物件選び

一戸建てを検討するときは、リノベーションも選択肢に

2019年5月18日

宮田明典(ハウスクローバー株式会社)

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー。
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
相談は全国から毎年300組以上、実際の売買もサポートするエキスパート。
多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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新幹線の中より、

一戸建てを検討するとき、新築から中古まで色んな選択肢があると思うのですが、それぞれにメリット・デメリットがあります。

どんな物件がいいかは、最終的にその方の価値観によるところが大きいのですが、今回は、一戸建てを検討するときのポイントをお伝えしたいと思います。

新築戸建てのメリット・デメリット

新築が選ばれる理由として一番多いのが、「何となく新築が気持ちいいから」という理由だそうです(国土交通省:住宅市場動向調査より)。

たしかに新築は、買った人が一番最初に住むため使用感もなく、新品であることのある種の気持ちよさがあります。

また最近の設備などが取り入れられていて、居住性が高いことも挙げられます。とくに注文住宅の場合は、それに加えて自分のオリジナリティも表現できます。

こういったところが新築のメリットです。逆にデメリットとしては、「値段が高いこと」。

同じく国土交通省の住宅市場動向調査では、住宅ローンが家計に与えている影響という項目で、中古戸建てで住宅ローンが家計に悪影響を与えていると答えている人の割合が約5割なのでに対して、分譲戸建てでは約6割、注文住宅では約7割強となっています。

細かいデータの詳細については、関連記事「住宅ローンの不安や心配を放置するのは危険!?」も合わせて参照してください。

そもそも住宅ローンで家計が苦しくなっている家計の割合が高すぎるとも考えられますが、その中でも特に分譲住宅、注文住宅の順に負担に感じている家庭の割合が増えていきます。

また新築の場合、新築の時からの価格の下落率が高くなるので、将来売却したときとの価格差が大きくなる傾向があり、長い目で見たときに住居費用が高くなります。

中古戸建てのメリット・デメリット

一方中古戸建てのメリットは、やはり価格の安さではないでしょうか。その他立地の良さも、今の新築よりも駅近の物件が多くあったりします。

年数が経過している物件などは、ほぼ土地価格で売られている場合が多く、耐震や内外装の大掛かりなリノベーションを行ったところで、1000万円ほどで収めることができ、新築戸建てよりもエリアにもよりますが6~7割ほどで収まることが多いです。

耐震だけでなく、気密性を向上させることも出来るので、機能的には新築とそこまで遜色のないところまでもっていくことも可能です。

その分、浮いた費用を他の支出に回すことで暮らしの豊かさに貢献してくれます。また買った時と売った時の差額が小さくて済むので、最終的な住居支出も安く抑えられることが多いのも中古戸建てのメリットであり特徴です。

デメリットとしては、やはり中古戸建てなので、内装をリノベーションしても一部外観に古さを感じる箇所が残ったりすること(屋根など)。もちろんお金をかければ解決は出来ます。

あとは、もともとある建物を利用するので、制限などもあることが考えられます。

それぞれのメリット・デメリットを吟味して選ぼう

繰り返しになりますが、住宅購入は最終的には買う方やそのご家族の価値観が反映されるのですが、大切なのでは、それぞれのメリット・デメリットをしっかり理解して選択をすることではないでしょうか。

もちろん新築・中古に限らず、買ってはいけない物件や災害リスクが高い立地など、共通することも多くあります。

お金の面で失敗しないためのプランニングや買ってはいけない物件の見極めなども合わせてご検討していただければいいのではないでしょうか。

宮田明典

P.S

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ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
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多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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