オフィスのデスクより、
先日子供たちと遊んだとき、久しぶりに「桃太郎電鉄」で遊びました。プレイヤーたちはそれぞれ軍資金を持ち、サイコロを振りながらお金を稼いだり、お金を失ったり。ビンボー神のえげつなさも昔よりはるかにパワーアップしてました。ダントツのトップだったのに一瞬にしてビリですから。
このゲームの元になっているのが、「すごろく」です。
僕が昔から世話になってきた「桃太郎電鉄」のようにサイコロを振って進んだマスで様々なアクションがあり、それをこなしながら最終的なゴールを目指すというボードゲームです。大ヒットした「人生ゲーム」とか、お金の教材として話題を集めた 「キャッシュフローゲーム」なども、この「すごろく」を元にしたゲームですね。
昔の上がりと今の上がり
ところであなたは、「住宅すごろく」なるものをご存知ですか? 生涯の住まいの移り変わりをすごろく的な遊びに例えたものです。スタートが「都会の単身アパート暮らし」。次に結婚して「ファミリータイプの賃貸マンション」を経て、「分譲マンション」を購入。最後に「マンションを転売して郊外に庭付き一戸建て住宅」を所有して上がるという人生模様です。
1970年ころから都市部ではこのようなコースが理想とされてきました。しかし今となっては状況が激変。まずこの頃は土地神話説があり、不動産を転売すれば利益が出た時代。今の時代はもちろん場所にもよりますが、値上りありきで不動産を買う時代ではありません。
そして郊外のニュータウンなどがいい例で、過去に開発されたころはたくさんの若い世代が集まり隆盛を誇りましたが、今となっては大型スーパーや病院は撤退し、小学校も統廃合がすすみ、バスや路線も本数が減ったり廃線になったりしています。若い世代は不便なことから都会へ住み、高齢化も問題になっております。こういったニュータウンでは今後も過疎化が進み、売りたくても売れない不動産として色々と苦労しそう。
では、今の住宅すごろくでは何が上がりになるのでしょうか?あくまで僕の見解ですが、
①都心部の駅近マンション
②準都市部の駅近戸建やマンション
このあたりなら、今後の人口が減少しても大丈夫だと思います。大きく値上がりすることは敢えて期待しない方がいいと思いますが、大きく値崩れすることも可能性としては低いです。ちなみにこれからは中古住宅が当たり前になっていくとよく言われていますが、これは何も家が余っているという理由だけではありません。価値の付きやすい立地にはすでに住宅が建ってしまっているからです。
さらにこれらに加えて老人ホームや一生賃貸なんていうのもありそうですが、そもそも平均寿命が90歳を超えようとしている現在。家族構成や生活のスタイルによって家を住み替える回数というのが、これからは1回だけでなく、複数回というのが当たり前になっていくかもしれませんね。