オフィスのデスクより、
物件を購入することは、賃貸で部屋を借りて住むのとは違い、やることの量や質、タイムスケジュールなどが大きく変わります。
何となく賃貸の延長上で購入をお考えの方も、たまにいらっしゃって、実際に経験をしてその違いに驚かれる方も少なくありません。
ここでは購入までにどれくらい平均でかかるのか、といった話や実際に家を購入した人がどれくらい検討期間を設けていたか、についてお伝えしたいと思います。
物件購入の流れ
まずは物件購入の流れをざっくりまとめます。
- 勉強会やセミナーなどで、必要な知識を身に付ける
- 予算の設定
- 物件探し・内覧
- 買付・商談・住宅ローンの事前審査・インスペクション
- 契約
- 住宅ローンの本申込
- 住宅ローンの契約
- 決済引渡し
- (リフォーム)
- 引っ越し
相当ざっくりしたものになりますが、4の実際に気に入った物件を見つけて交渉を始めた時から、決済引渡しまでは、空室物件であれば平均して1カ月半から2か月くらいになります。
リフォームなどがあれば、引っ越す時期はもう少し伸びます。また空家かまだ前の所有者がいたりすれば、引渡しの時期がもう少し伸びたりすることもあります。
このことを説明すると人によって反応は様々ですが、「割と早いんですね」という反応の方が一番多いように感じます。
時間がかかるのは検討期間
物件を見つけてからはある程度の時間が予測がつきますが、一番差がつくのは1~3の検討期間にあたる時間ではないでしょうか。
ここは人によってかなり分かれることで、1~2か月くらいの方もいれば、1年以上かける方もいらっしゃいます。
最初に見に行った物件ですぐに決めてしまう方もいれば、何年も経っても探し続けている人もいます。本当に人それぞれです。
どれくらいかければいいということよりも、いつまでに購入をしたいのかによって変わってくるのかもしれません。
もし最短で考えているのであれば、検討期間から合わせて3ヵ月から半年くらいを見ておいた方がいいと思います。
3ヵ月を切ってしまうと、予算や購入に必要な知識を身につけることも時間的に難しくなるので、もし予定が決まっているのであれば、早め早めで動いておいた方が物件探しに時間をかけることが出来るようになります。
あなたに合った購入計画を
最近のデータを見ると、平均的な購入までの時間は9カ月くらいだそうです。ただこれはあくまで平均であって、これよりも早い人もたくさんいますし、もっと時間がかかっている人もいます。
大事になのは、あなたに合わせた購入スケジュールを持つことで、これくらいには引っ越しておきたいから、これくらいの時期までにはFPをしておこうとか、ステップごとに期日を決めながら動いていくことが結果としていいのではないかと思っています。
特別な理由もなくダラダラと引き延ばすことは、その分ローンの支払い完了時期が伸びて老後のライフプランに影響を与えたり、家賃も発生しているので、生涯の住居費用が上がってしまいかねません。
あなたも、しっかりと目的と計画をもって家探しをしていくようにしていけたらいいですね。
宮田明典