は欠かせません。
ただ気に入った物件を買うのも大切ですが、住宅は買ってからがスタートです。家は暮らしを豊かにしてくれるものです。
豊かさは人それぞれですが、住宅の資産価値については頭の片隅にでも構わないので置いといてくださいね。
宮田明典