オフィスのデスクより、
先日中古マンションを案内している時に、お買い得なマンションはいつごろ建てられたもの?と聞かれました。
データ上価格が下げ止まるのは築21年~25年の物件です。
逆算すると、ちょうど1992~1997年ころの物件になります。
価格的にはこのあたりが狙い目になりますが、少し違う視点からも考えてみたいと思います。
マンションの品質からの狙い目
価格面でのねらい目以外にもう一つ。
このマンションの品質から考えるねらい目という視点を考えてみます。
マンションの品質から考えると、一つの基準となるのが2000年以降の物件だと思います。
なぜかというと、ちょうど2000年4月に品質確保法が施工され、品質が上がった時期だからです。
この頃からコンクリートの厚みが18㎝になり、遮音性や耐久性が向上しました。
またこの頃は確か建築費が今と比べて安い時期でもあったため、今と同じ値段であったものでも比較的モノが良いとされています。
設備面からの狙い目
実は2000年ころからのマンションは、宅配ボックスや床暖房、食洗機にディスポーザーなどの設備が一気に普及し始めたころと重なります。
つまり今では比較的当たり前となった設備が2000年ころのマンションから普及率が増えたことになります。
メンテナンスなどに費用はかかるものの、あれば便利な設備ということは、使った方であればご理解いただけれると思います。
話をまとめると?
そこで価格面とマンションの品質面、設備面からいうと、2000年ごろの物件も十分に検討対象にはなるのではないかと考えております。
価格面でいえばデータ上は確かに築21~25年くらいに下げ止まるのですが、立地がいいマンションだと、もっと浅い建築年で下げ止まることも考えられます。
名古屋市内でも新築時とほとんど変わらない価格やむしろ高い価格で取引されているマンションも結構あります。
そう考えるとあまりお得なマンションは築何年としてしまうよりも、場所や将来性で個別で判断したほうがいいのかもしれないですね。
あなたの狙い目のマンションは築何年以降の物件ですか?
宮田明典
宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー。
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
相談は全国から毎年300組以上、実際の売買もサポートするエキスパート。
多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。
自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。
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