オフィスのデスクより、
あなたは、住宅ローンの種類ってどれだけあるかご存知でしょうか?
日本国内で住宅ローンの種類は約4,000~5,000種類ほど存在すると言われています。
もちろん地方銀行や信用金庫もあるので、自分の生活圏で申し込める数は減るものの、それでも膨大な数です。
そしてこの中から選ぶといっても、下手したら迷子になりかねません。
そこで今日はどの住宅ローンがいいというよりかは、どうやって選んだらいいかという考え方をお伝えしたいと思います。
見た目の金利の安さだけで判断しない
まず住宅ローンを選ぶ上で、一番判断基準として考え易いのは金利です。
物件価格が非常に高額なため、金利が0.1%変わるだけで金利が数十万変わることもあります。
しかし、住宅ローンを選ぶ上で注意したいのは、見た目の金利に惑わされないことです。
住宅ローンを借りるにあたり、銀行へ支払うのは金利だけでなく、事務手数料や保証会社に支払う保証料や団体生命保険料など、様々な名目の諸費用があります。
金利を考える時は、見た目の金利だけでなく、諸費用も含めた実質金利で比べる必要があります。
住宅ローンを総額で比べてみる
実行金利は計算が複雑になるため、似たような指標でもある総支払額で比較してみましょう。
例えば以下のような2つのケースを考えてみます。
A銀行 金利:1.0% 融資事務手数料:借入額の2% 団信保険料:金利+0.2%
B銀行 金利:1.2% 融資事務手数料:32,400円 団信保険料:無料
これらの条件でそれぞれの総額を計算すると、A銀行は37,354,301円、B銀行は36,786,701円。見た目の金利はA銀行が0.2%安いものの、総額で考えるとA銀行の方が約57万円ほど高くなります。
実際に銀行のページを見ていると、大きく表面的な金利は載っているものの、表示の仕方が微妙に違ったり、それぞれの諸費用の金額も大きく違ったりします。
そんな時は以下のリンクを利用してみてください。
http://www.simulation.jhf.go.jp/type/simulation/hikaku/openPage.do
それぞれの支払い総額を3つまで比較計算することができます。最終的にどれにしようか迷った際に是非ご利用ください。
団体信用生命保険の中身も精査する
先ほどのA銀行が最終的な金額は高くなりました。
じゃあB銀行にしようとなる前にもう一つ考えてもらいたいことがあります。
それは、団体信用生命保険(以下:団信)の内容です。
団信は金融機関によって値段も保障内容も様々です。
例えば、先ほどのA銀行の団信が、死亡以外にもがんと診断されたら・3大疾病で入院したらすぐに保険適用という内容で、B銀行は死亡のみだったとしましょう。
その内容を比べるとA銀行が約57万円高いだけだったのが、違った見え方になってくると思います。
私が住宅ローンをご紹介する時は安い高いでなく、保障面からもお伝えするようにしています。
A銀行の団信の内容も実在し、金利上乗せで高くなるのですが、補償内容の厚さから総額が高くても選ぶ方もいらっしゃいます。
この辺りはその方の価値感によるところですが、高い安いだけでなく団信の補償内容についても検討するようにしてみてください。
いかがでしょうか?
こういった考え方を知っておくだけでも取捨選択がしやすくなると思います。
あなたも見た目の数字だけに惑わされないようにしましょうね。
宮田明典