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【Story#01-episode.05】自宅売却、住み替え先探しに順調に進んでいる。ように思えたが…

CLOVER STORIES

ハウスクローバーの宮田です。

この記事は、私が15年以上、不動産業界で営業をしてきた中で、特に印象に残ったお客様のストーリーをご紹介する「CLOVER STORY(クローバー ストーリー)」の連載記事です(お客様の許諾済みです)。

不定期配信になりますが、ぜひ読み物として楽しんでいただければと思います。ストーリーの中にも、住宅売買の参考になるようなエッセンスを散りばめていきます。

前回のストーリーも、ぜひ合わせてご覧ください。

登場人物

M様:千葉県の自宅の所有者(現在ICUに入っている)。私に問い合わせをしてくれた方。

M様の奥様

K様:M様の長兄

T様:M様の長女

S様:T様のご主人

長女T様ご家族のマンション売却開始

前回の記事で、長女T様がご夫妻が、不動産業者Aによる、強引な営業で変な方向に行きそうだったのを、寸前のところで呼び戻しました。

気に入った戸建ては、売れてからまだ残っていればそれでいいし、売れてしまったら縁がなかったとあきらめましょうと諭し、そこから、改めて仕切り直して、「売り先行」で進めるべく、自宅マンションの売却の話を始めます。

不動産業者Aから出ていた自宅マンションの査定は、4,200〜4,400万円ほど。これは直近の成約事例を見ると妥当なラインです。私の査定も同じくらいでした。

しかし、私は売り出し価格の提案を、4780万円にしました。

理由は、いくつかありますが、列挙すると以下のことを考慮しました。

  • 「売り先行」なので、売却にある程度時間をかけられる
  • 実家の売却時期を考えると3ヶ月は見ることができる
  • 室内の状態が非常に良い
  • 部屋の位置も非常に良い

ただ懸念事項もありまして、近くに心理的瑕疵になりそうな施設があることです(これいうとマンション特定できてしまうかもしれないので、伏せておきます)。

相場から言えば強気な価格設定ではありましたが、どんなに安くても、4500万円くらいでは売れるだろうという見込みと、販売を開始しました。

宮田明典

売り出し戦略は、売却において成功の可否を分けるくらい大事です。高すぎると問い合わせが減るので、ギリギリの塩梅で価格を設定します。

売却結果は…

気になる売却の結果ですが、結論から言うと、1週間で買付入りました。しかも満額です。正直「運が良かった」という一言に尽きます。

4月初旬の訪問日から、媒介契約書や写真、管理組合からの書類取得など、掲載準備をしていき、お会いしてから2週間後くらいには、売却情報を公開できました。

情報公開したところ、割と反響数も多く、内覧も最初の週末で3組の内覧を組みました。

実際には内覧希望ももっとあったのですが、小さいお子様のいるので、無理のない範囲でと考え、2週か3週に分けてと考えていました。

最初の内覧は、SUUMOからの問い合わせで2件、他業者さんのお客様で1件です。

内覧した結果、先ほどの懸念事項の施設のことと、少し高いということもあり、見送りや価格交渉の相談があった中、お一人の方が満額で買付を出してくれました。

聞くと、近くにお住まいの方で、もともとこのマンションに住みたいと考えていたこと。また部屋の位置もその方にとって、理想のものだったようで、一発OKでした。

結果として、そのマンションの成約事例の最高記録を更新しました。

実家に続き、なかなか良い仕事をしています(自分で言う)。

不動産業者Aのその後

不動産業者Aには、私と専任契約をして、購入も一旦ストップする旨を伝えてもらいました。

それでも不動産業者Aは最後まで抵抗を見せてきていたようで、仲介手数料を半額にしますとか、実際に売りに出してもレインズ載せていないですよとか、嘘まで言ってきていたらしいです。

ます仲介手数料半額は、囲い込みをするきっかけになるので、やめた方がいいですし、実際にレインズにも出していて、その証拠に初回の内覧で、他業者もお客様を連れて一緒に来ていました。

T様ご夫妻も、今度は惑わされることなく、スルーしていました。

売却の契約が終わり、住み替え先でまたも事件が

自宅マンションも買主様との交渉をまとめ、契約から最長半年の猶予期間と、引き渡しの猶予をつけてもらうこともできました。

引き渡し猶予とは、基本的なルールとして、残代金の支払を受けると同時に、部屋を空にして引き渡すことが前提なのですが、売り先行の場合、売却金額で抵当権を抹消し、次の購入物件の住宅ローンを借りられることができるようになるので、部屋を空にしてしまうと、次の購入物件に引っ越すまで、家がなくなってしまうことになります。

そのような時に、残代金の支払いをして、所有権は移転するが、部屋の引き渡しは、購入先への引越し期間を考慮して1週間だけ猶予してもらうようなことを「引き渡し猶予」と言います。

実際の住み替えの現場では、比較的よく見られる手法です。

宮田明典

ちなみに、住信SBIネット銀行など、住み替えの特例が売買契約書に記載されていると融資ができないという金融機関も一部あります。

そして、売買契約前から、ライフプランニングをして予算を把握し、次の住み替え先の戸建て探しも進めていきます。

もともと検討していた戸建てについては、売却が決まったそうです。ちなみに成約を決めたのは不動産業者Aではない、別の業者だったようです。

およそ10件ほど内覧して、ちょうど売買契約が終わった後に内覧した戸建てが、T様ご夫妻は気に入った様子でした。

一旦話を持ち帰って検討したいとのことで、その日はそれで終わります。

ここまで比較的、順調そうに見えますが、ここで何もなくスムーズにいかないのが、面白い(?)ところです。

そう、数日後、また事件が起きたのです。

〜続く〜

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ハウスクローバー Founder&CEO

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー。 ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。 また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。 全国から毎年300組以上の相談を受け、実際の売買もサポート。 マンション管理調査において、独自のノウハウとロジックを確立し、失敗しないための住宅購入エキスパートとして多くの指名買いを集める。 実際の業務の中で、多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。 2012年〜 不動産会社スタイルイノベーション株式会社を名古屋にて設立 2021年〜 ハウスクローバー株式会社を東京都港区にて設立 2023年〜 拠点を東京に移す ▶︎▶︎ このエージェントに相談する ◀︎◀︎

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