自宅の書斎より、
これまで10数年という、長い間不動産業界で働いてきました。
その中でたくさんの方のお手伝いをしてきましたが、住宅ローンの審査に通らない方が一定数いらっしゃいました。
大体通らない理由は決まっていて、「事前に分かっていれば、、、」ということもいくつかありました。
住宅ローンの審査に通らない理由がある程度決まっているのであれば、逆に言えば対策もしやすいということです。
そこでこの記事では「住宅ローンの審査に落ちた!」というようになる前にチェックできるポイントについて考えてみたいと思います。
この記事は動画で見ることができます。
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個人信用情報
もっとも住宅ローンの審査でおちる原因となるのが、「個人信用情報」です。
個人信用情報とは、貸金業者などをはじめとした金融機関が、貸し過ぎや焦げ付きを防ぐために情報を共有するという仕組みで、お金を借りたり、ローンを組んだりするときは、必ずといっていいほど、この情報を照会しますし、これまでの情報も蓄積されています。
この情報に遅延などのマイナスな情報が記載されていると、住宅ローンの審査に落ちたりすることがあります。
クレジットカードのリボ払いや、携帯電話の分割払いも個人信用情報にのります。
もし少しでも不安があるのであれば、先に確認しておくべきです。
情報機関はいくつかあるのですが、スマホでも情報開示が出来る「CIC」くらいは最低限みておくようにしましょう。
この照会結果によって、どこの金融機関に出すのか、もう少し待った方がいいのか、そもそも買えないのか、などいろんなことが分かります。
後から慌てないためにも、事前に信用が出来る仲介業者と情報を共有するようにしてください。
返済比率
返済比率は金乳機関が住宅ローンの貸し出し可能額を計算するときに使う比率のことです。
貸す金額と年収の割合になるのですが、他にローンや借り入れがあると、この比率からマイナスされるので、借りれる金額がどんどん減っていきます。
また審査のときに借入を申告しなくても、先述したように情報はすべて共有されていますので、必ずバレます。
うっかり忘れていた、くらいであればいいのですが、ご主人が家族に借金を隠していて、それが発覚し、大問題になった経験もあります。
団体信用生命保険に加入できない
団体信用生命保険とは、銀行が債権者となり、住宅ローンを借りる人たちを被保険者として加入する生命保険です。
もし何か住宅ローンを借りた人に万が一のことがあった場合に、保険から住宅ローンの残債が補填される制度です。
借りる人にとってもメリットがありますが、銀行にとっても回収不能になるリスクを防げるというメリットがあるため、多くの銀行では団体信用生命保険の加入を必須の条件としています。
たまにあるのが、本人はいたって健康だと思っていても、実際申し込みのときの告知をする段階になって、「あ、そういえば」ということになることが稀にあります。
本人以外の全関係者が凍り付きます。
大体このことが発覚するのは、売買契約が終わった後なので、大変なことになります。
薬を処方されているだけでも告知の対象になりますので、どんな些細なことでも気になることがあれば、センシティブな情報なので、信頼のおける不動産仲介業者の担当者がいれば、ぜひ事前に共有しておいてください。
本人が思っている以上に重要なことだったりします。
これらのことが、住宅ローンの審査に通らない原因のベスト3だと思います。
その他は、物件が違法建築だったとか、どちらかと言えばレアケースですので、これらのポイントは住宅を探し始める前にぜひチェックしておくようにしてください。
宮田明典