オフィスのデスクより、
よく受ける質問で、「築何年くらいの物件がいいのか?」と聞かれることがあります。あなたも中古マンションをお考えなのであれば気になったことはありませんか?
そこで今日はデータから読み解く狙い目の築年数と、データを補完する考え方についてお伝えしたいと思います。
家の本当の値段の考え方
まずどれくらいの築年数の中古マンションがいいのかを考える前に、本当の家の値段の考え方について知る必要があります。
それは「購入価格ー売却価格」です。つまり買った時と売った時の差です。家の値段が安いといのは、買った値段では無くこの差額で考える必要があるのではないでしょうか。
例えば2000万円の物件Aと3000万円の物件Bがあったとします。見た目的に安いのはもちろん物件Aの1000万円の方です。
しかし、10年後に売却した時の価格がそれぞれ1000万円と2500万円だとしたら、どっちが安く映るでしょうか。計算すると結果として、物件Aは1000万円、物件Bが500万円です。
どちらの家が安いか分かりますよね?これから購入する家を終の住まいと考えるのではなく、もしかしたらいつか手放す日が来るかもしれないということを頭の片隅にでも入れて、住宅探しをする必要があります。
なぜ築年数の話でこのような例を出したかというと、築年数がこの「本当の家の値段」に影響するからなのです。
データが示す、中古マンションの価格推移
まずこのグラフを見て下さい。
これはレインズ東日本に登録された成約データなどから作成されたグラフです。これを見ると新築時から値を下げ、築21~25年のところで価格が下げ止まっているのが分かると思います。データによっては築15年ほどで下げ止まっているものもあります。
つまり築年数で価格の下落率が変わるのであれば、なるべく価格の落ち幅が少ない築年数の中古マンションを選んでいくことが、資産形成の観点からいえば合理的な選択となるわけです。
狙い目の築年数の中古マンションは?
これらのことから狙い目の築年数の中古マンションは15~25年くらいの築年数であるといえます。ただしこれは平均的なデータにすぎません。
最終的にはエリアや物件ごとに判断していく必要があります。例えばエリアでも都心部の駅近物件と郊外にある物件では、下落幅に差があって当然です。エリアによっては新築時から10年経ってもほとんど価格が変わっていないところもあります。
ただそういったエリアは名古屋市でも限られた一部で、基本的には下落率に差はあるものの、新築時から上のグラフのような値動きをしている物件がほとんどです。
あなたも中古マンションでどれくらいの築年数にしようか迷っているのなら、この考え方を参考にしてみてください。
宮田明典
P.S
購入する時のポイントは築年数以外にも、管理状況など気を付けるべきポイントはいくつかあります。資産価値を考慮した物件探しや、安全な住宅購入は弊社のエージェントサービスをご用命ください。
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