物件選び

旧耐震でも地震に強いマンション

2019年11月9日

宮田明典(ハウスクローバー株式会社)

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー。
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
相談は全国から毎年300組以上、実際の売買もサポートするエキスパート。
多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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大阪のスタバより、

ここ最近頻発している自然災害によって火災保険の料率が見直しが入る可能性が高いというニュースがありました。いたしかたないところがありますね。

ちなみに地震保険は一昨年、地震保険の大幅な改定がありました。東日本大震災の後から、各地の地震確率が徐々に上がっていき、2回ほどの改定で保険料が上がってきました。

前回の改定では、全国的には約18%の値上げになり、愛知県では構造によりますが10~20%ほどの値下げになりました。逆に四国の方とかは50%アップといったえげつない内容です。

保険料だけでなく、損害状況も3つに分かれていましたが、改定後は4つに分かれるそうです。これによってもらえる保険金の最大額は増えますが、場合によっては減る人もあるかもしれません。

また地震保険料は、新耐震と旧耐震では保険料が違います。もちろん新耐震基準の建物の方が安くなります。新耐震基準の建物であれば、倒壊する可能性は低いからです。

旧耐震基準でも耐震性のあるマンション

もともとマンション自体は地震に強いと言われていますが、旧耐震基準のマンションでも倒壊の可能性が低い構造のものがあります。それは「壁式構造」と呼ばれる構造のマンションです。

一般的なマンションは、「ラーメン構造」と呼ばれるものが大半です。「ラーメン構造」では柱や梁で建物を支えているのに対して、「壁式構造」では壁で建物を支えています。

(出典:一般社団法人日本建築学会

壁式構造では、ラーメン構造に比べて建物を支える部分が多く、地震に強いと言われています。

時々営業の現場でも、旧耐震基準の年数のマンションでも、耐震基準適合証明書が取れるマンションがあります。よくよく調べると「壁式構造」である場合が多いです。

壁式構造の見分け方

壁式構造の見分け方として、分かりやすいのは、部屋に柱や梁があるかどうかです。部屋の内部に梁などの「でっぱり」などがあるマンションは「ラーメン構造」である可能性が高いです。

他にも壁式構造は比較的低層のマンションのことが多いです。なぜなら壁式構造は基本的に5階以下のマンションに採用されるからです。

この二つを知っているだけでも、かなりの確率で見分けられるのではないでしょうか?

壁式構造のデメリット

耐震性を有することに非常にメリットを感じる壁式構造のマンションですが、デメリットもあります。

まず壁式構造のマンションは壁そのものが耐震性を有しているものが多いので、リノベーションなどによる間取り変更に対応しにくいです。ラーメン構造はスケルトン状態にすれば、壁はほぼ取り払えますが、壁式構造ではかなり壁が残ります。

また壁で建物を支えなければいけないので、開口部を大きく取りずらく、人気の大きな窓は期待できません。

ただそのようなことを気にしないようであれば、壁式構造のマンションは面白いかもしれません。古くて安くても耐震基準適合証明書が取得できるマンションであれば、保険も安くなりますし、住宅ローン減税などを利用することも可能だからです。

あなたもマンションを内覧する際は、ちょっと気を付けながら見てくださいね。

宮田明典

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ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
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多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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