栄のスタバより、
中古マンションを購入する時は「管理を見て買え」というのは有名な格言です。
実際マンションに限った話ではありませんが、管理の良し悪しは、耐久性や資産価値にも反映されてきます。
買うのであれば、長持ちして資産価値があるマンションがいいに決まってますよね。
しかし、管理の行き届いたマンションのメリットは意外なところにもありました。
それは私のある体験に基づきます。
実は私は保険代理店業も一時営んでいたことがありました。
今でこそ、不動産会社に専念しているので、保険代理店は人に任せていますが、プロ代理店だったので結構保険にも詳しんです。
そしてその体験というのは、この保険の営業をしていた時のことです。
保険料が5年前と比べて2倍!?
火災保険も色々な種類を扱ってきて、住宅はもちろん、工場や店舗、他にも太陽光などの変わり種も扱ってきました。
そしてマンションの管理組合が加入する共用部の火災保険も扱っておりました。
多くの契約は5年契約で一括払いか年払いになるのですが、あるマンションの5年経った更新契約を同じような内容で試算をすると、なんと保険料が2倍!!
火災保険には自然災害も含まれ、集中豪雨や竜巻などの発生も多く、保険料は年々高くなっていて、地震保険も値上がりを続けていました。
しかし契約期間中はその影響を受けないので、更新の時になってビックリというふうになってしまうわけです。
こんなことで結局この保険は他社で契約すると連絡があり、更新することはありませんでした。
偶然そのマンションに関わることに
人生って面白いですね。
何があってどんな巡り合わせがあるか分かりません。
あれから何年か経ちますが、今度は不動産仲介業者として同じマンションに関わることになりました。
管理組合で保険のプレゼンなんかもしたので、結構顔を見たことがある人もちらほら。
不思議な感じがします。
今回はそのマンションの一室を仲介するのですが、その際に色々と重要事項調査の資料を取り寄せていきます。
親切な管理会社で書類の中に火災保険の保険証券までついていました。
どこで契約したか分からなかった契約の中身がこんな形で知ろうとは夢にも思いませんでした。
管理の良し悪しで変動する保険
しかし驚いたのはそれだけでなく、その契約の中身です。
私が出した2倍の保険料どころか、その当時契約していた保険料よりも安かったのです。
そこで分かったのは、そのマンションが契約したのは、建物のメンテナンス状況や管理内容によって個別で計算するタイプの保険だったのです。
そのマンションは確かに管理状態は非常によく、調査資料として火災保険の証書まで出してくれるくらい情報もオープンでした。
そういったことも手伝って火災保険料も安くなったのでしょう。
そういったタイプの保険があることに驚きでしたが、管理の良好なマンションはこんなところでも得をするんだなと感心しました。
あなたも今後もしマンションを購入するようなことがあって、管理組合の役員をやることになって火災保険の話が出たら、是非こうタイプの保険があるということを思い出してくださいね。
宮田明典